見出し画像

“良いホスト”の見分け方?WWOOFイタリアは食事と宿がモノを言う。

以前も書いたけれど、WWOOFでは必ず、食事と宿泊が無料で付いてくる、というのが決まり。でも、タダならなんでもいいじゃんってワケではない。なにせ、そのために頑張って働くんだから。

★そこで、事前にホストに確認したいのが、この2つ↓↓↓

「宿は皆さんのお宅の近く(or敷地内)ですか?」   

「食卓は皆さんホストと一緒ですか?」

宿泊については、ホストが経営しているペンションを貸してくれるところから、ホストの住居の一室、WWOOFer(=私たちお手伝いの人)専用のアパートを貸しているところ、ガレージを提供してるところ、泊まる場所がないので「自前のテントを持ってきてね」というところなど色々ある。

食事だって、収穫した新鮮な食材を使った家庭料理を出してくれるところから、料理を教えつつ一緒に作ってくれるところ、食材だけ提供されて完全自炊、というところまで色々。中には、食卓がホストと分かれていてWWOOFerにはクズ野菜ばかりを出す、、、という超絶スパルタンな農家もあるらしい。(それはそれでWWOOFの理念に合った“エコ”だけど…)

“WWOOFに何を求めるか”は人それぞれなので、気にしない人はいいけれど、農作業はそれなりにハード。私は毎度の食事が本当に楽しみで、そのために無心でブドウを狩りまくることができた(笑)。

なぜそこまでこだわるのか?それは、私自身、1軒目はいいホストだったけれど2軒目が結構辛かったので…。具体的にご紹介します。

【1軒目 “良いホスト”】

贅沢な“アグリツーリズム”をタダで体験させていただいた感じ。妄想していた「美味しいイタリアン!温かい人たち!眩しい太陽!」をまさに体現したような日々だった。

“アグリツーリズム”とは、「アグリカルチャー(農業)」と「ツーリズム(観光)」が合体した言葉で、欧米の富裕層(←私からすれば)が好むバカンスの過ごし方。トスカーナ地方を中心に、イタリアにはアグリツーリズムをやっている農家が多く、彼らは農場の中にペンションを持っている。通常、お客さんは結構な額を払って、1か月ほどペンションで「スローフード」と「スローライフ」を体験している。(←それだけ長期休暇があるのも、そういう文化があることも、羨ましい。)

で、WWOOFでは、運がよければ、農作業をお手伝いする代わりに、これとほぼ同じサービスを無料で提供してもらえることが。運が良ければ、だけど。

私は家族経営の小さな農場の中にあるペンションに泊めていただき、食事時はホストの家族や他のWWOOFerと一緒にめちゃくちゃ美味しい家庭料理をいただくことができた。(前々回に貼りまくった素敵度の高い写真はこちらの農家さん。)

バカンスの閑散期と農場の収穫期が重なるときは、部屋を遊ばせておくよりも、無料で貸して収穫の人手を確保した方がいいんだと思う。

ブドウ畑の中にあるペンション=私たちの宿↓

美味しかった食事(また貼る...)↓

ホストの親戚&WWOOFERたち(トムごめん)↓

で、全てがこういうホストなわけではない。

【2軒目 “ちょっと辛かったホスト”】

2軒目は、オーガニックに目覚めた若者たちが共同経営してる農場で、アルバイトも雇っているような大規模な農家だった。宿泊は農場から車で15分かかる山奥の労働者専用のアパート(小屋?)。食事は自炊。せっかくオーガニックの農場で仕事をしているのに、WWOOFerは車で片道30分のスーパーに食材を買いに行き、レシート精算するというシステム。農場から離れたアパートは放ったらかしで手入れされておらず、薄暗くて清潔とは言いがたかった。Wifiもなく(←これは善し悪しだけど)、朝晩とても寒いのにブランケット一枚しかなくて、結構しんどかった…。同居していた子がとっっっても素敵な子たちだったので、彼・彼女たちのおかげでいい思い出になったけれど。。

「素敵な子たち」と。(同化してるけど、黒猫を抱いてる)↓


クドクド書きましたが…。ホストを決めるときは、

「食事と宿泊先、どんな形態の農家なのか」

を具体的に教えてもらった方がいいと思った次第。

もちろんこれは私のケースであって、大規模な農場でももう少し気を遣ってくれるホストもいると思うので、一概には言えません。ご参考までに。そして何より、2軒とも、素晴らしいホスト&WWOOFerたちに出会えたことが一番の思い出です。このあたりはまた追って少しずつ書いていければと…。

現場からは以上でやんす。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?