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WWOOF イタリア 2日目

【2015/9/21 Mon. 農作業1日目】

●6:30 起床。同室のケリーが起きるまでベッドでぼーっとする。

●7:00 ケリーが起き出したので私も動き出す。

●7:30 Colazione. はじめての朝ごはん。

スライスしたパン、ジャム数種類、水、牛乳、コーヒーマシーン、カップ、グラスなどが用意されている。私は半分寝ながらもパンとカフェラテを。

↑ ホスト家族とWWOOFerたち

●8:00 初仕事開始!今日は赤ワイン用のブドウ摘み。

↑仕事の説明をするホストのアンドレア。この写真、なんか厳しい人に見えるけど、とっても優しいお父さんです。

WWOOFerたちにハサミとバケツ、軍手が配られて「とにかく全部摘めばいい」との司令が。熟れ具合とかは関係ないので(つまり、このゾーンはワインにぴったりの時が来た、とアンドレアが見極めたということ)、一房残さず端から全部摘むのだ。カビが生えていたらその場で捨てる。それだけ。

この日作業をするのは、WWOOFer4人、アンドレアとその兄夫婦3人、このワイナリーの労働者3人の計10人。

↑アンドレアのお兄さん・ステファノ。お腹も心もとても大きくて広い。

ブドウの木がズラーーーーーっと何列も並んでいて「まずはこの列、次はこの列…」というようにみんなで総出で摘んでいく。取りこぼしがないように、こちら側とあちら側から木を挟んで向かい合って、端から順に摘む。「こっちからはよく見えないからそっち側で摘んで」とか「これ、ちょっと腐ってるかな?」とか声を掛け合ったり。まったく関係ない話をしたり。お腹が空いたらブドウを食べたり。とても単調な作業だけど、時間は割と早く進む。ホストもWWOOFerも、みんなそれぞれ全く違う場所で生活している人たちが集まったのだから、話は尽きない。ワイン用のブドウはとっても甘くて美味しい。セネガル人のイブラヒムが「見て見て〜」って言いながらいっぱい食べるので、私も負けじといっぱい食べる(笑)。

初めてのWWOOFでちゃんとできるか不安だったけど、なんてことはない。ハマってきて無心でブドウを摘み続けていたら、アンドレアに"Piano, piano!(ゆっくりゆっくり)"と声をかけられた。そんなに根つめてやっていたつもりはなかったのだけど、「楽しもうよ!」ってことだったのか「のんびりやらないともたないよ」ってことだったのか。両方かな。

後ろの列では、アメリカWWOOFerケリーが「イタリア語を覚えたい」と言って、イタリア語講座が始まる。

"Uno, due,tre...(1,2,3...)"

"L'uva!"

"Il vino!"

とか、聞こえてくる。uvaはブドウ、vinoはワインで、l(la)とかilは冠詞。単語を教える/覚える時も、こっちの人は冠詞を付けるんだな〜、と、ひとりで関心。イタリア語は女性名詞/男性名詞があって、女性名詞か男性名詞かによって冠詞が違う。私はイタリア語を少し勉強したのだけど、単語だけで暗記していた。英語ネイティブのケリーにとっては、冠詞をつけて覚えることが自然なのかな。日本語に冠詞って無いし「そもそも冠詞要ります?」と思っている私だけど(笑)、正しい英語/イタリア語には「冠詞」が必要なわけで。勉強するからにはきちんと覚えなければ…と、なんか気が引き締まる思いがした。そんなことを考えながらブドウ摘みをしていたら、あっと言う間にお昼ごはんに。

●12:30 Pranzo. お昼ごはん。

パスタ、トマト、ピッツァ、魚、エスプレッソ。どれも美味しすぎる。お腹が空いてモリモリ食べた。日本にいるとお腹が空くことなんてあまりないので健康的。(不健康すぎ?)みんなめっちゃ喋る。

●14:00 再びお仕事開始。

9月のトスカーナはまだまだ暑い!日が出てるととにかく体力を消耗する。結構疲れた!でもなんか、気持ちのいい疲労感。生きてるって感じ??

●17:00 お仕事終了。

WWOOFerは各自自由時間。交代でシャワーを浴びて、イングランドWWOOFerのルーシーはお庭のプールへ。ルーシーの彼氏・トムは読書。ケリーはブログ。私は日記を書いたりしてダラダラ。とにかくお腹が空いて夜ごはんが待ち遠しい。

●20:00 Cena.夜ごはん。

イタリアの晩ご飯は遅い。そしてもちろん、美味しい。

カボチャのニョッキ、ウサギのグリル、りんごタルト(19才の長女・ヴェロニカの手作り!)。。。お!い!し!す!ぎ!る!

↑ウサギはイタリアで一般的な食材。可愛いだけあってやわらかくて最高。

そして、イタリアの晩ごはんは・・・長い。

アンドレアたちが日本に興味津々で、ものすごく色んなことを質問される。

「日本の平均月収は?」

「日本のお金が見たい」

「この千円札一枚で何が買えるのか?」とか。

千円札が欲しいと言うので、ユーロと交換してもらった。

ローマやフィレンツェでこんなに日本に興味を示してくれる人ってあまりいないだろうけど(見飽きてるはず)、ここはトスカーナの片田舎。初めて日本人に会うということで、私が来ると決まってから楽しみにしてくれていたんだって(涙)。

(平均月収とか知らないから、とりあえず「300EURO」と答えておいたけど、ネットで調べたら大体合ってるっぽくて、ホッとした。)

有難いことなのだけど、こういう時、自分の無知さと語学力の限界を感じるんだよね。なんとか頑張って、皆さん喜んでくれたけど。

とにかく、そんなこんなで23:30にやっとお開き。たぶん今日、ぐっすり眠れる。。。と思いつつベッドに入って即、寝ましたよね。おやすみなさい。


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