2023年の5月、「文学フリマ東京36」に訪れた。熱狂する大人たちが、とてもまぶしく見えた。こういう大人になりたいと思った。
それからわたしは、文学フリマから約5か月間の大小の出来事を言葉にした。それらを束ね、ZINEにすることは、自分には及ばない大きなことだと思い、遥か遠くを眺めている心地がしていた。しかし現実は逆だった。ぴたりと張り付き、わたしそのものと同化していた気持ちを、丁寧にめくり取るような作業だった。(うまくいったかはわからないし、うまくいくということがどういうことかもわからないが)
11月11日、すこしでも手に取ってもらえたら、めちゃくちゃうれしいです!
以下、本書の「はじめに」をここにも掲載する。