ローマで幸せな観光をするために
世界遺産であるフォロ・ロマーノ遺跡を観光をしようと行列に並んでいた時、ふと、イタリア語のフレーズが私の耳に飛び込んで来た。
「フェリチタ」
私の知る、数少ないイタリア語の語彙である。
フェリチタとは「幸福」という意味らしい。
「Felicita」を1982年に歌っていたのは、これほど美しく幸せそうな夫婦が存在するものなのか、と羨望を禁じえなかった二人組であった。
しかし、当時のイタリアでは絶大な人気を誇っていたその二人を引き裂いたのは、想像し難い出来事であった。
「幸福」というものは、必ずしも永続するものではなく、それゆえ、その刹那刹那を大切に育んで享受してゆかなければいけないのだ、と再認識させられる出来事であった。
そのような背景もあり、この歌は私にとっては非常に印象深いものになった。この歌をフォロ・ロマーノの外にて聴けることにはなろうとは意外である。歌っていたのは若い女性であった。
超多忙超多忙だ、とぼやいていても、一年前から予定していたローマ旅行をキャンセルする術はない。
通常の旅行は行き当たりばったりが多いのだが、今回は何故か、通常よりも下調べをして行った。
しかし生半可な下調べのみでは足りなかった。
ローマを訪れる皆様には、訪れたい施設の前売り券を出来るだけ早くネットで購入されておくことをお勧めさせていただく。旅行中の希少な時間を三時間の待ち時間等に費やすことは残念である。
ローマの観光地にそれほど長い行列が出来ることを知らなかった私は、二三日前にネットでコロッセオとフォロ・ロマーノの前売り券(2024年3月価格16ユーロ)をネットにて購入しようとしたが、全て売り切れていた。
そのため、フォロ・ロマーノに一時間半並ぶ羽目になり、バチカン市国の聖ピエトロ寺院の観光は諦めた。バチカン市国の端から端まで続く行列の長さに怯んだ。こちらは早朝から並んでおくと良いのかもしれない。
さいわいバチカン市国の美術館とシスティーナ礼拝堂のチケットだけは何故か数週間前にネットで購入しておいた(2024年3月価格20ユーロ)。システィーナ礼拝堂は撮影禁止であり、ミニスカート、短パン等、肌を露出する服装での入場は拒否される。また、チケットを事前に購入しておいた場合、パスポート等にて身元を証明しなければならない。
Noter友達のお一人に、システィーナ礼拝堂では感動して気絶をされるかもしれない、と仰っているかたがいらっしゃる。せめて撮影が可能であったバチカン市国の美術館の写真を紹介させて頂こう。
残念ながら、私の滞在中、蒼い空が顔を出してくれたことは一度もなかった。晴天の日には、まったく異なる表情を見せてくれるローマであろう。
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ご訪問ありがとうございました。
まだまだ身辺が落ち着かないので、noteは秋ぐらいから定期的に皆様にご挨拶に伺ったり、再開出来ればよいな、と希望しているところです。交流のあった方々でもnoteを離れた方々もいらっしゃると伺いましたが、その方々も、どうかお元気でいらっしゃいますように。
今回はその旨の連絡と、初めて訪れたローマの写真を一部紹介させて頂きたました。おすすめレストラン等のローマの幸せガイドはまだまだありますが、ご希望があればまた後日に。
下の動画は冒頭で少し触れさせて頂いた曲「Felicita(幸福)」です。Al BanoとRomina Powerが歌っているオリジナルのものなのですが、このロミナ・パワーという女性は米国の故有名男優タイロン・パワーの娘です。