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イタリアントマトが缶詰になるまで①

こんにちは、食品コーディネーターのありまりです。
今回は担当しているトマトの缶詰のお話です。

トマトを一番生産している国はどこだと思いますか。
アメリカ・カリフォルニア州です。2021年は960万トン。
そして2位はイタリア、600万トン、3位は中国、480万トンです。

イタリアの缶詰用トマトは、中央イタリアエミリア・ロマーニャ州パルマ周辺と、南はプーリア州フォッジャ周辺で栽培されます。

プーリア州フォッジャはどこかというと、、、

イタリアのかかと部分の少し上です。
アドリア海のすぐ近く、肥沃な大地で、日照時間が長く雨が少ないことからトマトの栽培に非常に適した地域です。
またプーリア州は、イタリアの冷蔵庫とも呼ばれていて、野菜、ブドウ(ワイン)、オリーブなど、農作物の宝庫です。
毎年夏になるとトマト缶詰の製造立ち合いで、フォッジャの工場を訪問しています。

トマト収穫までの流れ
1月~種の選定
3月~ハウスで苗の栽培
4月~定植、水の管理、肥料、農薬など
7月末~収穫開始、缶詰製造開始
9月末~10月初旬 缶詰製造終了!

新年に入ると、トマト農家は生産予定数量に応じて、種の選定に入り、発注数量を決定します。
3月に入ると、ハウスで苗の栽培が始まります。

元気に育っています。
トマトの黄色い花が咲いていますね。

そして4月に入るといよいよ定植が始まり、イタリアの大地でのびのびと育っていきます。トマトは支柱ではなく、地べたに這わせて育てます。

2022年6月17日のトマトの生育状況。

どこまでもトマト畑
地平線がトマト畑
緑のトマト

2022年7月5日
5月から30℃を超える暑い日が続いています。
必要に応じては、日焼け止めスプレーをすることもあります。
熱い太陽でトマトが日焼けを起こさないようにするためです。

トマトが赤く実ってきました。
まだ少し小さいですね。

このずんぐりしたトマトは南イタリア・プーリア州でしか採れないトマトで、ローマ種またはルンゴ(イタリア語で長いの意)と呼んいます。
主にホールトマトの原料として使用されます。

私たちがお世話になっているトマト工場、トマト農家には、アグロノミストと呼ばれるトマトの見張り番がいて、毎日畑を訪問してトマトの発育状況をチェックしています。
次の報告が来ましたらまたアップします。

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