失って初めて気づいたこと
夫から誕生日祝いにもらったApple Watchで気になっていたこと。
それは、やたら心拍数が速い、ということ。
コロナ禍で、突然、学校が3ヶ月間の休校となり、保育園も登園自粛となって、2ヶ月が経とうとしていた頃。
前触れなく、急に始まった、「子どもたち3人を自宅で見ながらフルタイムで働く」という環境。
思うようにうまく捗らない日々にわたしは大きなストレスを抱えていた。
心拍数が速いのはイライラしてるから?
きっとそうだよね?
そんな風に思っていた。
けれど、GWに入る頃には、その数字が120を超えていた。
見たことない数字にさすがのわたしも驚き、なんだか急に怖くなってきた。
「心臓に何かあるかもしれない!」
連休明けすぐに心臓に関わる診察をしてくれる病院を受診した。
後日、血液検査の結果を聞きにいくと、心臓ではなく、甲状腺の方かも、とのことで専門病院を紹介された。
その専門病院で、さらにエコーが加わり、分かったのは、甲状腺のバセドウ病を発症していた、ということ。
これがわたしの人生で、初めて病名がつけられた瞬間だった。
それまでは、大した病気も怪我もしたことなく、ずっと元気にやってこれていたから。
ものすごくショッキングな出来事だった。
それからは、2週間に1回の通院と毎日複数の薬を飲む、という生活が始まった。
「健康って当たり前じゃないんだ」
アラフォーになってもわたしは大丈夫なんて、たかを括っていたけど、当たり前はないってことを失って初めて気づいた。
そして、それがいつやってくるのかもわからないということを。
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