「最適脳」を読んでの考察について
最適脳という本の紹介をしてきたい。自身もよく脳内物質の書籍を読む機会が多いので目新しいものはなかったというのが実際のところだが、折角なので考察を残していきたい。
この本は、6つの脳内物質が人にどのように作用してよい作用をもたらすのかを説明している。
登場する脳内物質は、下記の6つである。
・ドーパミン
・オキシトシン
・セロトニン
・コルチゾール
・エンドルフィン
・テストステロン
よく聞く脳内物質の為、ご存じの方も多いと思う。
個人的には、「コルチゾール」のツールとして
呼吸法を試すという記載があった。よく緊張したら深呼吸をしようと教わった記憶があるが、まさにそれは理にかなっているらしい。
つまり、深呼吸のような長い呼吸を行うことで「何も危険はない。通常の状態である」と脳にシグナルを送り、心を落ち着かせるマジックをしているというからくりなわけである。
この脳内物質を出すためにも、自分で自身の思考や決断をコントロールするセルフリーダシップが重要であると本書は述べている。筆者は、
・睡眠
・運動
・食事
・瞑想
の4つの実施することにより、上記の6つの脳内物質を有効に活用できると述べている。
最後に、上記の6つの脳内物質を効率的に作用させるために朝のルーティンについても記載があった。
この本では下記の6つである。
・ビジョンボードを見てモチベーションを上げる(ドーパミン)
・感謝の連絡を送る(オキシトシン)
・朝なるべく太陽の下にでて日光を浴びる(セロトニン+ポジティブなコルチゾール)
・運動する。(エンドルフィン)
・今日は勝利を一つする日だと決める(テストストロン)
・瞑想か呼吸法(ストレス軽減)
Daigoさんの超集中力という本にも、朝の有効的なルーティンとして下記を述べられていたが、それぞれ下記の脳内物質に紐づいていたということなんですね。
・感謝を述べる
⇒オキシトシン
・モチベーションが上がる言葉・フレーズを見る
⇒ドーパミン
・朝日に浴びて軽く運動をする
⇒セロトニン+エンドルフィン+コルチゾール
・朝食をとる
⇒ 脳内物質の栄養素
・一日のスケジュールを確認する(達成すべきことを確認する)
⇒ テストストロン
・今日が最後の日だとしたら何をするか?
⇒ ドーパミン、テストストロン
・瞑想をする
⇒ストレス軽減
この本には、短く2部がつづられているがその中身は「成長マインドセット」についてである。能力/運動神経/営業/リーダシップなどの卓越したスキルが固定的なものであるする「固定マインドセット」に比較して、自身の学び学習次第で、上記のような能力は獲得して伸ばせるというマインドセットの事を「成長マインドセット」という。
脳内神経の可逆性についても述べられており、過去によくない習慣などで上記の脳内物質をうまく使えなかったとしても、ある時点から意識を変えることで十分に上記の脳内物質を有効活用できるということである。
この本を読んで「成長マインドセット」ベースとの思考にして未来に対して少しでも早く改善できる部分はしてきたいと強く感じた次第である。
今回ご紹介している6つの脳内物質について気になる方はぜひ手に取ってほしい。