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【2024年1本目】ちひろさん
映画は普段あまり観ないのだけど、恋人に会いに行った帰りの船の中でふとこの映画のことを思い出した。
私は、観る前からこの映画を好きになる気がしていた。
なぜだろう。予告編をきちんと観たことがあるわけでもないのに。
本能的に惹きつけられたのかもしれない。
そしてしっかり大好きになった。
最近、「自分これ好きそうだな〜」っていう映画とか小説がわかるようになった。
どうしてだろうね。超能力かな。
きっと彼女に、会いたくなるー。
ちひろは、海辺の小さな街にあるお弁当屋さんで働く元・風俗嬢。
ちょっと口が悪くて、マイペース。
そして自由。
そんな彼女は街では浮いている。
へんな”おとな”だ。
でもなんでだろう、彼女に会いたい。
ひとり母の帰りを待つ小学生、誰にも本音が言えずにいる女子高生、
そして無口なホームレスのおじさん・・・・
ちひろの優しくない言葉と素っ気ない態度が、
さびしくて不思議とあったかい。
この不思議を体験しに、さあ、ちひろさんに会いに行こう。
2/23(金) Blu-ray&DVD発売 映画「ちひろさん」 (asmik-ace.co.jp)
「ちひろさんに会いに行こう。」という締めの言葉は秀逸だな。
そんな風に思う映画だった。
ちひろさんのことが大好きになった。
いそうで、いなそうで、いそうなちひろさん。
物語じみているのにいそうなんだよね。
それとも私がちひろさんにいてほしいだけかも。
というか出てくる人みんな愛おしい。
オカジ、マコト、べっちん、バジちゃん、店長、たえさん、お弁当屋の人たち、マコトの母ちゃん、1人目のちひろさん、みんな大好き。
人間ってやっぱり嫌なところも全部含めて面白い。
人間味ってこういうことか。
やっぱり私は人が好き。飛躍した思考。
あと景色が本当に大好き。
海街diaryも大好きだし、私は本当に海のある生活に憧れが強いんだろうな。
静岡県で撮られたようなので、いつかちひろさんに会いに行きたいな。
べっちんの秘密基地は私の憧れそのものだった。
ああいう場所が私も欲しいなあ。
水の揺らぎが反射するちひろさんの部屋も本当に素敵。
素敵な言葉もたくさんあったな。
(客)「みんな同じ人間だなんていうけどさ、やってきた星がバラバラなんだから、分かり合えないのは当然なんだよ。(ちひろ)家族でも?恋人でも?友達でも?(客)そう。しょうがないじゃない、だって別の星の人なんだから。そう考えた方が楽じゃない?」
これはちひろさんが風俗嬢時代のお客さんとのやりとり。
あー本当にその通りだよな。
(ちひろ)水の底にいるから (内海)しょうがねな、んじゃしばらく沈んとけ。人の体は浮くようにできてっから。 もがかなければ浮かぶんだよ、ジタバタするから沈むんだよ。
このセリフも、沈んでいる時にいつも思い出す。
もがかない。じっと休んで回復する。
※4/21下書きから放出