安心感が芽生えると得られるメリット7選
前回は脳科学的な側面からも「安心感」の重要性をお伝えしましたが、他にも安心感が芽生えることでのメリットを7つお伝えしたいと思います。
安心感によるメリット7選
1. 感情をコントロールできるようになる
安心感のなさが感情の耐性域を狭くしています。ちょっとしたことでキレる人っていますよね。安心感のなさから周りを敵のように感じ、ちょっとでも自分の許容を超えることが起きるだけで感情が爆発してしまうのです。
安心感が芽生えると、その耐性域が広がり穏やかな心で過ごせるようになります。これは決して嫌なことが起きない、嫌な気分にならないというわけではありません。現象に対して一瞬感情は揺れたとしても、そこから戻って来れるというレジリエンスが備わってくるということです。
2. 自分軸で生きられるようになる
人と比べて落ち込んでしまうのは何故でしょうか。「きっとこれが良いんだろうな」という他人のものさしや価値基準を知らぬ間に刷り込まれていて、それとは私は違うな…と思うから落ち込んでしまうのです。
世の中がよしとする条件や、価値基準(ルッキズムなど)、他人の意見や期待に振り回されずに自分の価値観を大切にし、その判断基準で行動できるようになります。
自分の判断基準が決まると人はとても強いです。自信が付きます。自分を信じるというより、自分を信頼できているという感覚です。
3. 人間関係が改善する
この点が私にとっても大きく変化したことですが、親との関係だけでなく、友人やパートナーとの関係もより良好なものへと変化していきます。
前回の記事にも軽く触れたのですが、哺乳類脳は「繋がり」を感じる脳です。安心感が芽生えたことで「相手は敵ではない」と脳が感じることで関係性が改善していきます。
周波数の記事で書いたことにも繋がるのですが、受信側のチャンネルが「相手は敵だ」という周波数であれば、その通りのチャンネルを見ることになります。相手にもそれが伝わっているのです。
詳細はこちらの記事にて↓↓
4. インナーチャイルドが癒される
安心感が芽生える前に、自分の過去と向き合うタイミングで「小さい頃本当はこうして欲しかった」というような悲しみがたくさん湧き出てきます。
親から受けた体験の現象自体は変わることはありません。ですが、安心感が芽生えるとその体験の内側にあった愛に気付くことが出来るようになります。
私の場合は父の暴力に対して恐れや許せなさ、自分自身の無価値観、自己否定、罪悪感など様々な思いがありましたが、安心感が芽生え少しずつですが過去の現象に対して解釈が変わっていきました。
ずっと見れずにいた幼い頃のアルバムを開くと、父がぎゅっと手を添えて私を支えてくれている写真、大事に抱えている写真がそこにはありました。大切に思うからこそ、育っていくにつれて「こうなってはいけない」という父なりの思いでそれが暴力として現れたのだと思うようになったのです。
私にとっての「本当はこうして欲しかった」という望みの形での愛情表現ではなかったのは確かですが、そこに愛が詰まっていたことに気がつきました。
これは決して暴力を肯定する意味ではありません。どんな事情であれ暴力は許されるものではないし、明らかに愛情のない暴力もあるでしょう。ですが、その体験で学び得たことは本当にゼロでしょうか。自分が体験し同じような体験者へ寄り添う心が育ってはいませんか。自分の経験が誰かの光になり支えになる。それ自体が愛なんです。
失敗を失敗のままに終わらせるから失敗なだけであって、失敗を改善すれば成功になると言われます。同じように、自分は被害者だと思い被害のままにしておけばそのままですが、その経験が誰かの支えになることでそのための学びであったと思えた時に過去が癒やされるのです。
5. 自己受容ができるようになる
いつも他人と比較してしまう、人のSNSを見るたびになんとなく心が重くなってしまう。そんな人は自己受容が出来てない状態です。自分にはこれが足りない、あれが足りないという欠乏感があり、ありのままの自分を認めることができないので他人と比較し落ち込んだり妬んだりしてしまいます。
安心感が芽生えると「これでいいんだ」というありのままの自分を認められるようになります。
6. 行動力がアップする
自己受容ができるようになるとそれと並行して、自己効力感が高まります。自己効力感とは「自分はできる!」と思える気持ちのこと。
心理学で「安全基地」と呼ばれる、不安になった時にいつでも戻ってこれる、気持ちを受け止めてもらえる、心がほっとする、そのような人がいるだけで人はチャレンジをすることができます。
愛着の傷がある人は幼少期にその安全基地をうまく築けなかった経験が、今の生きづらさにつながっていると思いますが、安心感が自分の中で芽生えると「自分自身が安全基地」となるのです。
自分はできる!と思えるようになり、目標を達成するために必要な努力や行動を積極的に行うことができます。また、失敗を恐れず困難にも立ち向かうことができます。
7. 才能や強みを表現できるようになる
安心感がなく、幼少期の愛着の傷が残った状態だと生まれ持った才能や強みが覆い隠されてしまい、そんな強みは自分にないもの、むしろ苦手だと思い込んでいることが多いです。
安心感により自己受容が進むと自然と「これやってみたい!」という感情が湧いてきます。そしてそれをやる時に実際に動く身体の動きや感覚がその人の強み、才能です。
頭でこうするとうまくいくと計算してやることではなく、物を創り出すことかもしれないし、言葉で表現することかもしれないし、勝手に動いているその表現方法が強みや才能なんです。
私の強みって何?と自分探しをするよりも安心感を根付かせることで勝手に才能は開花します。
安心感の種を植えよう
ここまで安心感が芽生えることによって得られるメリットを7つ挙げましたが、いかがでしょうか。どれも自分らしく人生をクリエイトすることに必要だと感じませんか。
もう他人のものさしで良いの悪いの評価しながら生きるのは終わりにしましょう。自分の人生の旅を楽しむのみです。
安心感は人生の基礎です。充足感の基礎です。
満たされているという感覚は安心感がない状態では感じられないのです。「私は満たされている」と何度もアファメーションするのは無意味です。身体はそれを嘘だと見破っているのでどんなに脳をハックしようと意味がありません。
そこで、身体(潜在意識)に安心感を埋めるボディワークをしています。興味が湧いた方はぜひ体験してみてくださいね。
安心感の種を植えて、自分らしい人生の旅を思う存分楽しみましょう!
ではでは、また!