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Libya Updates #38: December 2020 Week 4


こんにちは🕊
1週間のリビアをめぐる動きを整理しました。

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リビアのこれまで
40年以上続いたカダフィによる独裁体制が2011年に崩壊。新たな政府樹立を巡り、衝突が続いてきた。
現在は首都トリポリを拠点とし、国連の仲介で2016年に樹立した国民合意政府 (GNA)と、東部の都市トブルクを拠点とする政府 (HoR) が分裂している構図だ。
HoRが支持するハフタル将軍率いる勢力が2019年4月、トリポリへの侵攻を開始した。GNA側の民兵組織らが応戦し、武力衝突に発展。GNAにはトルコ、ハフタル勢力にはUAEやロシアなどがつき軍事支援などを行ってきた。
6月はじめにGNA勢力がトリポリを奪還し、ハフタル勢力は同地域より撤退。停戦へ向けた協議が進む一方、現地での戦闘を繰り返してきた。


■リビアで起きていること

■先週のアップデート


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1. 国内の動き

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ハフタルは24日、リビアがイタリアから1947年に独立した日を記念する式典で、自身の側につく戦闘員らに対して、GNAを支援するトルコを追い出すよう呼びかけた。

式典のスピーチでハフタルは「トルコの兵士の部隊が我々の土地の神聖な土地を汚す限り、独立には価値がなく、自由には意味がなく、安全と平和はない」と主張。トルコが平和を望まないのであれば、排除に回る姿勢を示した。

GNAとハフタル勢力は国連の仲介で10月末、「永続的な停戦」に合意しており、両者の間では和平交渉が進んでいる。だが、現場では衝突が断続的に発生している状態だ。


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同勢力を支援するHoRは今週、35人の議員を免職したことを現地メディアが報道した。
同政府のサレハ首相の決断で、議員らは「国の分裂を招き、混乱を広めた」とされている。

トリポリに拠点を持つGNAの政治からは、サレハ首相がこの数ヶ月のGNAとHoRの間の和平交渉により、その地位を失うことを恐れているのではないかと指摘。自らの地位を固めるために一部の議員を排除したのではないかと推測している。


2. 国際社会の動き

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リビアをめぐり国際社会の動きもある。
トルコ議会は23日、同国軍隊のリビアとアフガニスタンでの任務期間を来年1月からさらに18ヶ月の延長する方向で話し合いを開始した。

トルコは昨年11月、GNAとの間で覚書に署名し、リビアの同政府へ軍事的な支援を行うことを決定していた。今年6月にハフタルがトリポリから撤退した際には、トルコ軍も大きな役割を果たしたと言われている。

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一方、ハフタル勢力側にも動きが見られる。
エジプトのインテリジェンス部門のトップであるアッバス・カメルは19日、ベンガジを訪問してHoRのサレハ首相と会談と実施。現在、国連の仲介で進められている軍事部門の交渉について、エジプトが合意後の支援を行うことなどを確認したという。


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国連リビア特別ミッション (UNSMIL) の新たな特使任命が難航している。
グテーレス国連事務総長が新たな特使として12月中旬、現中東地域特使のブルガリアのニコライ・ムラデノヴを推薦していた。
だがムラデノヴはオファーを辞退。国連の広報官によると「個人と家庭の事情」のため現職の任期が終わる31日をもって国連を辞任する予定だという。

ムラデノヴは中東地域の特使として、イスラエルとパレスチナの仲介に取り組んできた人物。
UNSMILでは前特使のガッサン・サラメ氏は今年3月に辞任しており、現在はステファニー・ウィリアムズ氏が暫定特使を務めている。

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ICCは23日、ハフタル勢力による市民への暴力を捜査するためのチームが3回の訪問を全て終了したことを発表した。
同組織の出した声明によると、3回の訪問では主にトリポリ南部のタルフーナの集団墓地に関する調査を実施。
同地域では今年6月以降、複数の集団墓地が見つかっており、女性や子どもを含む200名以上の遺体がこれまでに発見されている。ハフタルを支援する民兵組織「カニヤート」などの関与が疑われている。

GNA政府は声明で今回の捜査チームの派遣を歓迎。
同政府のサラー・アルナムロウシュ防衛大臣のほか、失踪者の捜査と特定を担当する機関の代表者らもチームとの面会を行っており、調査に協力している。


3. 新型コロナウイルス

感染拡大が続く

リビアでは24日 (現地時間) 時点で、累計96,346人の感染者が確認されいている。1週間の新規感染者数は3,769人。日に平均約530人以上の新規感染者が確認されている計算。累計死者数は640人で、1週間で69人の増加。


リビアでは5月頃まで、感染者数は数十人規模で推移してきた。爆発的な感染拡大が始まったのは6月で、新規感染者数は高止まりの状態が続いている。

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同国の人口は約689万人。
情勢不安の続いてきたリビアでは、パンデミック以前より医療保険制度がきちんと整備されていない状態。感染者に対応するための病床や医療器具なども不十分だ。
4月から5月には医療従事者や医療施設への攻撃も多発。6月以降は市民が地雷の爆発に巻き込まれる事態が相次いだ。


4. 移民・難民

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リビアの赤新月社は17日、事故で沈没した船の犠牲者と見られる子ども4人の遺体が見つかったことを発表した。

船は30人ほどを乗せており、首都のトリポリから西に45キロほどのザウィヤ沖で15日、沈没した。
乗員の国籍は不明で、残る人の安否は分かっていない。


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直近の戦争が20年近く続くアフガニスタン。
「わたしたちが続けなければ、『彼ら』が力を持つ。ただ殺されるくらいなら、活動を続けるほかない」。現地で平和教育を続けるアジマールさんのお話です。

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