自信がないときの整え方
でもあるのですが、自分に自信がない時ってありますよね。幼少期に、親からの存在、行為承認を得られなかった。結果がすべてで、結果が伴わないと、褒めてもらえなかった、という場合ですね。私も、結果承認ばかりでしたので、頑張った過程や、努力を認めてもらえず、努力しても無駄なのでは?と思っていた時期もあります。社会人になると、業種によっては結果がすべてとなり、中々その過程や、努力を認めてもらうことは難しくなります。それでも、そういう状況で頑張れる人と、頑張れない…と思ってしまう人はどう違うのでしょうか。
1つ目は、もともとの性格ではないでしょうか。私も実は、HSP(Highly Sensitive Person)なのです。考えすぎであったり、音や光が苦手であったり、他人の顔色や感情に振り回されてしまう、という特徴があります。これは生まれ持った性格でもあるので、うまく付き合いながら日常を過ごすしかありませんよね。ですが、残念なことにこういう特性に気づかない方、認められない方が、必ず一定数います。「お前が気にしすぎなんだ」と本人も悩んでいるのに、決めつけ、蔑む、という方です。もしかして、HSPさんは、モラハラに狙われやすいのでしょうか…相手がどう思おうと、自分は自分なのです。それに気づくと、「私はこういうところがあるから、もう少しゆっくり考えよう」「人に疲れたから、少し休もう!」と自分を思いやれるかもしれません。こういう特性に疎い方に近づくと、メンタルを削がれてしまうのでご注意ください。
そして、2つ目です。幼少期の体験がトラウマになっている場合です。幼少期は、親や家族との日常が自分の生活のすべてです。小学生、中学生と少しずつ家族と離れる時間が増えていくと、自分の家族のことも客観視出来ていくと思いますが、親の干渉が過ぎると、そのようなこともできません。親、兄弟から、常に馬鹿にされてきたり、前向きな言葉がけをしてもらえないことが多いと、自分も同じようなことをやってしまいますし、自分にはそれくらいの価値しかないのだ、と自己肯定感が低くなってしまいます。低くなれば、なるほど、無気力になってしまいます。何をするにも、「自分がやってもうまくいくはずがない、どうせ、自分なんて…」と考えてしまうのです。
実は、私は、2つとも当てはまりました。兄弟から、馬鹿にされることが多く、親からも、失敗してほしくない、という思いの強さからから、「そんなことをしてうまくいくわけがない、やめておけ!」と何度も言われてきました。だから、高校時代まで、親に従っていました。ですが、大学受験に失敗し、「やっぱり私ごときが…」と打ちひしがれているときに、恩師から、「ここでどうするかは自分次第だよ。あなたなら大丈夫!」と言葉をいただきました。誰からも心配なんてされてない、と思っていましたが、先生は実は見てくれていたんだ、とその言葉で、「やるだけやってみよう!私の人生だ!」と考えられるようになりました。
自己肯定感、と何度もお話ししていますが、これは自分の基盤の基盤となるものです。なぜ基盤の基盤なのか、ですが、ここが弱いと、自己基盤が整いません。自己肯定感は、ありのままの自分を肯定することで、自己基盤とは、自分がどうしていきたいか、どうしたいのか、という信念のようなものです。まずは、どんな自分であっても肯定してあげること、が重要です。そうすることで、自分が判断し行動することに許可が出せるようになります。そういった一連の流れを作るために、自己基盤を整えることが必要になるのです。
基盤が整えば、他者から何を言われても気になりません。アドバイスとしては受け取るけれど、それを受け止めるかどうかの取捨選択もできるようになります。自分の考えに自信が持てるようになるわけです。自信がないと、相手の押しつけがましい意見までも、「せっかくアドバイスくれているから…」とか、本当は不必要なことなのに、「自分の為に…」と無理やり受け取ろうとしてしまいます。本当に必要なアドバイスなら、あなたのためを思っての言葉なら、納得できる言葉で話をしてくれるはずです。なかなか自信を持てない自分がいたとしても、自分自身の中で、「こうしていこう、こうしていきたい」というベースが定まっていれば、周囲の人の言葉も、気にならなくなります。
注意していただきたいのは、自己基盤が整わない状態であるにも関わらず、他者にアドバイスと称して、自分の意見を押し付けてしまう人です。何に対しても否定的であったり、陰口を言ったり、不平・不満の多い方は要注意です。
最後に、自信がなくていいと思います。私も自信がないです。ないですが、これからの生活にしても、今の仕事にしても、マイナスからのスタートで、何とかなっています。どうにかできるもんです。どうにかしてしまう自分を受け入れ、「ほら、私、いっつも絶好調だからね!なんでも思い通りにしちゃうんだよ!」と、現場で言っていますが、こう言えるようになったのも、恩師のおかげです。信じてくれる人、味方になってくれる人がいる、という安心感があったからだと思います。現場でも、職人さん、上司が必ず味方になってくれる、という自信があります。(それでも怒られるときは怒られますが)そういう自分を認める、どんな自分であっても、今ここにいる存在が自分なのです。他人ではありません。自分なんです。認めて、大きく深呼吸してみましょう。それからどうしたいか考えてみましょう。昔、自分は何をしたかった?何になりたかった?どんなことをしてみたかった?紙に書き出してみましょう。その一覧を見て、今すぐにできることからやってみませんか?やってみたら、意外と簡単にできることかもしれません。自分で勝手に、できない…と思い込んでいただけのことかもしれません。そこから一つずつ自信を取り戻していきましょう。自分を信じられるのは、自分だけですよ。
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