見出し画像

子ども護身術。 「やられたらやり返す」は平等か?の前

久々にドラえもんの原作漫画を見ると、のび太がジャイアンにぶん殴られるシーンがよくあり、今となってはものすごく違和感を感じますね。
当時は自然に読んでたことを考えると、私たちはずいぶんサバイバルな子供時代を過ごしてきたものですね。

そのぐらい、現在は暴力的なシーンもなく、社会の中での暴力はだいぶ薄れてます。
ただ、幼児の間では、まだまだ叩いてしまう子もいるでしょう。言葉をうまく伝えられないし自分をコントロールできないから、友達を押したり頭を叩いたりします。
大人が「子ども同士のことだから」では、叩かれた子どもがかわいそうですね。

私が自分の子を保育園に迎えに行った時に、あるシーンを見ました。
ある子がキーっとなって、手を振り上げました。「あ、叩く」と思えるほどわかりやすい手の上げ方です。相手の子は、ジーッとその振り上げた手を見上げてました。叩かれると分かったでしょう。しかし何も動かず、バチンと頭を叩かれました。一瞬の間の後、「ウギャー!」っと号泣しました。

あー、これは叩かれる方もどうしていいかわからなかったんだろうなと思いました。
ボクシングでいえばテレフォンパンチ、相手に絶対わかってしまうような振り上げ方です。スウェーやダッキングどころか何も対処しなければ叩かれます。

これは最低限を教えなきゃだめだと思いました。
自分の子供に、叩かれそうだと思った瞬間に、両手を上げて頭と顔を守るように教えました。ボクシングというより、総合のオープンフィンガー状態で、伏し目で相手をよく見る。
それで腕を固めてブロックしてしまうと叩かれて痛い思いをするので、叩いてきた手の力を逃がすように、腕と体でさばくことを教えました。
最初はスローモーションで練習したら、もう子供のスピードでやっても見事にさばきます。
映画ベストキッドで、ミヤギさんがダニエル少年に試すシーンのようです。
10分練習すれば、簡単に身に付きます。

後になって聞いたら、上手くブロックしたとか言ってたような気がします。これでウチの子はあまり嫌な思いをしなくて済みました。

教育評論家などは、叩く子に対しては「優しく言葉で伝えましょうねと教えましょう」なんて言ってる内に、優しい子は叩かれてしまいます。
叩かれた子に「その前に友達にちゃんと伝えられたかな?」なーんて言って、叩かれる子に非があるような感じになってます。
「叩かれた子は痛みを学ぶ」なんて言ったら、叩いた子をぶん殴って、学んでもらってもいいことになってしまいます。
また、叩く子を批判してるだけじゃ叩かれる子はかわいそうです。陰で親が悪いと言ったって、被害の子は痛いだけです。

ネットを見ると、「やられたらやり返す」は平等か?、なんて議論してます。
強盗を無くす社会は?の議論も大事ですが、その前に、ドアをロックするとか死角に気をつけるとか、防犯対策にやる事がたくさんあります。

女性が通り魔や性暴力者に対する護身術を習得する話もありますが、一生に1度あるかないかの機会に対して、効果的かどうかも怪しいです。
それよりも、幼児の護身術は効果ありますよ。
機会も多いし、成功率も高いです。

不謹慎ですか?
暴力をふるってませんよ、かわしてるだけで、誰も痛い思いはしてません。
ベストキッドのミヤギさんが言ってました。Karate is defense only.


いいなと思ったら応援しよう!