見出し画像

風水は細菌学

風水は、実証的な科学とは異なるアプローチを取ります。しかし風水とは、細菌の話をしてるのだと私は気づいた時があります。


風水では東北の鬼門を重視してますね。
この鬼門に水回りのものがあると凶相だとされてます。
東北の方角は陽が当たりません。そこに水周りのものを置くと湿気を持ち、カビが繁殖しやすくなります。そうすると健康に悪影響を与えます。
昔は細菌の知識がないから、健康を害するカビが発生するのは悪い気が入ってきたと考えます。だから、東北の鬼門から悪い気が入るとされたのでしょう。

裏鬼門の南西は、西陽で食物にダメージを与えます。その方位から状況を悪化させるという風水の信念が作られます。裏鬼門を避ける考え方になったのでしょう。

また、トイレが風上にあると、大腸菌やアンモニアがやって来て体に影響を与えます。
風水の考え方では、風の流れがトイレから家に入ることで、悪い気が家に入るとされています。トイレからの悪臭や不衛生な条件は、風水において家のエネルギーの流れに悪影響を与えると考え、トイレの位置を重要視するのでしょう。
現在でもトイレのふたを閉めたり、窓があるトイレがいいのは、細菌の話です。

風水では「気が滞る」と身体に悪影響で良くないと考えます。
単なる換気をすればいいことです。空気を入れ替えることでウィルスや細菌を希釈します。

風水の重要アイテム、盛り塩があります。
塩には細菌やカビの増殖を抑える殺菌作用があることが判明したのは後世です。
その効果で湿気ある箇所に盛り塩することで、「悪い気を浄化する」と考えたでしょう。
また、塩で食品の腐敗を抑えます。それで塩には邪気を払う力を感じたでしょう。


風水はインチキだと言いたいわけではありません。
風水の概念は、経験に基づく知恵や観察を通じて発展してきたものであり、一定の合理性があると思うのです。非科学的なようで科学的な根拠を基づいていると考えます。

和食の発酵食品では、麹菌を利用してきました。
伝統的な経験則で行われ、後に麹菌を理解したのです。かつては見えない力で発酵してくれる、気の力と考えていたのでしょう。

現代に当たり前の衛生学ですが、実は歴史的に浅いです。
19世紀の手術は、外科医が患者の血まみれのまま、別の患者の手術をしたりしました。それによって病状が悪化して、その原因が判明できませんでした。
女性の看護師がいる病棟では何故か病状が良くなる。単なる女性が几帳面に手を洗っていただけだったようです。
その後の細菌の発見により、衛生管理の大事さを理解したのです。

綺麗に着飾る貴族が社交するベルサイユ宮殿は、トイレがありません。庭に垂れ流しです。
「ちょっと花を摘みに」という隠語は、文字通りです。
ドレスや手に付いたオシッコのまま飲み食いして踊れば、そりゃ感染症が広がります。

そういえばコロナが始まった頃、学校の教師がコロナウィルスが入ってくるからと教室の窓を閉めていたと子供から聞きました。
衛生管理の知識もこの程度です。
そりゃ、マスクしてるとマスク内で細菌が増殖したりするのを気づかない大人や、風水もどきの、何々を持ってると運気が上がるとか、迷走してる部分が出てくるのでしょう。

細菌も目に見えないけど、運や気も目に見えません。
風水も細菌学のように、スピリチュアルの運気学であると科学的に理論立っているのでしょう。
窓を締め切り換気を出来ない教師のように、迷走したスピリチュアルに振り回されない大人でありたいものですね。

そういえば、昔は感染する病気(天然痘やコレラや結核)に苦しんでましたが、現代は自己発症する病気(癌や血管系や内臓疾患や免疫系)に苦しんでます。
いろいろ推測しますが、また別の機会に。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?