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鶏肉の持つ驚きの成分について
・知って得する!鶏肉に秘められたすごい成分!?
鶏肉には疲労を軽減する作用があるというのは皆さん何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?
その成分が鶏肉の持つ「イミダゾールジペプチド」という一種のアミノ酸の成分です。
この成分は研究で様々な国の鶏肉を比較した結果、特に日本産チキンのむね肉に最も多くのイミダゾールジペプチドが含まれているのが明らかになりました。他にもカツオや豚ロースなどにも含まれていますが、含有量は鶏ムネ肉が大差をつけてトップです。
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このように日本の国産チキンが持つイミダゾールジペプチドの含有量はダントツですね!
さらに言うと部位別ではムネ肉はもちろん一番含有量が多いですが、意外にも手羽小間(肩小肉やふりそでとも呼ばれる)というムネ肉と手羽元の間にある部位もかなりの量を持っています。
特にイミダゾールジペプチドは、鳥類の翼の付け根部分の筋肉にたくさん含まれているようです。
だから渡り鳥などは疲れ知らずで何千キロも飛び続ける事ができるんですね!
・イミダゾールジペプチドの効能
ここ数年で多くの注目を集めている「イミダゾールジペプチド」。
最近は疲労感を軽減するためのサプリメントや健康ドリンクなど幅広く使われており、継続して摂取する事で最大の効果が期待できると言われています。
実はそれだけではなく、この成分は他にも多くの機能を持っています。
ではイミダゾールジペプチドとはどのような機能を持つのか、最近の研究でわかってきている事を少し紹介したいと思います。
機能1 抗酸化作用:老化防止
機能2 緩衝作用:運動後の筋肉の修復、運動能力の向上
機能3 抗疲労作用:精神・身体の疲労回復、ストレス、抗うつ感を軽減
機能4 抗糖化作用:肌の老化や肌トラブルなどの改善、血糖値の安定
機能5 抗炎症作用:加齢による身体と脳の炎症を鎮める
機能6 記憶機能改善作用:認知症の予防や軽度記憶障害の改善
この中でも特に注目されているのが新たな機能性「記憶機能改善作用」
長年にわたり疫病調査研究を行っている大学の研究で中高齢者に対する試験でもイミダゾールジペプチドには記憶機能改善効果があるという結果が出ました。
これによりイミダゾールジペプチドは軽度の記憶障害の改善や認知症の予防に繋がるとして、とても期待されている成分です。
・調理法で変わるイミダゾールジペプチドの量
こちらも研究のデータらしいのですが鶏肉を調理するとイミダゾールジペプチドが増え、高濃度になるそうです。
基本、鶏肉は生食ではなく必ず加熱して調理しますから、普段自宅でも調理をすることで知らずにイミダゾールジペプチドを増やして食べていたんですね~!
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このように「焼く」調理法がイミダゾールジペプチドを一番増やすことができますが、イミダゾールジペプチドは熱に強く、水溶性の成分なので焼くだけではなくスープや煮汁のある料理なども同じようにおススメです。
・効く!目的別のおすすめ摂取方法とタイミング
最後は食事に取り入れやすいタイプ別メニューです。
扱いやすいお肉として万能の鶏肉ですが食べ方に工夫すれば、無限に献立ができそうです。
下記の表は簡単に4つに分けていますが皆さんのアイデアで飽きないようアレンジしてみてください。
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イミダゾールジペプチドの一日の摂取量は200㎎ほどとされていますので鶏ムネ肉でいうと100gほどです。このくらいの量であれば無理なく一日で摂取できる量だと思いますので、無理なく習慣的に日頃の食事にイミダゾールジペプチドを取り入れて健康な身体つくりを目指しましょう。
ただ鶏肉だけを食べたら良いというわけではありませんので、その他の食材をバランスよく食べ過ぎないように各々の体質に合わせて摂取してくださいね。
以上、今回は注目の成分「イミダゾールジペプチド」についてのお話でした。