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本棚より 「おちくぼ姫」

子どもの頃、風邪をひいて熱を出し寝込む、
そんなことがあると、母が本を一冊
買ってくれました。

いつも夢中になって読んで、
読み終わる頃には熱が下がる

そんな感じだったのを記憶しています。

この本はずいぶん大きくなってから
中学生くらいのころに読んだ本です。

源氏物語よりも前に書かれたお話

このお話、

あさきゆめみしとシンデレラが
好きな人ならぜひ手に取ってほしい

そんな一冊です。

「おちくぼ姫」
田辺聖子 角川文庫
🌸あらすじ🌸
主人公は中納言源忠頼の娘(落窪の姫)である。母と死別した落窪の姫は継母のもとで暮らすことになったが、継母からは冷遇を受けて落窪の間に住まわされ不幸な境遇にあり、味方は女房のあこきと末弟の三郎君だけであった。そこに現われた貴公子、右近の少将道頼に見出され、姫君に懸想した道頼は彼女のもとに通うようになった。しかしそれを知った継母に納戸に幽閉され、さらには貧しい典薬の助の元へ嫁がされそうになるが、そこを道頼とあこき達に救出され、二人は結ばれる。道頼は姫君をいじめた継母に復讐を果たし、中納言一家は道頼の庇護を得て幸福な生活を送るようになった。

この本の良いところは
なんといっても痛快なところです。
日本の文化って案外残酷だなと
思うのですが、主人公おちくぼに言い寄る
おじいさん典薬の助がいるのですが
もとはといえば、継母が彼をその気にさせて
若いおちくぼのもとにウキウキといってしまいます
でも、おちくぼには有能な女房あこきがついていて
そのおじいさんは手ひどく振られるわけです。
もちろん、おちくぼは救出されなくては
いけないのですが、ちょっと同情してしまう💦
とほほほ具合でした。

そして、おちくぼ姫の心麗しき事。
とても美しい人なのです。

時代物が好きです

日本も西洋も問わず
時代物というジャンルにあたるお話が好きです。

高慢と偏見も、少し語弊がありますが、
時代物といってもいいのかな。
山本周五郎も好きですし、
御宿かわせみ、も全部読みました。

なので、日本の映画やドラマでも
時代小説が原作というものは好きです。

これ、小さいころからなんですよね(笑)

熱を出さなくなって

余談ですが、毎年一回熱を出す、
というのは大人になってもありました
インフルエンザだったのかもしれない
ですね。

そして、なぜかわかりませんが
ここ10年以上、高熱を出さなく 
なりました。
歳を重ねると、熱も出さなくなるのか疑惑
を持っています。笑


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