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京都音楽博覧会がだいすきな理由|大人の夢と想いがつながる場所

京都、梅小路公園で行われた
くるり主催の『京都音楽博覧会2024』に
2Daysとも参戦してきました。

初めて行ったのはコロナ明け開催の2022年で
ことしで3年連続になります。

毎年こころから来てよかったと思う“音博”ですが、
今回は過去イチだったとね夫と話すほど
ことしの音博はほんとにほんとに良かったです。

音楽には疎いのでくわしいことは書けませんが
「これだから音博って最高!」とわたしが思う
ほっこりポイントについて、“人”に注目しながら
わたしなりの記録をのこしてみます。

会場は京都梅小路公園

梅小路公園といえば、もともと京都に住んでいた
わたしたち夫婦の定番のお散歩コース。

だいすきな京都を訪れるのがうれしくて、
ここ1週間ほどは京都が出てくる本を読み漁って
じわじわと京都気分を高めていました。

(『京都 ものがたりの道』を読んだからか
くるりの曲『京都の大学生』の冒頭の歌詞
「四条烏丸西イル𓂃」が頭から離れなかったり)


そして音博初日。

ふだんは京都駅から梅小路公園まで歩きますが、
この日は音博にはめずらしく快晴。
この陽射しのなかを歩いていくのは大変だと、
今回はJR嵯峨野線で『梅小路京都西駅』まで。

その普段なら利用しない梅小路京都西駅で、
くるりの楽曲にちなんだアナウンスが
流れているのを聞くことができました…!

「『足早にならず確かめながら』お進みください」
「『赤い電車』でも使えるICカード」
「それでは皆様、『思い切り泣いたり笑ったり』しましょう」

アナウンスの一部

電光掲示板にも歌詞が流れていたそうですが
わたしたちは気づかず、、それも見たかった…!

でも思いがけずJRさんの粋なはからいに触れて
音博がはじまる前からうれしくなりました。


ちなみに梅小路公園のなかには京都水族館があり、
イルカショーの観客席から音博のステージが
見えるようです。

ももクロの玉井詩織さんが『となりのトトロ』を
くるりの岸田さんと歌われていたのですが、
イルカショーに待機している家族連れも一緒に
楽しんでいたようでなんだか微笑ましかったです*

ボーダーレスな音楽の祭典

『音楽博覧会』という名前に表れているように、
音博では音楽のジャンルも国境もこえて
いろいろな場で音楽を極めているかたが
一堂に集結しているという魅力があります。

2日目のトップバッターを飾った
ヒューマンビートボックスのSHOW-GOさん。
ステージを見てから夫がどハマりしていて
帰ってからずっと音源を聴いていました。

余談ですが、
わたしのいる位置から下手の舞台袖が見えていて
SHOW-GOさんのパフォーマンスを
くるりの岸田さんがずっと前のめりで見ていたり
ナポリからのゲストDaniele Sepeたちさんが
熱心にスマホで録画したりしている姿が。

ほかの出演者のかたが純粋に相手のステージを
楽しんでいる様子にきゅんとしました。


そして、今回の音博でいちばん泣かされた
オペラ歌手の平野和さん(と、奥さんの小百合さん)。

最後にサプライズで歌われたくるりの
『Remember me』で涙が止まりませんでした。
「いちばん好きな作曲家の曲を」という
前フリもぐっときました…。

音博の出演者のかたは、お互いがお互いを
リスペクトし合っているのがすごく伝わってきて
そんな関係性を観客として目撃できるのが
奇跡みたいな体験だなあと思います。


夢と夢がつながる

そして2日間のラストを飾るくるりのステージ。

前のフジファブリックの熱量を引き継いで、
熱い演奏からのスタートに引き込まれました。

『ばらの花』でのSHOW-GOさんとのコラボ、
『潮風のアリア』のDanieleさんのサックスソロ、
『ブレーメン』の後奏のストリングス…
ぜんぶとってもかっこよかったです。
(あとここ数日ずっと頭にあった『京都の大学生』
まさかやるとは思っておらず、うれしい驚き)


音博ではあまりMCをしない岸田さんが
この日はいつになく喋っていて、
くるりのお二人がほんとうに楽しそうで
こちらまで幸せな気持ちに。

「ちょっと喋ってもいいですか」と前置きして
ゲストのDaniele Sepeさんに対する長年の想い、
そして
「願ったり言ってみたりすれば叶うんやな」
という言葉のあと間を置かず始まった『奇跡』。

めちゃくちゃ個人的なことですが
さいきん夫がnoteやXで憧れの人に想いが通じて
よろこんでいる姿を間近で見ていたので
このエピソードがじわっと刺さりました。
(夫はイントロと同時に涙腺崩壊してました)

そして『奇跡』の終盤、「来年も会いましょう」で
ああ〜ことしの音博は終わっちゃうんだな、
次もまた来年、この場所で… と毎回しみじみ。

最後はお決まりの『宿はなし』で終幕でした。


⊹   ⊹   ⊹

はじめて夫が音博に連れて行ってくれたとき、
フェスというものに行ったことがないわたしに
「音博は他とくらべて『大人なフェス』だから」
と安心させるように言っていたのを覚えています。

実際、にぎやかすぎるのが得意ではないわたしも
音博の空気感はすぐに大好きになりました。


今年はとくに出演者さんどうしのつながり、
そしてそのステージを見守る観客の雰囲気にも
こころのあたたかさを感じた音博でした。


今回、ゲストの出演前にくるりのおふたりによる
紹介VTRが流されていたのですが
(映像の背景の壁に電気のスイッチが映っていて
自宅で撮ったのかなみたいなゆるさも良い笑)

今回くるりが呼んだゲストについて
おふたりがその人の音楽を尊敬している気持ちが
すごく伝わってきて素敵だなあと思いました。

そしてゲストさんたちも
くるりの音楽を愛しているかたばかりで…。


「夢がつながる」という言葉を使ってみましたが
この出演者のかたどうしの想いを
どんな言葉で表していいのかすごく迷いました。
(リスペクト、尊敬、好き、推し、愛、憧れ、、)

うまくまとめられませんが
京都がすきで、くるりがすきで、
京都音楽博覧会がだいすきでよかったな
と思った2日間でした。


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