どうやらこれが「推し」らしい
「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画をご存知だろうか?ジョースター家とディオ(人間をやめた吸血鬼みたいなもん)との長年に渡る戦いを描いており、年代が移ることにより主人公が変わっていく。
全編に熱いセリフが溢れている。
作品全体のテーマは「人間讃歌」らしいが、私はまだ読み込みが足りないので、ちょっといまいちそこら辺は読み解けていない。
猛省すべき点で、今後の人生を懸けて理解していこうと思う。
そういう、まだまだジョジョ信者として浅い私であるが出会って20年以上は経つ。
作品自体は今年で35周年だそうだ。
この20年の間にローソンとコラボしてるとなったら通いつめ、周年で雑誌とコラボとなればコレクションし、原画展があるとなれば乳飲み子を連れて馳せ参じてきた。
メルセデス・ベンツやGUCCIとのコラボはどうしようもないので記憶にしっかり留めるにおいた。
何がそうさせるのか。
夏の私のパジャマは原画展で購入したジョジョTシャツだ。
夫は「何かあって避難するとき、それでは恥ずかしいのではいか」というような旨の指摘をしてくるが、なんのむしろ心強さすらある、と洗濯だって堂々と道路に面したベランダに干している。
そんなジョジョは今アニメ放送中で、これまた様々なコラボグッズが出てきているのである。
資本には限界があるが、出ているとなればやはり買わねばならない。コラボしている雑誌を買う。PAPABUBBLE(キャンディ・ショップ)ともコラボするから油断ならない、買う。
出版予定の35周年の記念ブックはもちろん予約済みだ。
NHKのあさイチである日「推し」のある生活の素晴らしさを特集していた。つまりは「強めの○○のファン」というもののようだ。
ボゥーっと観ながら「推しのある生活いいなー、推し欲しいなぁ。張りがあるよね」と呟いていたら、在宅勤務中の夫が
「いや、ジョジョ!」と指摘してきた。
そうか、私にとってジョジョは「推し」なのか。確かに年末にドラマ化されるとなれば録画にいそしみ、ささやかながら私財を投じグッズを収集してきた。
長年愛読しており、読めばぐんぐんやる気が湧いてくる。ドラマやアニメになると聞けば「それを見るまでは健康に気をつけて生きなければ」と生活を正す。
推しというより押されている。
推しに背中を押され、生活に楽しみを見つけ暮らしているのである。
なるほど、これが…「推し」。
となれば、
これからは
「はぁ、記憶を消してもう一度ジョジョを初心で読みたい。展開にドキドキしたい。」
などと叶わぬことを願うより更に読み込み、同士とは語り合い、まだ読んだことのないという人とは
「あなたラッキーですよ、こんな面白い漫画をこれから知ることが出来るなんて」
と諭し、推しに恥じぬ言動をとろうと思う。
とりあえず、私が今一番にすべきことは節約して次回開催の金沢原画展への資金を用意しておくことだろう。
ものすごく楽しみだ。