「コンビニの冷凍ブロッコリーでもいいですか?」という質問の正解は何か?
先日、ダイエットコーチング中にこういう質問をされました。
「コンビニの冷凍ブロッコリーでもいいですか?」
さて、この質問に、ホリスティック栄養士は何と答えるのでしょうか?
質問の背景が大切
結論から言うと、彼女には「今はそれでいいですよ」と答えました。正直なところは、あまり良くありません。コンビニの冷凍ブロッコリーなんて、(乱暴な言い方でごめんなさい)栄養価がほとんどないだけでなく、オーガニックでもないし、私なら絶対チョイスしません。「自分が選ばないくせにクライアントにOK出すなんてヒドイ!!」とお怒りの声が聞こえてきそうですが、ほんとにそうですよね。ごめんなさい。ならどうして「いいですよ」とお答えしたかというと、そのクライアントさんの質問の背景に理由があります。彼女の現状はこうです。
・フルタイムで働いていて、なおかつ転職活動中である
・これまで食生活に気を遣ったことがない。普段の食事は野菜はほぼなく、野菜を食べてもカップ麺の上に乗っているかやくか、コンビニのサンドイッチに挟まっている野菜
・ダイエットの手始めにグルテンを減らすことを頑張っている。効果も見えてきているが、パンが食べられないことにストレスも感じている。
この彼女に、「いいえ、コンビニの冷凍ブロッコリーなんて論外です。土曜日にマーケットへ行って自然栽培のブロッコリーを買ってきて、ゆでるのではなく蒸して食べなさい」というアドバイスをすることは果たして正解でしょうか?
ベストよりベターを
「ホリスティックに食べるぞ!」という目標に対して、とるべき戦略には次のようなステージがあると考えています。ブロッコリーを例にします。
野菜をまったく食べない
→ コンビニの冷凍ブロッコリーを買って食べる
→ スーパーでブロッコリーを買ってきて自分で茹でて食べる
→ 自分で蒸して食べる
→ オーガニックのものを買ってきて自分で蒸して食べる
→ 地元産の自然栽培のものを見つけて買ってきて自分で蒸して食べる
→ 自分の家の庭で育てて自分で蒸して食べる
もうお分かりだと思うのですが、このブロッコリーを例にした「ホリスティックへの道」の各ステージを、ぜーんぶすっ飛ばして彼女にアドバイスをして何になるのでしょうか?
ベストは「自分の家の庭で育てて自分で蒸して食べる」ことですが、こんなこと私もしていません。でもこれは今の私の目標です。とにかく忙しくて、健康的な食生活に目覚め始めて、グルテンフリーを頑張っている彼女には、コンビニの冷凍ブロッコリーは間違いなく小さな一歩です。ベストではなく、ベターチョイスをすることが大切です。だから「今はそれでいいですよ」とお伝えしました。
身体の変化が次のベターを欲する
グルテンフリーを頑張って続けて、これまでゼロ野菜だった食事の一部をブロッコリーに置き換えたら、彼女はすぐに自分の身体の変化を感じると思います。体重が減り始める、肌がきれいになる、便通が良くなる、生理が軽くなる・・・この身体の変化ほどうれしいものはありません。この身体の変化は、必ずその先に行くモチベーションになります。その時を見計らって、「冷凍ブロッコリーなら、イ〇ンでオーガニックのものが手に入りますよ」とか、「自分で茹でてみましょうか」という話になるのです。
最初に質問した時に「自分で茹でましょうよ」なんて言うと、「えぇぇ健康生活アタシには無理!」と思ってしまうかもしれないけれど、身体の変化を感じている今、不思議と「茹でちゃおー」となるものです。
質問に即答できないホリスティック栄養士
ホリスティック栄養士のお仕事を始めて、たくさんのご質問をいただくようになりました。私の活動を知った友人から「子どものアトピーには何がいい?」「油、どうやって選んだらいい?」「スーパーで買えるいいお塩教えて」と聞いてもらえます。
でもどの質問にも、いつも困ってしまいます。だって、今その方がどんな食生活をしているのか、その方がどれくらい「変わりたい」と思っているか、生活スタイルはどうか、どこで買い物をしているのか、仕事や家事育児のストレスがないか、それらのこと全部聞かないと、的確なアドバイスができないからです。
だから、私はどなたも初回無料でカウンセリングを行っています。最初のベターチョイスを提示してあげることで、その次の「ホリスティックな選択」をしてもらうことが目的です。気になった方はぜひHPやインスタからDMくださいね☺
HP: https://earlyseason0822.wixsite.com/holistickitchen22
Instagram: https://www.instagram.com/holistic_kitchen_22/?hl=ja