日比野は立ち止まり黙祷を捧げた。バイトに向かう道すがら。
留年太郎の万年皿洗い。あの日から、何か出来るようになったわけでも、何か言えるようになったわけでもない。

でもな、こうして生きているのは……

日比野はゆっくり目を開き、そのひと足を踏み出した。誰もが願った平凡な日常へと。
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矢口れんと
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