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POINT TO POINT in Fukuoka

松下洸平さんのライブツアー「POINT TO POINT」福岡公演から1週間。
年末の慌ただしさで時間が取れなかったけど、少し時間が取れたので今年のうちにレポというより感想?いや感想というよりポエム?ポエムというよりラブレター?
とにかくあの時私が感じた事、思った事、今思う事を残しておきたいと思う。

払い戻す前にコピーを取ったチケット

これは私が初めて取った洸平くんのライブのチケット。
コロナ禍が始まったばかりの頃で公演は延期から中止になってしまった。
その後の2021年「HEART to HEART」、2022年「CANVAS」、そして今回の「POINT TO POINT(名古屋公演)」、毎回ライブのチケットを取ってきたけどコロナの感染拡大のタイミングと重なったり、家族の事情もあって毎回チケットを手放してきた。

ライブにはまだ1度も行けてないけど、洸平くんが出演する舞台には数回行く事ができていた。舞台の上で役を生きる洸平くんは素晴らしくて。
だからこそ、私はステージの上で松下洸平として歌う洸平くんに会いたいとずっと思い続けていた。
2年8ヶ月待ち続けてやっと行けたライブ。
最高だった。
どんな言葉を重ねてもあの時のあの瞬間の私の気持ちを表す事はできない。
あんなに忘れたくない、忘れられないと思っていたのにそれでもやっぱり少しずつ薄れていく記憶。
だから配信ライブのアーカイブを見ながら振り返ってみる。

客入りの音楽が止んで暗くなる会場。
スクリーンに映像が流れ音楽が聞こえ始める。
会場から自然と手拍子が始まりペンライトの黄色い光が少しずつ揺れ始める。
スクリーンに次々とバンドメンバーの名前が映し出されて高まっていく会場のワクワクした空気。
そしてステージに現れた洸平くん。
一気に会場が総立ちになって黄色い光が揺れている。

もしかして洸平くんがステージに現れたら、歌い始めたら、泣いちゃうかもしれないな…と思っていたけど涙は出なかった。
ステージで歌って踊る洸平くんを一瞬でも見逃したくない、自分の目と耳と心に焼き付けたい。
次々と目の前で起きている事について行くのに必死で感情が追いつかない。

洸平くんの生の声、バンドの生音、ダイレクトに響いて届く声と音。
今まで片手の数ほどしかライブに行ったことないしライブで立ってペンライトを振るなんて初めての体験。
でも、「リズム」のイントロが流れ始めた瞬間に体が反応する。
ステージの上で歌い踊る洸平くんに合わせてペンライトを振る。
洸平くんも見たいけどスクリーンの映像も見たいし目が2つだけでは全然足りない。
体感ではあっという間に終わってしまったライブの冒頭。

2曲歌ってMCが始まると少しだけ冷静さを取り戻す。
あぁ…洸平くんのライブに来てるんだな。
目の前に本物の洸平くんがいる。
やっとここに来ることができたんだな。
そんな気持ちが湧いてくる。
洸平くんの口から地元「福岡」という言葉が出てくるだけで嬉しい。

MCの後の「エンドレス」。
今までにYouTubeにupされていたピアノ弾き語りバージョン、過去のライブで配信されたバージョンを聴いてきたけど、初めて生で聴く「エンドレス」。
KenTさんのサックスがめちゃくちゃカッコよくて一気に雰囲気がムーディーに。
そしてラップパートでは「おぉっ!」と言葉にならない心の声。
静かに聴き入っているうちに「つよがり」のイントロが流れ始める。

イントロを聴いた瞬間、反射的に涙がジワっと滲んだ。
洸平くんの再メジャーデビュー曲。
何度も何度も聴いた曲。
その頃の自分の感情が一瞬で蘇る。
目の前で起きていることに漸く感情が追いつき始めて今度は言葉にならない自分の心の声がうるさい。
目の前で起きてる事に圧倒されつつ、「ライブのレポできる人って本当に凄い…」そんな事をライブの最中に思ってしまう自分にちょっと笑ってしまった。

再びMCを挟んで新しいアルバムの曲「体温」。スクリーンに映る映像がとても綺麗。
心の中で一緒に歌いながらステージ上の洸平くんを見ていると、スクリーンの映像に洸平くんが溶け込んで見える瞬間があって、竹富島の海で洸平くんが歌っているみたいに見えた。

目の前で起こっている事を必死で受け止めているつもりでも、セトリを見ないようにしてきた事もあって「あれ?何曲歌った?」と、この辺りで既に私の脳内の容量はかなりいっぱいいっぱいで。
そして一曲歌う度に終わりが近づいてくる事が寂しくて。
既に寂しくなってる自分に、あぁ…私ってと自分で少し呆れてしまう。

その後は恒例のカンちゃんとのアコースティックコーナー。
カンちゃんと話している洸平くんにホンワカした気持ちになる。
そこで語られたのはライブ前日に福岡入りした洸平くんが博多駅前のクリスマスイルミネーションを見に行った話。
カップルや友達連れの人達が沢山いて、写真を撮ってもらえませんか?と声をかけられた話。
カンちゃんが天神の街へ出掛けた話。
今までずっと会いたいと思っていた人が、東京にいると思っている人が自分の馴染みがある場所を歩いていたという話がインパクトありすぎて、正直なところ「あなた」の記憶があまりない(泣)
「One」でやっと、クリスマスイブにこの曲を聴けるって幸せだなぁとしみじみ感じる。

そして怒涛の踊り狂う時間。
大好きな「Only you」。
ペンライトを振りながら心の中で一緒に歌って嬉しくて楽しくて。
洸平くんの歌に合わせて揺れる黄色い光が凄く綺麗で。
何度か振り向いて、会場全体が黄色い光で揺れてるところを見て更に幸せな気持ちが込み上げる。
それから続く「ハロー」からの数曲は本当に記憶が飛んでる。
何というか頭の中がショートしたというか、「うわぁー!!!!!!!!」となって。

あの間奏の音と光の渦に放り込まれて揉みくちゃにされる感覚。
照明の中に浮かぶ洸平くんのシルエットと響くフェイク。
これがCD音源じゃないライブの醍醐味なんだと実感した。
そして、Way You Areで更に会場のボルテージが上がっていく。
何度も聴き込んだWay You Areを一緒に心の中で歌いながら私の体温も上がっていく。
嬉しくて楽しくて幸せで、でも銀テが飛んできたら必死で拾う自分にちょっと笑ってしまって。
必死で銀テを拾ってバッグに仕舞っていたのでKISSの冒頭部分の記憶がない(泣)
KISSもずっとライブで聴きたいと思っていた曲。カンちゃんがアレンジしたバージョンを初めてライブの配信で聴いて衝撃を受けて、前回ツアーで配信シングル化される事を知って。
洸平くんの音楽活動と共に変化してきた曲。

会場全体の温度が上がって興奮も最高潮でペンライトの黄色い光が揺れる中流れ始めたイントロ。
ペンライトを振りながら「うん?あれっ?この曲って何だろう?」
このライブで初めて、イントロを聴いても分からない曲。
「何だろ?何だろ?」と焦らされるような気持ちでペンライトを降り続けて♪ジャジャジャジャーン♪と始まったFLY&FLOWのイントロ。
ロック?ぽくアレンジされたフラフロ。
CANVASツアーのオープニングもめちゃくちゃカッコよかったけど今回のフラフロは男っぽさが増してる気がする。

フラフロの後のMC、自分の音楽活動を船を漕ぐように歌いながら続ける船旅と表現する洸平くん。そのMCでこのライブがそろそろ幕を下ろす事を悟る。

「僕の船には何人乗っても大丈夫。これからも色んな人に出会って一緒に旅を続けたい。一緒に新しい景色を見たい。今日、福岡で出会って皆んなからもらったパワーと一緒に東京に戻って東京公演も頑張ります」
色んな気持ちで心の中がいっぱいで、うろ覚えかもしれないけど多分こんな感じのMCだったと思う。

今回のツアーのMCで色んな会場で「皆んなを自分の船に乗せて旅を続けたい」と言い続けた洸平くん。
会場にいる人の事だけじゃなくて、多分どこかの会場では会場に来られない人についても一緒に船に乗って旅を続けたいと話してくれたと聞いた。
それが凄く嬉しかった。
HEART to HEARTのチケットを手放した時、ライブに行ける人が羨ましくて、そして色んなものを胸の宝箱に大事にしまって壊して前に進んでいく洸平くんに置いていかれたような気がして少し寂しい気持ちになった。
そんな自分の気持ちが洸平くんに届いていたような気がした。
CANVASツアーのMCではチケットを手放した人の事を想って目を真っ赤にしながら「チケットを手放した人のためにも、今日会場に来られなかった人のためにも歌い続ける」と決意を語ってくれた洸平くん。
私はやっと、ステージで歌って踊る洸平くんに会えた。
洸平くん、歌い続けてくれてありがとう。
もうすぐライブが終わってしまう寂しさが込み上げるけど、ありがとうという気持ちでいっぱいになる。

スタンドマイクの前で旅路を歌う洸平くんの姿とスクリーンに映るドキュメンタリー風の映像。前回のツアーとアレンジが変わって今回のアレンジは力強さを感じる。
音楽活動をずっと続けていきたいという洸平くんの強い意志と決意を感じさせる。
旅路の歌詞を噛み締めながらライブが終わっていく寂しさをしっかりと感じる。
洸平くんがステージから捌けてバンドメンバーもステージ袖へ消えていく。

素晴らしかったよ!ありがとう。の気持ちを伝えたくて必死に手を叩く。
会場の拍手は少しずつリズムが加わって手拍子に変わりアンコールを求める心の声が響く。

鳴り響く手拍子の中、ライトを浴びて洸平くんがステージに現れる。
洸平くんの前には1台のピアノ。
「アンコールありがとうございます」と言って洸平くんが弾き始めたのは「みんなが見てる空」のイントロだった。
実はアンコールで「みんなが見てる空」をピアノ弾き語りで歌う事は知っていた。
セトリやレポは避けてきたけど、それでも偶然目にして知ってしまっていた。
でもそれで良かったと思う。
私が今回のライブで1番聴きたいと思ってきた曲。
もしアンコールで歌うと知らなかったら、ライブ中「いつ歌う?次?」と気になって、歌わないかも…と不安になって落胆して心からライブを楽しめなかったかもしれない。

初めて生歌で聴いた「みんなが見てる空」は洸平くんが自分で弾くピアノの優しい音色と優しい歌声が響いて。
あぁ…この曲をライブで聴けた。
私はずっとこの曲に色んな意味で支えられてきたんだなぁと色んな感情が込み上げてきて涙が滲んだ。
そしてこの後は洸平くんからのクリスマスプレゼント。

「今日は何の日ですか?」と話し始めて「もしかして…」と期待が高まって。
「色んなクリスマスソングがあって、恋の歌とかもあるけど、僕はこれが1番好きかもしれない…。間違ったらごめんね」と言って歌い始めたのは「チキンライス」。
久しぶりに聴いたチキンライス、洸平くんの歌声と歌詞が心に沁みていく。
この曲が発売された頃より歳をとった分、あの頃より歌詞が心に響く。
そしてこの曲を「クリスマスソングの中で一番好きかも」と言った洸平くんを「あぁやっぱりこの人が好きだ。洸平くんを好きで良かった」と心から思う。

その後歌ったBET、配信で語った「俳優のくせに…」という言葉を思い出すと、この曲をアンコールに選んだ洸平くんの心に燃える静かな闘志の青い炎を感じる。
音楽の夢を諦めず踠きながら歩いてきた長い道のり。その夢を持ち続けながら自分に賭けて切り拓いてきた日々。
認められるまでずっと歌い続けると決意を語った洸平くんに伝えたい。
ずっと洸平くんを応援し続けるし、洸平くんと一緒に船に乗って旅を続けて新しい景色を見に行きたい。
洸平くんが前に進む度に一緒に船に乗って旅を続ける仲間が増えていく。
だからこれからも自分を信じて自分に賭けて欲しい。

アンコール最後の曲、MUSIC WONDER。
楽しさと嬉しさと寂しさを感じながらMVを何度も見て覚えた振りを一緒に踊る。
クラップしてペンライトを振って心の中で一緒に歌って。
この先色んな事があるかもしれないけど、年に1回だけでいいからライブに行く時間は作りたい。絶対にもう一度ライブで歌う洸平くんに会いたい。
そんな気持ちを噛み締める中、洸平くんは♪Happy Day♪のリピートの中で「ありがとう!」「最高!」「また会いましょう!」と皆んなに気持ちを伝える。
感無量の気持ちでペンライトを振り続ける中、洸平くんが言った「また来るよ!」の言葉、その言葉が1番最後に私の心の中に強く残った。

とても嬉しくて楽しくて幸せだった。
また絶対にライブで洸平くんに会えますように。

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