ホストは雇用の最終受け口である

過去を振り返ってみても、歌舞伎町では騙されてばかりだ。

21歳か22歳くらいのとき、求人サイトに乗っていた歌舞伎町のバーに面接に言ったら個人店のホストクラブみたいなお店だった。1日働いて辞めてから、暫く歌舞伎町に行くことはなかったが、それから期間を経て今度はホストを志して歌舞伎町に行くと、そこのお店はメンキャバだった。メンキャバという事実を1ヶ月伏せられて”ホストとして”働かされていた。

そこのお店はキャストが未成年飲酒してるようなお店だったり、プロデューサーが暴力を奮っていたりと散々だった。

他にも以下のようなことがよくある。

例えば、ホストの求人に記載されている内容が実際と異なりすぎて驚く人も多いと思う。

「お酒飲めなくて大丈夫」→「大体飲まされる」
「高級寮完備」→「ボロアパートに男数人と共同生活」
「スーツレンタル」→「レンタルスーツなんてみたことない」
「体入費1万」→「実際に記載通りの金額を貰えることは多くない」

などなど。他にも挙げればきりがない。

自分はホスト始めたての頃、お酒が飲めないと言ったのに、新年会で超巨大グラスのビールの中に入れられた札束をかけて、それを飲まされたことがある。

酒、女、金、これのどれかを猛烈に欲していないと続く職業ではないのかもしれない。

歌舞伎町には嘘と理不尽が蔓延るが、それでもなお、そこにしがみついていかないと生活出来ない人がいる。最後に持って生まれ、これまで築いてきた男を売る。ホストは雇用の最終受け口なのである。

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