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今宵も喫茶ドードーのキッチンで。標野 凪 著:読書感想文

今回はコロナ禍を生きる様々な立場や年齢の人を描いた作品でした

表紙がアップルパイだったのと、最後に焼きリンゴが出てきたので画像はリンゴにしてみました。
SNSで見る丁寧な暮らしに疲れた人、選択的夫婦別姓のことで悩む人、忙しく働きながらも更年期に悩む人、コロナ禍の美容院で悩み葛藤する人、自分の仕事の引退というものを考え始めた人。
コロナ禍の最中も相まって発生した悩みも多く、考えさせられる作品でした。

そんな悩める人を、少し変わった、でも面倒見の良い店主が癒して気づきを与えていきます。
閑静な住宅街の中の小さな森のカフェ。
メニューもオーソドックスなもののほかに、不思議な名前のスペシャルメニューがあります。
そんなメニューに惹かれてやってくるお客さんたち。
おひとりさま専用カフェで夕方からの開店ということもあって、お客さんは一人のことが多い店内は、コロナ禍でもくつろぐことができます。
私もそんなカフェがあったら行ってただろうな。

自分のコロナ禍を振り返ってみた

コロナ猛威の初期、当時2020年か。
私にとっては大腸の難病を発症した年だった。
大腸のせいで熱を出すたびに何度PCR受けたやら。
入院に至るまでの間、私は週5日必死に働いていた。
コロナでスタッフを休みにして減らしている中、私は出勤メンツに選ばれ、必死に仕事をこなしていた。
その当時コロナは毒性が強かったし基礎疾患もある私はワクチンも打ったものの、死ぬんじゃないかって思いながら、でも死んでも悔いないようにと思って、がむしゃらに働いていた。
振り返ってもあの当時の心境はちょっと異常だ。
でもなんとか走り抜けて今ここにいるから、感謝だ。

今回もいろいろ考えながら読みました

そんなわけで、今回もまた深い本と出会いました。
自分はどんな風に生きていくか、気持ちを立て直す食べ物の大切さ、色々と感じ入ったのでした。

これで積読はすべて消化しました~と言いたいところですが、今日また入荷したんですよ~笑
また楽しみが増えました。


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あじさい
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