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若手の成長は若手に継承される。
「部下(若手)の成長は上司に『依存』する」
という文章を書いているコンサル会社のホームページをみつけた。
絶対に違うね!!!
百歩ゆずって、「依存」ではなく「影響」だ。「部下の成長は上司の行動(育成・言動)により影響を受ける」これはあると思う。
その逆「上司の成長は部下の行動により影響を受ける」もあると思う。
7年ほど前に入社してきた一人の新人くん。縁あって私の部署へ。私がはじめての上司。(私で可哀想に・・・w)
やる気もあって早々から「俺、トップとりますんで!」みたいな。
しかし仕事は専門性の高い業種なだけに、そりゃなかなか成果に結びつかないし、ミスもして落ち込む日々。私からみれば、それがふつーだぜ新人さんがたよ。ってかんじだが、やはり学生時代とは責任の重さが違うからね・・・気持ちはよくわかるぜ。
私の下につき半年くらいが経ったときに、
「怒リーマンさん、どうやったら仕事できるようになりますかね~・・・」
ってストレートな質問が来た。(これ若手が言うときって、ほんとに悩んでるときだよね)
私が具体的にどう答えたかは忘れたが、
・時間は取り戻せない(減っていく)
・若手(新人さん扱い)の今なら仕事量も多くないはずだから、自分で学びの時間を作るべき。
・会社の学習資料で足りなかったら、問題作ったりシミュレーションしたりしてあげるよ。
・出会い系アプリやってる時間の半分を仕事を覚えるための学習時間に使ってみたら?(←これは言ったのを覚えている。彼には彼女さんがいたが、お遊びもしていることを知っていたので、これを言ったら「ぼくの青春、今なんで、これに関わる時間だけは確保したいっす!」って心から言われたw)
こんな感じのことをアドバイスした。
で、詳しく話を聞いてみたら、
・会社の学習資料はマニュアル的すぎる。
・現場でのリアル(イレギュラー)に対応できる問題解決法をフローとして頭にたたき込める学習をやりたい。
・仕事が終わって自宅に帰ってから、自分のタイミングで出来る問題集などがあればうれしい。
とのことで、それならばと1日3問ずつ上記に叶うような問題を私がチャットで送って、翌日までに部下から答え返信。私が答えとアドバイスを返信。というやりとりを行うことに。
そこから半年間、出張や飲み会の日以外は、毎日欠かさずにやった。
たぶんお互い、「今日めんどくせ~な~・・・」くらいに思っていた日もあっただろう。ただしお互い「休んだら負け」くらいの気持ちがあったと思う。
10月頭からスタートして3ヶ月後の1月くらいから、彼は現場仕事に関して、弱音を吐いたり落ち込むことは無くなった。
で、翌年、入社2年目でまさかの優秀セールス賞を取ってしまった。(会社としては異例とのこと)
私が指導したから結果が出たとか、そんなことではない。要は、「お互い素直に聞く」「お互い決めたことをやりきる」「お互い相手の期待に応えようとする」要素があっただけ。「われとなんじ(人間的な見方)」の関係性ができていたってことであろう。
私は彼を2年間みて(優秀セールスとって)から、他の部署へ異動したが、これをやりきった彼からもう一つ、良い影響が組織にもたらされていた。それは、彼が自分の成功体験をもとに、次入ってきた悩める新人さんに、同じ指導をしてあげたということ。(私が作った回答集とアドバイス集があるからな・・・大分楽なはずだw)。さらにそれを習った新人さんも後輩が入ってきたら教えていたらしい。
例えるならば「成功循環モデル」が彼らの中で勝手にまわっているということだろうか。
コミュニケーションとって、目的意識を同じく持ち、主体性をもって取り組み、成果が生まれて質が高まる。
コミュニケーションは年が近い方がバイアスも少なくやりやすいからね。
良い文化は受け継がれるし、環境変化に対応しながら自走もするようになるんだな。
ちょっとあれだな。。。
私らしくなく、愚痴が少ない文章だったな。。。
次、吠えてやる😏