らいへい@小学校体育

体育やけテぶれについて、考えたことをまとめていきます。「子どもたちが自ら考え学んでいく」「身体の感覚に目を向けながら学習に取り組む体育」を目指して日々試行錯誤しています。

らいへい@小学校体育

体育やけテぶれについて、考えたことをまとめていきます。「子どもたちが自ら考え学んでいく」「身体の感覚に目を向けながら学習に取り組む体育」を目指して日々試行錯誤しています。

最近の記事

器械運動は何を学ぶ種目なのか

先日Xでこんなポストをしました。 実はこの話はポストした日に聞いたわけではありませんが、1年に1回はこの内容の話をする人と出会い、毎回本当に残念だと思いってしまいます(しかもその先生は体育主任を務めていたり体育を得意としていたりする先生がほとんど)。 しかしこのような先生は、器械運動を学習する意味を自分なりに考え、腹落ちしたからこそこの言葉を発しているはずです。 一方で、器械運動を学習する意味を考えず「指導要領によって定められているから」という理由でなんとなく器械運動の

    • マット運動「前転グループ」に必要な技術と効果的な運動

      マット運動の技といえば前転や開脚前転などの前転グループの技を思い浮かべる人も多いでのはないでしょうか。 しかし、前転では何を指導すればよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。 体育で取り上げられる技である以上、「何を教えるか」を明らかにすることは大事だと思います。 私は小学1年生からこれまで20年以上、目が回るほど前転をしてきました。前転の指導も9年ほどの間に数え切れないほどしてきました。また、大学院で前転についての研究もしました。 その中で、私の中で前

      • 楽しいから回るぐるぐるけテぶれマット運動 〜遊びから学習へ〜

        8月9日に初のけテぶれ全国イベント「ALLけテぶれFESTA2024」が行われ、私も参加してきました。 全国から変態たち(褒めてる)が集まり、けテぶれQNKS心マトリクスという共通言語のもと、朝から夕方までみんなで学びを深めました。 私はこのフェスの午後に行われたポスターセッションに、登壇者として発表をしました。 そこで発表したことをここでまとめておこうと思います。 フェスのときは一回の発表が15分だったので、深いところまでは発表できなかったので、この記事では深いとこ

        • 体育けテぶれ初日 〜けテぶれ導入の具体〜

          最近ありがたいことに 「体育ではどのように学びを任せていますか?」 「体育にけテぶれを導入する手順を教えてください」 という質問を受けることが最近増えてきました。 本当にうれしく思うと同時に、身が引き締まる思いです。 そこで今回は、今年度、私がどのように体育授業においてけテぶれを導入したのかについて書いていきたいと思います。 この記事が誰かのお役に立てばうれしいです。 けテぶれの紹介まず、体育の授業開きの際に「けテぶれ」という言葉と、どのようなものなのかを簡単に紹介し

          けテぶれで体育をしていく中で感じた子どもの変化

          「自分たちで自分たちの目標に向かって楽しく取り組める体育授業がしたい」 と思い、私は日々の体育授業に取り組んでいます。 同じ思いの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 私はこれを達成するために「けテぶれ」を導入して授業を行っています。 けテぶれを体育授業に導入したことで、導入前と比較して様々な変化が見られました。 今回は、その変化について私が気づいたことを書いていきたいと思います。 自分の動きを自覚できるようになる「自分はこう動いている」というふうに「自分の

          けテぶれで体育をしていく中で感じた子どもの変化

          体育授業を子どもに任せるために私がすること

          「学びを子どもに任せよう」 と考え実践するとしても、全てを任せてしまっては子どもはうまく学べません。 完全に自由に学ばせるのはかえって子どもにとって不自由になってしまうのです。 そのため子どもに学びを任せるからには、任せられるだけの「環境」を作る必要があります。 そこで今回は、体育で子どもに学びを任せるために私がしていることを紹介します。 学び方を教える学ばせるのなら「学び方」を教える必要があります。 私は「けテぶれ」を教えます。 この「計画」「テスト」「分析」「練習

          体育授業を子どもに任せるために私がすること

          子どもが自ら学び考える体育授業 〜体育✖️けテぶれ〜

          けテぶれとの出会い最近私は「けテぶれ」に大きな可能性を感じ、日々の授業の中に取り入れています。 「けテぶれ」という言葉を聞いたことがないという方もいらっしゃると思います。 その方はこちらをご覧ください。 簡単にいうとけテぶれとは 「計画」「テスト」「分析」「練習」の頭文字をとった言葉であり、「けテぶれ」の順番で子どもたちに学習を進めさせていく方法です。 この方法で学習を進めさせていくことで、子どもが自分で学びを進めていく「自己学習力」をつけていき、自ら学び考える「自

          子どもが自ら学び考える体育授業 〜体育✖️けテぶれ〜