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楽しいから回るぐるぐるけテぶれマット運動 〜遊びから学習へ〜

8月9日に初のけテぶれ全国イベント「ALLけテぶれFESTA2024」が行われ、私も参加してきました。

全国から変態たち(褒めてる)が集まり、けテぶれQNKS心マトリクスという共通言語のもと、朝から夕方までみんなで学びを深めました。

私はこのフェスの午後に行われたポスターセッションに、登壇者として発表をしました。

そこで発表したことをここでまとめておこうと思います。

フェスのときは一回の発表が15分だったので、深いところまでは発表できなかったので、この記事では深いところまで書きたいと思います

楽しいから回るぐるぐるけテぶれマット運動
〜遊びから学習へ〜

このタイトルで発表をしました。

タイトルから想像できると思いますが、「遊び」→「学習」の流れにすることで、子どもたちが楽しんで学びに向かっていくよという内容です。

背景

私の勤務校で「器械運動を教えるのは好きですか?」という質問をしました。

その結果、半数以上が「好きではない」「どちらかというと好きではない」と回答し、「どちらかというと好き」が2人、「好き」はなんと0人でした。

その理由を聞いたところ、ある共通点が見えてきました。

それは「教師が決めた狭い枠組みの中の『できる』にとらわれている」というものです。

どういうことかというと、子どもにとっては「できた!」という動きであっても、教師が思う「できる」の枠組みの中に入っていなければ子どもも「できていない」と感じてしまいますよね。

つまり、「できる」の枠組みは教師がもっており、子どもがどんなに成長しようとも教師が決めたラインに達しなければ「できる」とはいえないのです

これは学校現場では結構あることなのではないでしょうか。私は今でもたくさんあるので反省中です。

今回は、器械運動の授業の中でもこれがかなり多いということがわかったので、教師が決める「できる」の枠組みを取っ払ってしまおうという発想で授業を考えていきました。

さらに、再現性高く、子どもたちが楽しめて技能も高められるような授業ができれば、器械運動を教える先生の手助けにもなると考えました。

単元構成「遊び→学習」

今回は、マット運動の授業の実践を取り上げます。

現在私は複数学年の体育を受け持っているので、学年によって時数は異なりますが、どの学年も
単元の前半:マットを使った運動遊び
単元の中盤〜後半:けテぶれで技を身につけていく

という流れで授業を行っていきました。

「遊び」の具体と教師のはたらき

単元前半の「マットを使った運動遊び」から説明していきます。

ここでは4つの場をつくり、それぞれの場である程度指定された動きをしながら活動していくようにしました。

ここで意識したことは、マット運動に必要な3つの感覚、すなわち「回転」「逆さ」「支持」の感覚をつけさせることです。楽しみながらこの3つの感覚をつけさせられるよう場の設定を考えていきました。

4つの場は以下の通りです。
①ブリッジの場
②倒立の場
③跳び箱の場
④回転の場

マット運動の場


それぞれの場に置く器具は、床に養生テープを貼っておくなどすると置く場所に迷うことなくスムーズに準備ができるのでおすすめです。

単元の1番初めの授業では、4つの場をつくった後、各場所でどんなことをするのか、言葉で説明したりお手本を見せたりして子どもたちのイメージとワクワクを膨らませていきました。

①ブリッジの場では「いろんなブリッジをしよう」と伝えます。

とはいってもほとんどの子どもたちは、普通のブリッジしか知りません。
そのため、様々な種類のブリッジを紹介しました。
例えば
・ボックスの上に手をついてするブリッジ
・ボックスの上に足を乗せてするブリッジ
・壁に背を向け、体を反らせて壁に手をつき壁を伝って下りていき、地面に手をついたブリッジになる(壁下りブリッジ)
・壁際でブリッジをし、壁に手をつき壁を伝って登っていく(壁のぼりブリッジ)
・直立姿勢から体を反らせてブリッジになる(立ちブリッジ)
・ブリッジ姿勢から体を起こして直立になる
・倒立から体を反らせてブリッジになる(倒立ブリッジ)
・ブリッジ姿勢から足を離し、倒立を通過して足をお腹側に持ってくる
・倒立ブリッジ→立つ
・立ちブリッジ→足を離してお腹側に持ってくる(後方ブリッジ)

などがあります。(書き出しながら、ブリッジの種類が多すぎて少し気持ち悪くなりました)

さすがにこれを全部紹介すると子どもはパンクするので、上の3、4つくらいを簡単に紹介するといいと思います。
紹介した技ができた子がいたら紹介したり、ある程度授業が進んできた時に残りを紹介したりすると流れとしてはスムーズかと思います。

また、壁を使うことでかなり技の幅も広くなりますので、壁際で行うのがおすすめです。


②倒立の場では「いろんな倒立をしよう」と伝えます。

肋木がある学校であれば、肋木を使って倒立をするとかなり効果的です
子どもたちは、壁に向かって倒立する「壁倒立」を知っている子が多いですが、この技は足を振り上げられない子にとっては倒立ができず楽しめない時間になってしまいます。
そのため、最初に「壁のぼり倒立」を紹介します。やり方は、床に手をついてお腹を壁に向け、壁を足で登っていきながら倒立になっていきます。
この技をするときに、肋木があれば足をかけることができるので苦手な子も登りやすくなります。
また、きれいなまっすぐな倒立ではなく角度のある倒立でもいいと伝えることで、どの子も倒立の感覚を味わえます。


③跳び箱の場では、「手をついて跳び箱の向こう側にいこう」と伝えます。

ちなみに、マット運動にもかかわらず跳び箱の場をつくる理由は、跳び箱の特に「着手」の部分や跳び箱運動全体の体の動かし方がマット運動に必要な力につながると考えたので、カリキュラムマネジメント的に導入して総合的に力を高めていこうと考えたからです。

子どもたちに「どんな跳び方があるかなー?」と聞くと、ほとんどの子が開脚跳びと答えます。
ですが、開脚跳びができない子も中に入るはずです。そのため最初に紹介するのは、「踏み切って跳び箱に手をつき、跳び箱の上に立つ」という動きです。
これを紹介することで、苦手な子も「これでいいんだ」と思えて安心できます。
実際にこの後、子どもたちが跳び箱を跳ぶ様子を見ていると、開脚跳びや抱え込み跳び、台上前転をする子ももちろんいますが、跳び箱の上に立つ子もいれば、手をついて体を横に通す横跳び越し(?)をする子、跳び箱にまたぎ乗って手をつきながら少しずつ前に進んでいく子など、様々な跳び方をする子が出てきました
また、跳び箱を二つ連続で置いていたので、得意な子は二つ連続で跳んだりしており楽しそうでした。
これを見た時、「跳び箱運動の授業もこれでいこう」と心の中で思いました。


④回転の場では、「マットの上で回転をしよう」と伝えます。

子どもたちに「どんな動きがあるかなー?」と聞くと、前転や後転と答える子がほとんどです。これらの技も取り上げつつ、「えんぴつ転がり」などの易しい回転技から「側方倒立回転」(通称 側転)や「倒立前転」といった少し難易度の高い技も紹介しました。
そして、自分たちのレベルに合った回転技に取り組ませることで、回転の感覚をつけさせていきました。


以上のような内容を子どもたちに説明をしました。

さらにそのうえで、各場所でのルールを子どもたちと考えてつくりました。
これは、怪我を防ぐためです。
決まったルールは以下の通りです。

ブリッジ:必ず手をつく
倒立:必ず手をつく
跳び箱:必ず手をつく、一方通行
回転:必ず手をつく、一方通行

手をつかずに技をすることで首の怪我をすることを防ぎたかったので、手をつくことは全体のルールにしました。

それに加えて「一つの場所で2回挑戦したら次の場所に行く」というルールをつくり、全ての場で必ず活動するようにしました。

決まったルールは、授業の初めに必ず確認してから活動を始めるようにしました。

ここからいよいよ活動が始まってきますが、ここで大事なのは、教師はまったく技能を求めないということです。

子どもたちには
「技ができることなんて求めていない」
「技ができなくてもいい」
「自分ができることをやって楽しく遊べばいい」

ということを活動前、活動中にしつこく言い続けました。
振り返りでも、1時間どんなことをしたのかを振り返らせることと怪我の有無を確認するのみでした。

このように、「こちらとしては技能を全く求めてないよ」というスタンスをとり続けることで、苦しくなる子をなくそうとしました。

つまり、教師の「できる」の枠組みを取っ払ったのです。

結果的にこれが功を奏して、子どもたちはそれはそれは楽しんで活動をしていました。
そしておもしろかったのは、
「あれもやってみよう」
「先生、あの技はどうやってやるんですか?」
など、逆に子どもが技能向上を目指す姿がどんどん見られるようになったのです。

こうなってきた頃に「遊び」から「学習」の要素を多くする授業にシフトしていきました
授業時数でいうと、3、4時間くらいが遊び、それ以降が学習という流れです。

ちなみに、「遊び」の1時間の授業の流れは
準備→本時の内容の確認→準備運動→活動→休憩→活動→振り返り&片付け
となっています。
単元の1番最初の授業だけは、単元の説明や各場所でやることの説明があるので、多少異なります。


ここで、授業中の教師の働きについて紹介します。

基本的には、単元を通して以下の3つを意識していました。
1安全管理
2フィードバック
3気づきを促す

1安全管理は言わずもがなです。常に目を光らせて危険なところを潰していきました。危ないことをしている子やルールを守れていない子には必ず声をかけていきました。
逆に、安全にできている子はめちゃくちゃ褒めました。

2フィードバックは「できていることを一緒に喜ぶ」を心がけました。
ここでは、教師の「できる」の枠組みは取っ払っているので、「これができていない」と考えるのではなく「これができてるね!よっしゃー!」「この部分が上手だねー!すごーい!」という声掛けをひたすら繰り返しました。
「これができてないからこうするといいよ」というような声掛けは全くせず「これが上手にできてるね」というような声掛けを続け子どもを認めていくことで、少しでも子どもたちが「自分はこれができるんだ」と思ってくれるように頑張りました。
そしてこの声掛けこそが、「先生は技能を求めてないよ」というスタンスを子どもたちに示すことにつながります。ここはものすごく大事だと思います。

③3気づきを促すは、身体で感じたことを頭でも理解できるように声掛けをしました。
具体的に言うと、「どうやったらできたの?」「何か意識したの?」と聞いたり「これができてるからその技ができてるんだね」と伝えたりしました。
つまり、子どもがやっている技のコツがつかめるような声掛けをしました。
コツがつかめれば、その技の再現性を高められるので、何度も「できた!」を味わえます。
これこそが「豊かなスポーツライフ」につながると考えているので、とても大事にしました。


基本的に以上の3つは単元を通して変わらず続けました。つまり、「遊び」の授業も「学習」の授業も同じような声掛けをしました。

また、補助をし合う子や友達の成功を喜ぶ子、準備・片付けを一生懸命にやる子を全体の場で褒めたりコメントカードを渡したりして、このような行動を全体に広げていきました。


「学習」の具体と教師の働き

「学習」の段階では、子どもたちに自分の目標をもたせてそれに向かって活動していきました。

そしてここからは「けテぶれ」で授業を進めていきました。

けテぶれは、「自立した学習者を育てるツール」だと認識していますが、そもそも「遊び」の段階で子どもたちは自立的に活動していました。
もっというと、「けテぶれ」という言葉は使っていないけど子どもたちはけテぶれをしていました。

そのため、「遊び」の段階で無意識にしていたけテぶれを意識的にさせていきました。

「学習」の段階の1時間の授業の流れは以下の通りです。
計画→準備運動→テスト→休憩&分析→練習→振り返り&片付け

「遊び」のときとそれほど変わっていませんが、けテぶれという言葉を使って活動をより具体的にしています。

このようなワークシートを使って学習を進めていきました。

ワークシート

さて、「遊び」の段階で教師が技能を求めずに子どもたちに思う存分遊ばせると、なぜか子どもたちが技能向上を目指すというのは上述の通りです。

子どもが自分から技能向上を目指すのは、ある程度自分の実力がわかっているからこそできるのです。
「自分はこの技ができる」「自分はこの技ができない」と自分で感じ取れていて、さらにそれを楽しんでいるから、もっと上にいきたいと思うのでしょうね。

余談ですが、子どもたちのこの姿を見ると「子どもはそもそも主体的なんだなあ」と思わされました。わざわざこちらから技能を求めなくても、子どもは勝手に技能向上を目指す。このことを改めて感じさせられた時間でした。

話は戻って、自分の実力がわかっているということはかなり強いです。
なぜなら、自分が成長するために次はどこを目指せばよいのかを考えやすいからです。

そして、ここから教師の出番です。

子どもが次はどこを目指せばよいかを考えられるように、技を示してあげます。

私は、ホワイトボードに以下のような表を書いて示しました。

技の一覧表


四角で囲ってあるのは1つのグループです。
グループは全部で5つに設定しました。
各グループの①②③の数字は何かというと、技の難しさを示しています。
①が1番簡単で②がその次、③がその次・・・となっています。

子どもたちには「各グループの技で自分ができる技はどれかな」と聞きます。
これを言うだけでも、子どもたちは「これができるから次の技をやってみよう」などと言い始めます。

そしてここから、けテぶれの「け(計画)」をしていきます。

子どもたちには、自分が挑戦したい技を書かせます。技を書くだけでいいので、簡単です。こちらが技を示してあげることで「最低限の明示」をします

もちろん、「足を伸ばしてこの技をしたい」とか「この技を連続でやる」のような目標を書くこともOKです。書ける子はこのような目標をどんどん書いていきます。

計画を書いたら、それを近くの友達に宣言させます。「私の今日の計画は〜です。頑張ります。」のように話型を示してもよいかもしれません。

宣言させたら、準備運動をします。

準備運動は、首手首足首をしっかりと伸ばした後、示した技に必要な技術が身につくような運動を行いました。
例えば、前転グループに必要な技術は「順次接触」と「伝導」なので、この2つが身につくような運動を行いました。
「ゆりかご」はよく行われている運動だと思いますが、これは「順次接触」の技術を身につけるのに最適です。
そこに「伝導」の技術を身につけさせるために、「首倒立(背倒立)から片足で立ち上がる運動」を取り入れます。
これによって、腰を高くあげ、かかとを振り下ろしながら勢いよく立ち上がる感覚をつかませ、伝導の技術を身につけさせていきます。

他にもそれぞれの技に必要な技術を身につけるための準備運動がありますが、今後少しずつnoteにまとめていきたいと思います。

準備運動が終わったら「テ(テスト)」に移ります。
ここでは、計画に書いたことに挑戦させます

ここでは、自分のやりたい技を誰とでもやってよいということにしました。グループを作るかどうかも考えましたが、それぞれ取り組みたい技が違うと思うので、あえてグループを作らず自由に活動してもよいこととしました。

ちなみに示した技は、簡単な技から難しい技までまあまあたくさんあるので、私が受け持ったクラスの場合、苦手な子もどれかの技はできるようになっています。最低限の明示といえると思います。

教師はこの時間、安全管理、フィードバック、気づきを促すことに全力を注ぎます。
具体的な行動は、先に記した通りです。

ある程度時間をとったら次は「ぶ(分析)」に移ります。

分析では+ー→の観点で自分の動きのコツを捉えていきました。
中にはすぐには書けない子もいるので、「うまくできた?」「何か意識したことはある?」「テストタイムの時はこうだったよね」などと声をかけることで、書けるよう手助けしました。
また、「遊び」の段階から移ったばかりのときは書けない子も多いので、「やったあ」とか「ちくしょー」などの気持ちを書くだけでもいいよ と言ってあげるとどの子も書けるようになります。
ここも最低限の明示が大切になりますね。

次は「れ(練習)」です。
練習では、分析の→で書いたことに取り組ませます。
子どもたちにはこのタイミングか授業の最初に「けテぶれの4つの中のどこでみんなは成長すると思う?」と聞きます。すると様々な答えが返ってきますが、「けテぶまでは自分の実力を把握する段階。れではじめて今の自分よりも上にいくことができます。つまりれで成長できるのです」と話します。
この話をすることで、「遊び」の段階ではあまり意識していなかった「テ」と「れ」の違いを明確にしておき、子どもたちの意識を変えます。

練習が終わったら、本時の自分の活動を振り返り、片付けを始めます。

けテぶれで学習を進め始めたときは全員で丁寧に行っていきましたが、子どもたちが進め方を理解してきたら、徐々に子どもたちのペースで学習を進めさせていきました。
ですので単元の後半では、計画と準備運動は全員で行い、それ以降は練習が終わるまで子どもたちが自分たちで進めていきました。


「遊び→学習」の効果


以上のように「遊び→学習」の流れで単元を進めていったあと、「器械運動の授業は楽しかったですか?」というアンケートを取りました。

その結果、「楽しかった」「どちらかというと楽しかった」と答えた子が95%を超えました。

この結果はかなりうれしいと同時に驚きです。

さらに、その答えの理由を聞きました。すると
「倒立ブリッジができたから」
「友達の補助で立ちブリッジができたから」
「壁で倒立ができたから」
など、「〇〇ができたから」という理由ばかりでした。

他にも
「いろんな技ができたから」
「いろんな技に挑戦できたから」
「友達と協力できたから」
など、自由な環境設定だったからこそ出てきたものもありました。

この結果の中には、苦手な子も含まれています。なのに、これだけの子たちが「〇〇ができて楽しかった」と回答しています。

さらに、この結果の中には中学年と高学年が含まれています。
つまり、学年が上がっても、どのレベルの子でも、今回の実践は一定の効果があるといえると思います。

今回の実践と結果を自分なりに考察すると、
遊び要素を多くして教師は技能を求めない
→子どもは技能を求められないので、動くこと自体を楽しんで活動する
→マット運動に対する嫌な感情をもたなくなる
という流れでスムーズにマット運動の学習に入っていくことができたのだと思います。

そして、そのような土台があった上でけテぶれを回していくことで、子どもたちが進んで学習を進めていき、技能向上&楽しい授業を達成することができたのだと思います。
子どもたちは本当に楽しそうに活動しており、けテぶれもマット運動の技でもぐるぐると回っていました。

このようなことを言うとよく
「思考判断表現はどうなってるの?」
と聞かれますが、子どもたちが自分で課題を見つけ、どんな技に挑戦しようか、そしてどんなやり方や場で取り組めばできるようになるか考えているので、当然そこの力も伸ばしています。

大事なことは、全員をマット運動の学習の入り口に立たせてあげることだと思います。
そのための手立てとして、「技能を求めない」が効果的である可能性があるということを伝えたいです。

ここで一度この実践の背景に戻りますが、器械運動の指導が苦手な先生でも
・教師が子どもに技能を求めない
・子どもが技能向上を目指し始めたらけテぶれを回させていく
という流れはそれほど難しいことではなく、再現性もかなり高いと思います。

もちろん、学校や子どもの実態など様々な条件が複雑に絡み合っている学校現場で、絶対これが正しいというわけではありませんが、一定の効果は得られるのではないかなとも思います。


余談ですが、今回の実践は、場の設定に関して準備に時間をかけて立派な場をつくったわけではありませんが(なんならめっちゃ簡単な場)「今の体育は遊園地みたいでとても楽しいです」と日記に書いていた子もいたそうです。
何かおもしろい示唆が得られるかもしれません。

終わりに

今回は、けテぶれFESTAのポスターセッションで発表したことを、より具体的に(具体的すぎました)まとめてみました。

今回の記事が誰かの参考になればうれしいです。

記事の中で書いたマット運動の技に必要な技術については、指導要領解説に書かれてはいますが、かなりしっかり読み込まないと理解できないところもあります。そのため、この部分についてはできるだけnoteにまとめていこうと思います。

また、今回の実践の反省として「この技ができたら次の技」というように、自分の力を横に伸ばしていくことは意識できても、技自体を上手くしていくといった、自分の力を縦に伸ばしていくという点が足りなかったと感じています。
そこで、「マット運動の学びの地図」なるものを作り、縦にも横にも力を伸ばしていけるようにしたいと思っています。実は、学びの地図の大枠はできているのですが自分の中であまりしっくりきていません。
このことを隆さん(https://x.com/KontaniT96491)という方に相談したら「これ一緒に考えようや!」と部屋の気温が5度くらい上がるような熱さで言ってくれたので、全力でいいものを作りたいと思います。
一緒に考えたいという方がもしいらっしゃったらコメントやXの DM等でご連絡ください。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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