飽きるのは成長を実感して認識できていないから
デジタルイラストにほんの少し飽きた時期があった。
それは、同じような絵を描いていた時期だったように思う。特に何を勉強するでもなく、テーマを決めるでもなく、ただ似たような絵を描いていた。
するとある日、絵を描く意欲がなくなった。
自分の絵が、毎日通っている道の古びたポスターみたいに、つまらなく思えたのだ。
人を熱中させるのは、進歩しているという実感であり、成長しているという成果なのかもしれない。
だから「今日はYouTubeで観たこの塗り方を実践してみる」と小さな目標を定めて「この塗り方ができた」という小さな報酬を脳に与えることが大切なのだと思う。
絵を描くことは、エクスポートであると同時にインポートだと思う。
何かを生み出すと同時に、また何かを受け取っている。
世界を線や色で切り取ると同時に、私もまた世界に何かを与えているのかもしれない。
私はこれから何年、何十年と絵を描いていく予定だが、この「飽き」との戦いは、この先の大きなテーマとなりそうだ。