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【ヘンデル】Sweet Bird~フルートとコロラトゥーラ・ソプラノのデュエット~

こんにちは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕🍝

今回は音楽の記事。
ヘンデルの「陽気な人、憂鬱な人、穏やかな人」より 『優しい鳥よ』です。

George Frideric Handel (1685-1759)
Sweet Bird from the Oratorio L’Allegro, il Penseroso ed il Moderato
HWV 55, for Soprano, Flute, Strings and Harpsichord (1740)

まずは演奏をお聴きください。


フルートとオペラの二重奏、二重唱が美しすぎます・・・✨✨✨
フルートは歌のようですし、歌はフルートに呼応して真似をしているのがわかると思います。
ソプラノの歌唱技法については以下参照

>旋律に細かく速い音符の連なりを用いて装飾を施し、まるで声を転がすように歌う技法である。
とのこと。


フルートもソプラノも、どちらも小鳥のさえずりのようで、デュエットが愛らしく、こんなにも美しいものなのかと感心してしまいました。
勿論、バックで支えている楽団の皆様もとても素敵なのですが、ソリストがあまりに上手すぎて、感動して泣きそうです😢
声が綺麗すぎてずっと聴いていたいですね・・・🌹
皆様のお衣装も、素敵すぎます👗(*^^*)

ヘンデルについて少し書いておくと、
1730年代以降、ヘンデルはオラトリオの作曲に取り組むようになります。
//オラトリオは、聖書のテキストや、その他宗教的な物語を、コンサート用に拡張して設定した作品のこと

またヘンデルは、ロンドンの観客を満足させるため、イギリス人作家による英語のテキストを選びました。(素敵ね~(^^))

「陽気な人、憂鬱な人、穏やかな人」は、1740年初頭に作曲されたということです。
歌詞は、以下のミルトンの詩に基づいています。

1632: L'Allegro
1632: Il Penseroso

これらの詩を用いてオラトリオの台本を作ってくれた人は、チャールズ・ジェネンズさんです。
「陽気な人」はテノール、「沈思する人」はソプラノで歌われます。
第3部は、ジェネンズさん自身が作詞した「穏健な人(Il Moderato)」という第3の詩を、バスが歌います。

今回視聴した「スイート・バード(Sweet Bird)」は第1部の中盤に位置し、
「沈思する人」が、「森の最も哀愁に満ちた魅惑者」にその歌を歌うように求める場面。フルートは鳥の役割を担っていますが、鳥の種類は特定されていない様子。
このアリアはダ・カーポ形式(A-B-A)で書かれています。


歌手のアマンダ・フォーサイスさんについてはこちら

Wikipediaから抜粋しておきます


アマンダ・フォーサイス(1976年生まれ)さんは、ニューヨーク市生まれのソプラノ歌手で、特にバロック音楽やロッシーニの作品の解釈で高く評価されている。彼女は『オペラ・ニュース』、『ニューヨーク・タイムズ』、『ウォール・ストリート・ジャーナル』、『ボストン・グローブ』など多くの出版物から継続的な称賛を受けている。

1994年にヴァッサーカレッジに入学し、当初は海洋生物学を専攻、
1998年にヴァッサーを音楽の学位で卒業、
その後ニューイングランド音楽院で声楽パフォーマンスの大学院に進学。
ハーバード大学で行われたカヴァッリの『ジャソーネ』に出演し、この公演が彼女の人生に大きな影響を与えた。

2003年にはジョージ・ロンドン財団賞を受賞し、ライダー・クランツ財団コンクールで2位を獲得。
2005年にはウォルター・W・ナウムバーグ財団賞で佳作を受賞。
また、彼女はタングルウッド音楽センターの声楽フェローとして2つの夏を過ごし、シカゴのラヴィニア音楽祭やカラモール音楽祭で研修を受講。



フルートのファーガソンさんについても載せておきます。

ファーガソンは日本でイギリス人の両親のもとに生まれ、
数年後に家族でロンドン、次いでマサチューセッツ州ボストンに移住。
ジュリアード音楽院に進学し、フルート演奏で学士号と修士号の両方を優秀な成績で取得した初めての人物。
フルート演奏の学士号を取得する傍ら、コロンビア大学のメイルマン公衆衛生大学院で疫学を学ぶ。
また、彼女はポール&デイジー・ソロス・フェローとして歴史的演奏で2つ目の修士号も取得。
バロックフルートとモダンフルートの両方を使い、世界中でソリストとしてやさまざまなグループと共演。
2019年1月、彼女はハンデル&ハイドン協会の首席フルート奏者に就任しました。
ファーガソンは、異なる音楽ジャンルや異なる時代の音楽を融合させることを好み、その「独自のフルートアプローチ」や「バロック音楽の境界を広げる能力」が頻繁に称賛されている。
彼女は現在ジュリアード音楽院で聴音の教員を務めており、
バッハ・ヴィルトゥオーシ・フェスティバルでも教えています。
以前はバッファロー大学でも教鞭をとっていた。
彼女は多くのTEDxイベントで講演や演奏を行い、
Amazonの『マーベラス・ミセス・メイゼル』、
Voxの『Netflix: Explained』、ディスカバリーチャンネルなどにも出演。

ファーガソンは数多くの賞を受賞しており、ジュリアード協奏曲コンクール、全米フルート協会ヤングアーティストコンクール、ニューヨークフルートクラブヤングアーティストコンクール、ミッドアトランティックフルートコンクール、J.C.アリアガ室内楽コンクールで1位を獲得。さらに、2014年のサロン・デ・ヴィルトゥオージ奨学金対象者である。

日本でお生まれとのこと、親近感ですね。

最後に、バロック・フルートについて

いわゆるD管なのですが、楽譜は実音で記譜されたため移調楽器ではない、との記述があります^^;
また半音を出したい場合は、クロスフィンガリングという、少々複雑な運指が求められるため、D dur以降の調ですと演奏が難しいようですね。


今回も多くのことを勉強出来て良かったですし、何よりこんなに美しい音楽に出会うことが出来て幸せです。
私は個人的に、バロックのオペラやオラトリオが好きなので、また随時探して視聴しておこうと思います。

ではこの辺で(^^)/

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♪♡デザイナーさんに素敵なチラシを作成していただきました♡♪

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