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【夜話04】 ”戦争って起こるんですね”とは…
▶︎プーチン氏の怨嗟と狂気
ここしばらく,前の勤務先から受託したWeb教材アプリの開発にハマっていて,「世界通史メモ」には手が回らない日々が続いていました。
久々のがっつりプログラミングは楽しく,「世界史」研究に煩悶する日々のストレスを解消し,リフレッシュする効果はありました。
そして,そろそろ「本業」に気持ちを戻さねば,と思っていたところへ,よもやのプーチン氏乱心!
またも,世界史上に「戦争」の汚点を刻み込む蛮行。
今回のプーチン氏は何だか妄想に取り憑かれているような…
ニュース映像で見ても,目が据わっていて,「核」をチラつかせた脅し文句など,どこか背筋が寒くなるような,狂気を感じさせる言動が目立ちます。
ちょっと,これは危険ですね。
欧露の「緩衝地帯」だったウクライナを,NATOに持っていかれることへの危機感と,不拡大の約束を破った(とプーチンが思っている)西側に対する極度の不信感。
さらには,ロシアもウクライナも元をただせば,ヴァイキング(ノルマン人)の子孫がスラブの地に建てたノブゴロド国,さらにはキエフ公国が源流だったわけで…
欧州・米国のみならず,同じ民族の血を引く兄弟国にすら裏切られたことが,怨嗟となって渦を巻いている… そんな印象です。
↓ナショナルジオグラフィックからのメールに紹介されていた参考記事
▶︎ 「戦争って起こるんですね」 「!?・・・」
ここ数日,テレビ等のメディアに登場する若い世代の話を聞いていて,妙な違和感を覚えたのは…
「戦争ってホントに起こるんだ」「戦争している場面を初めて観た」みたいな発言が漏れること。
今さら何を言っているのだろうと,最初のうち訝っていたのですが。
考えてみれば,紛争地域の内戦やテロなどを除いて,いちばん最近の本格的な国家間の交戦といえば…
ひょっとして「湾岸戦争」になるのでしょうか。正確にはクウェートに侵攻したイラク軍と多国籍軍の戦争ですが。
湾岸戦争は1991年ですから,今から31年も前なんですね。
あの時は,激しい空爆や高射砲による迎撃,目を覆いたくなるような痛ましい負傷者の姿などが,映像メディアで逐次伝えられました。
私の世代では,つい最近のことのように思い出します。
その後,2003年にはイラク戦争もありましたが,フセイン一党殲滅を狙った軍事介入の側面が強く,3週間でバグダッドが陥落して事実上決着がついたので,正直,あまり記憶が定かではありません。
してみると,若い世代の多くの人は,リアルタイムで戦争の映像を見るのはやはり初めて,ということになるんですかね。なるほど…
▶︎長く生きるほどに「平和」は遠い
私個人の話で恐縮ですが…
物心ついた頃から小学校時代まではずっとベトナム戦争中で,中東戦争もズルズル続いていて,石油危機(当時は「石油パニック」と呼ばれた)のリアル体験者でもあります。
高校時代の1980年前後には,モスクワ五輪の西側諸国ボイコットの原因となったソ連のアフガニスタン侵攻があり,イギリスとアルゼンチンのフォークランド戦争などもあり…
そして,働き出した1990年前後,まさかのベルリンの壁崩壊 → 東西ドイツ統一 → ソ連解体を経て,ついに東西冷戦が終結…
一時期,争いの火種は中東,アフリカ,朝鮮半島に極地化したものと思っていました。
ところが昨今,中国の覇権主義がのしてきて警戒感マックスになったと思ったら,ここにきてロシア(というよりプーチン)の脅威も一気に再燃。。
歳を経るごとに,平和の尊さとともに,その遠さをも思い知らされます。
人類の歴史に「平和」の2文字が刻まれる日は,いつ来るのでしょうか。