カリキュラム紹介〜アート「臨床美術」〜
ラーンネット・エッジでは、アートを「自分を涵(ひた)す」重要科目と位置付けています。
本来アートで創作に没頭することは、「自分を知り、癒す」至福の時間であるはずです。エッジのアートの時間に、子どもたちは自ら、強いられることなく、自分を発見していきます。本人が望むならば、それを受け容れ、変化を試みることもできます。まさに涵養の時間です。
講師は「臨床美術」「造形」「写真」「建築」の専門家・実践家4名で、それぞれ月1回ずつお越しいただいています。
今回は、「臨床美術」をご紹介します。
「臨床美術」は創作を通じて脳を活性化させ、ストレス緩和や感性教育につながる芸術療法の一つです。
全員が同じ画材、同じフレーム、同じ手順で取り組みます。例えば、この記事の最後に掲載している色鉛筆を使った作品では、白い正方形の画用紙が配られ、「紙の4つの角を切りましょう」「内側に円を描きましょう」「その円の線上に点を描きましょう」「その点を線で繋げましょう」「できたスペースに色を塗っていきましょう」といった数ステップの指示を受けて制作します。
そうしてできあがる作品は、決まった画材、フレーム、手順にも関わらず、どれひとつとして同じものにはなりません。そして、その作品には「その子」が映し出されます。さらに、このような作品づくりを毎月繰り返すと、そこにパターンが立ち現れます。そのパターンに対し、チャレンジすることもしないこともできますが、それはまた次の作品の中に映し出されることになります。
子どもたちはこの時間をとても楽しみにしており、心地よい静けさの中で、時間を忘れて制作に集中しています。
以下にスクール生の作品の一部を紹介します。