地方IT企業がキャラクターを作った4つの理由と社内巻き込み施策の全容
こんにちは。learningBOXの広報PRの佐藤です。
私たちは「世界の誰もが、いつでも、どこでも、自由に学べる未来を創る」というパーパスを掲げ、学習管理システム「learningBOX」、クイズ作成ツール「QuizGenerator」、暗記カード作成ツール「CardGenerator」を開発している兵庫県たつの市のIT企業です。
そんな地方IT企業が、この度、企業キャラクターを作りました!
今回のnoteでは、キャラクターを作ることにした理由とそのプロセスをご紹介していきます。今後、企業キャラクターを作ろうとご検討中の方にも参考になれば嬉しいです!
キャラクター紹介
キャラクターの名前は「はこうさ」です。私たちlearningBOXのプロダクトは、学習管理システムなのですが、平たく言ってしまうといわゆる「学びの箱」。その箱にちょこんと入っているのがうさぎなので、シンプルに「はこうさ」。
ちなみに、うさぎは一般的に「何でもかじる習性」「賢い」「警戒心が強い」と言われています。これを私たちが開発している学習管理システム「learningBOX」に例えると、こう言い換えができます。
それでいて、子どもから大人まで、うさぎのように愛着のあるシステムを目指したい!そんな思いも込められているとか…🐰✨
※「はこうさ部」X(旧Twitter)も開設しましたのでぜひチェックしてみてください🎉
BtoB/IT企業がキャラクターを作った4つの理由
なぜ私たちがキャラクターを作ることにしたのか?それは【認知と集客力の向上】と【他社との差別化】に尽きるのですが、もう少し解像度を上げてお伝えすると、理由は4つ挙げられます。
1.視覚的なイメージをつくりたい
learningBOXは基本的にはBtoBで無形商材です。無形サービスはtoCの商材のように目に見える商品ではないので「視覚的なブランド作りが難しい…」ということも認知拡大への課題でもありました。
そのため、キャラクターを活用することで視覚的なイメージを創造していくことにしました。
2.生活者、ユーザーと感情的な結びつきをつくりたい
私たちの商材はITシステムであるため、商材そのものに「かわいい」などの愛着の感情はあまり起こりません。しかし、キャラクターがいることで商材への親しみやすさが増し、生活者、ユーザーとの感情的な結びつきをつくることができると考えました。
3.ブランドストーリーを強化したい
キャラクターはブランドのストーリーテリングにも活用可能です。eラーニングの学習管理システム、と聞くと難しそうに思われがちですが、キャラクターを通して発信していくことで、分かりやすく伝えることができるようになると考えました。
4.ソーシャルメディアとの相性の良さ
SNS運用で、キャラクターを「中の人」として活用している企業も多いですね。そのメリットは、社員の代わりにキャラクターが「顔」として表に出ることで、社員の個人情報を守ることができます。
さらには、learningBOXという会社やサービスを認知していなくとも、キャラクター自体の人気が出ればSNS上でのシェアや口コミなどの拡散でキャラクターと同時にブランドの知名度も上げていくこともできます。
プロジェクト内で決めたこと
ここからは、プロジェクト立ち上げからキャラクター決定までのプロセスを一気にご紹介していきます!
メンバー
プロジェクト開始当初は、このメンバーで進行していきました。
プロダクトオーナー 森
取締役 兼 営業部マネージャー 西村
クリエイティブディレクター 津田
広報PR 佐藤
プロダクトの生みの親でもある森はキャラクタービジネスにも精通しているため、森を中心にプロジェクトを進行していきました。
西村と津田と私佐藤は営業部マーケティング課として、キャラクターを認知させていくためにどのように露出させていくか?などの戦略、見せ方などを検討していく役割を担うことになりました。
スケジュール
キャラクターが完成・リリースするまでのスケジュールを組み立てました。そのうえで、各自の役割を振り分け、実行に移していきました。
ブレスト
スケジュールが決まったら、さっそくキャラクターについての議題へ。
まず、「learningBOXにとってどんな企業キャラクターがいいのか?」をメンバー同士でブレストを行いました。具体的には、以下のテーマで各自リサーチをしてきたものを持ち寄り、意見交換をしていきました。
①ターゲット
「learningBOX」は主に企業や学校向けのプロダクトですが、クイズ作成ツール「QuizGenerator」と暗記カード作成ツール「CardGenerator」は個人のお客様にもご活用いただいているので、広義的に子どもから大人までをターゲットとしました。
②企業キャラクターを見てどう感じてほしいか?
ターゲット層を想定しながら、企業キャラクターを見てどう感じてほしいか?について、以下シートにまとめていきました。
③企業キャラクターの想定利用シーン
企業キャラクターを登場させるシーンを幅広く検討していき、今後の制作フローのイメージも膨らませていきました。
リサーチ
このように多角的にブレストを重ねる中で、メンバー同士でどんなキャラクターにしたいか?がある程度固められたので、そのイメージに合ったキャラクターの事例をリサーチしていくことに。
①イメージに近い他社の企業キャラクターをリサーチ、ベンチマーク
方向性にマッチしそうな他社の企業キャラクターをいくつか洗い出し、イメージを膨らませていきました。例えば、X(旧Twitter)で度々バズらせているサプリメントの某有名キャラクター。媒体毎のターゲット、運用の仕方などをリサーチしたのですが、SNS、企業サイト、ECサイト、YouTubeなど様々なタッチポイントにおいて、TPOをわきまえたキャラクターの登場のさせ方はとても勉強になりました。
②アイデア出し
上記のように、言語化・ビジュアル化の方向性までをプロジェクト内で決定していきました。
では、どう作るか?について。
そもそも、企業キャラクターは社員一人ひとりの愛着がまずないと浸透していきません。ならば、やはり社員の皆さんにもキャラクター作りから参加してもらい、みんなで作り上げて育てていきたい!ということで、社内公募でキャラクターのアイデアを募ることにしました。
ここから、プロジェクトメンバーの社内巻き込み力が試されていくことになります!社内公募の様子についても少しだけご紹介します。
社内広報
社内公募の内容が決まれば、私広報PR佐藤の出番、社内広報です。
learningBOXでは、毎日オンラインで朝会を実施しています。その朝会で10分ほど時間をもらい、公募の内容を説明しました。ただ公募の内容を伝えるのではなく、これまでプロジェクトで話し合ってきた以下4つのことについて、重点的に説明をしました。
なぜやるのか?
どんな用途で使うのか?
どんなゴールイメージを持っているのか?
どんなキャラクターにしたいのか?
これらの納得感がない限り、アイデアを応募してくれるメンバーも少ないかもしれない…と思ったので、一生懸命プレゼンをしました。スライドには、応募要項、審査員、投票形式、今後のスケジュールなども盛り込みました。
社内公募
いよいよ社内公募!今回も多数の応募データを扱うことが予想されたので、応募フォームは自社の学習管理システム「learningBOX」を使用。これにより、応募データの管理、集計、審査までを一元管理できました。
さらに、朝会で公募内容を説明したスライドやその様子を録画し、当日お休みで聞けなかったメンバーにも後日確認できるようにコンテンツをアップ。誰でもいつでも情報を確認することができるようにしました。
アイデア募集期間は約2週間を設けていましたが、期日も短いため1度の社内広報だけでは応募が集まるのか心配でした。そこで、プロジェクトのメンバーにも相談しながら以下のことを実践。
1週間後、締め切り3日前などのタイミングで、朝会やSlackにてリマインドとしてアナウンス
応募方法がPDFデータでの応募のみにしていたところを、紙で手書きしたものでも応募OKとした
各部署のマネージャーからもアナウンスしてもらうよう働きかけ
投票
結果、49票のデザイン案の応募がありました!!
その中から1票のデザイン案を決めるべく、いよいよ投票をしていくことに。投票形式は、社員1人1票、審査員3名(プロダクトオーナー森、クリエイティブディレクター津田、UIUXデザイナー上月)の票も加味し、社員票50%、審査員票50% になるよう配分することにしました。そして、見事1位を獲得したメンバーには賞金を贈呈!
結果発表!
そして結果発表!「やっと形にできた!」という安堵と応募・投票してくれたメンバーへの感謝の気持ちを込めて、オープニングからファンファーレのBGMをかけて盛り上げていきました🥳
テンション高くプレゼンするのが恥ずかしかったので、モンスターのビジュアルエフェクトで顔を隠して発表しました(笑)。
発表の流れはこんな感じ。
49票のアイデアを応募してくれてありがとうの気持ちを精一杯伝える
投票・審査員、審査の流れを改めて説明
結果発表!
1位を獲得したメンバーから一言
審査員から一言
今後キャラクターが出来上がるまでのスケジュール
今回、見事1位を獲得したのが「はこうさ」🐰。デザイナー大西のアイデアでした🎉
フィードバック
無事に結果発表も終了してホッとしたのも束の間。
社内巻き込み施策でとても重要なこと。それは、フィードバックです!
プロジェクトとしてはキャラクターが決まったことに満足してしまいがちですが、他48票のアイデアを出してくれた応募者の皆さんにとっても、通常業務をしながらわざわざ時間を割いてくれたのです。感謝を込めて、投票した社員・審査員からのコメントをSlackのDMにて、お一人ずつメッセージを送りました。
当時、私は広報PRとしてまだ入社して3カ月程度だったので、社員一人ひとりとのコミュニケーションを取れる絶好のチャンスでもありました。
お返事には「楽しかった!」「審査員からのコメントもらえて嬉しい!」「盛り上げてくれてありがとう!」などなどたくさんの嬉しいコメントをいただけて、結論「社内公募してよかったーーー!」と心から思いました🥲
その喜びを独り占めするのはもったいないので、プロジェクトメンバーにも即共有し、喜びを分かち合いました!
キャラクター決定後のプロセス
ここまで、企業キャラクターができるまでの社内巻き込み施策をご紹介していきました。
今後の取り組みについて、少しだけご紹介します。
「はこうさ」の制作者・デザイナーの大西にもプロジェクトメンバーに加わってもらい、プロモーション活動に向けた様々なことを同時進行させています。
予めプロジェクト内で取り決めていた企業キャラクターの想定利用シーンと、今後のありたい姿から逆算し、優先順位マトリクスを作成(以下参照)。それぞれの担当を振り分け、毎週のMTGで進捗確認をしながら進行しています。
具体的には、以下のような項目を付箋に貼っていきました。
登録商標
キャラクター基本形作成
などなどなどなど…
その他の項目については、今まさに現在進行中なので非公開です!今回は、お伝えできるのはここまでとなります。
プロジェクトメンバーの声
最後に、プロジェクトメンバーの声をご紹介します!
さいごに
今回は、企業キャラクターを作った理由と社内巻き込み施策をメインにご紹介していきましたが、いかがでしたか?
社内のメンバーを巻き込むには、やはり相当な準備とパワーが必要であることが改めて分かったのと同時に、たくさんの人が関わったからこその達成感・充実感を得られました。
プロジェクトメンバーみんなで一致団結してそれぞれの役割を全うしアクションをし続けたことで、素敵なキャラクターが社内から誕生し、良い空気感の中で社員みんなに共有できたことは、かけがえのない会社の財産になったと思います。
しかし、ここからが本当のスタート。
作って終わりではなく、learningBOX企業キャラクター「はこうさ」を社内外でも知っていただくために、プロモーション活動を実践していきます。
この内容については、またnoteでご紹介していければと思いますので、よかったらスキ&フォローしていただけますと嬉しいです✨
2023年11月から「はこうさ部」Xアカウントもスタートさせました🐰✨こちらもぜひフォロー&いいねしていただけたら嬉しいです!
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