
ピボット戦略が大切
ピボットとは
ピボットとは、「方向転換」や「路線変更」などのことです。
ビジネスの世界では、事業戦略に行き詰まりを感じたときに、「方向転換」することで、経営を大きく変えることができます。
ただし、何も考えずに方向転換するのはリスクがあります。
「ピボット」とは、バスケットボールでボールを持った選手が、軸足を残して、もう片方の足を動かすステップのことで、このステップのように軸足を残しながら方向転換することが重要となります。

ビジネスを成長させるために、スタートアップ企業は、半数以上「ピボット」すると言われています。
最初に思いついたアイデアは素晴らしいかもしれませんが、ビジネスの状況や顧客の状況、技術の変化に対して、「ピボット」して方向転換して生き残り、成長していくことが重要です。
ピボットのやり方
ビジネスを「ピボット」するやり方としては、「ピボットピラミッド」を使って考えるとやりやすいと言われています。
ピボットピラミッドとは、下の層から5つで構成されます。
顧客 : 誰の課題を解決するのか?
課題 : 取り組むべき課題
ソリューション : 課題の解決方法
テクノロジー : 選択するテクノロジー
グロース : 成長のきっかけ

ピボットピラミッドでは、下層を変えると、その上に載っているもの全体が崩れ落ちて、全てを変えなくてはいけなくなるということになるということを意識する必要があります。
つまり、ターゲットとしている顧客を変えるとその上にある、課題、ソリューション、テクノロジー、グロース、すべてを変えることになる可能性があります。
同じ顧客に対して、別の課題や別のソリューションを提供するというのがピボットとしてはやりやすいということです。
ピボット戦略が大切
ビジネスにおいて重要な「ピボット」について説明しました。
何も考えずに未知の領域に飛び込み、成功していくことができる人は、もちろん素晴らしいですが、成功の再現性を高めながら、成長していくには、「ピボット」していくことが重要です。
以前に紹介した「アンゾフ」のマトリクスのように、「新規市場」・「新商品」を狙った多角化戦略はリスクが伴うように、なるべく、リスクが少なく「軸足」を残しながら、ピボットしていくことが重要となります。

つまり、最も重要なのは、「ピボット」の「軸足はどこか?」と「タイミング」を見極めるということです。
ピボットの軸足は、「インサイト(洞察)」と言われています。
実は、チームがやりたいこと・ワクワクすることに対して、ピボットすることが成功しやすいです。

また、ピボットのタイミングとしては、ある程度の市場成長が見えてきたタイミングで行うのが良いです。
いろんな理論があるものの、要するに、成長仕切る少し手前に、もっとワクワクすることへ向けてピボットすることで成長し続けて行けます。ピボット戦略を考えて成長していきましょう!!