木こりを動かす
木こりのジレンマとは
木こりのジレンマとは、「余裕がない」「忙しい」と目の前の作業をこなすのに精一杯で、それを効率良く進める工夫をしない人の例え話です。
木こりを動かすには
このような状態に陥っている人を動かすには、デール・カーネギー氏の名著「人を動かす」に従い、「人を動かす三原則」に従うことが重要です。
人を動かす三原則
1.相手を批判しない
人は自分のことを否定する相手に対して警戒心を抱いてしまうもの。逆に自分を肯定してくれる相手に心を許します。相手を批判せず、相手の思考や気持ちを理解してアクションを起こすようにしましょう。
2.素直で誠実な評価を与える
人には他人に認められたいという欲求があります。それが満たされることで人は大きな充足感を得ることができます。「これはあなたにしかできない仕事だ」という評価は相手にやりがいとモチベーションすら与えることができます。
3.強い欲求を起こさせる
人を動かすためには、相手に自らの意思で行動を起こさせるよう働きかけることが重要です。そのためには相手の立場に身を置き、相手の視点から物事を考えることが大切です。
「忙しい・忙しい」という人も、何かを処理した後、アウトプットしています。批判せず、承認し、強い欲求を起こさせましょう!!
強い欲求を起こさせるには
相手に強い欲求を起こさせるには、相手のモチベーションは何かを知る必要があり、
「あなたは、何のためにその仕事をしているのか?」
を問う必要があります。ここで重要になるのは、「ハーズバーグの2要因理論」です。そのモチベーションは、動機づけ要因なのか、衛生要因なのをかを確認して、満たしてあげる必要があります。
ここでポイントとなるのは、衛生要因を満たしても、不満足は解消できますが満足にはならず、長続きしないため、一時的には効果はありますが、動機づけ要因を伸ばしてあげるようにしましょう!!
現代社会の木こりとは
現在の日本企業で「忙しい、忙しい」と言っているのは、老朽化しているITシステムで、日々の業務を行っている人です。
企業の課題として、早期に、生産・販売・配送・在庫管理、財務・会計、人事・給与等の「基幹系システム」をアップデートする必要があるのですが、実際に、ITを活用せず、日々の業務を忙しく行っている人が、まさに「木こり」となってしまっています。
まずは批判せず、デジタルスキルを活用すれば、もっと効率的になるという「誠実な評価」を伝え、彼らの衛生要因を解消し、動機づけ要因である「達成感」、「承認」、「仕事そのもの」に対する満足要因を伸ばすことによって、現代社会の「木こり」を動かしましょう!!