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宇宙観光に関して

近年、宇宙に関するビジネスが加速しておりますので、どのようなものがあるのか、宇宙ビジネスについて学んで行こうと思います。

前回、宇宙輸送について学びましたので、参照していただければと思います。

モノを宇宙へ届けることができるようになった後は、宇宙に人を送れるようになります。人の場合は、安全で、快適に、新しい体験をする必要があるため、モノの輸送の先のビジネスになります。

宇宙観光とは

宇宙観光とは、一般の人々が宇宙空間を訪れることを目的とした旅行や体験のことです。これまで、宇宙は、専門家である宇宙飛行士の活動領域でしたが、近年の技術革新や民間企業の参入により、一般の人々でも宇宙に行くことができるようになります。

宇宙を観光するのは、打ち上げ距離によって変わります。

1.サブオービタル観光
地球の軌道に到達しない高度(約100km以上)まで上昇し、数分間の無重力体験や地球を観察する旅行

2.オービタル観光
地球の軌道(約400km)に到達し、数日間宇宙船や宇宙ステーションで過ごす旅行

3.長距離観光
地球の軌道を離れ、月や火星へ行く旅行

数分間宇宙を見て落ちてくるのか、人工衛星のように地球の周りをまわるのか、さらにその先の惑星へ行くかで技術的な難易度も違ってきます。

宇宙観光で体験できるもの

宇宙観光で体験できるものは、下記です。

1.無重力体験
宇宙空間では重力がほぼゼロになるため、浮遊する感覚を楽しむことができます。地上では味わえない動きを体験することができます。

2.地球を外から見ること
青く美しい地球を外から見る体験ができます。「地球は青かった」と言いたくなるような体験ができます。

3.科学と技術の最前線
人類の科学や技術の最前線を体験することができます。ロケットや、宇宙船の内部設備に触れることで、未来への可能性を感じることができます。

まだ見ぬ体験、景色、最先端技術に触れ、観光のワクワク感は十分にあります。

宇宙観光できる企業

宇宙観光できる企業で有名なのは、次の企業です。

1.Blue Origin
元Amazon ジェフ・ベゾス氏の創業した宇宙開発・観光ができる企業です。
「ニューシェパード」という11分間のサブオービタル観光で宇宙を体験することができます。

2.Virgin Galactic
ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏が設立した宇宙旅行ビジネスを行う会社です。少し手の届く未来としてサブオービタル観光で宇宙を体験することができます。

3.SpaceX
イーロンマスク氏の設立した宇宙探査や宇宙輸送の革新を目指す民間宇宙開発企業です。ロケットの打ち上げ回数でも説明しましたが、技術力は先行しており、オービタル観光(地球周回)や長距離観光(月へ旅行)を進行しています。

まとめ

宇宙観光ビジネスについてまとめました。
宇宙へ人を運ぶとなると、やはり安全で快適でなければならず、モノの輸送に比べると遅れている印象はありますが、着実に進んでいます。

元ZOZOTOWNの前澤さんは、宇宙旅行をするためにカメラマンと2人で8800万ドル(約100億円)を支払ったとされていますが、やはり費用が大きな課題です。

前澤友作氏

現状、最も安いとされるVirgin Galactic社のサブオービタル観光でも、約25万~45万ドル(約3,650万円~6,570万円)ですので、旅行費用は高額ではありますが、100億円に比べると費用はかなり安くなっていることがわかります。

宇宙観光ビジネスはまだ先のイメージがありますが、旅行ができるようになれば、ホテルや食事なども、ビジネスになっていきますので、今後大きく成長することが期待できます。未来を感じる宇宙ビジネスを学んで行きましょう!

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