凪から嵐へ~『ライオンの棲み家』
TBS金曜夜10時の『ライオンの棲み家』を楽しみにしていました。
柳楽優弥が、市役所で働きながら献身的に自閉スペクトラム症の弟の世話をしている兄・小森洸人役。
変化に順応するのが難しい弟の未知人(坂東龍太)に寄り添い、振り回されながら、いつも“変わらない(変えてはいけない)”ルーティンを守り続ける日々。
そこに、突然現れる“ライオン”と名乗る男児(5~6才?)。
ライオン(佐藤大空)は、偶然やって来たのではなかった。母親に小森家に行けば安全だと言い含められてやって来たのだ。
洸人にとって、みっちゃんとの“判で押した”ような毎日は穏やかだったけれど、同時に窮屈さも感じていたのではないかと思う。
みっちゃんの事を考えたら、ライオンと一緒に暮らせないのは明らかなのに、海猫のように自由を求めて去っていった、母親の違う姉を彷彿させるライオンを警察に引き渡すことが出来なかったのは、その閉塞感から逃れられるかもしれないという微かな望みを抱いたからなのではないか。
今後、山梨で起きている事件と絡む展開になるらしい。柳楽優弥の面目躍如たる演技が見られるかと思うとますます楽しみです。