いとしきスマホ【うたすと2】
「…この『ナル』って人の小説、ビミョー…」
君は僕をベッドに放り投げて、ため息をついた。
たしかに下の中くらいの出来だったけど、だからといって僕にあたらないでほしいな。
僕の身体が震えた。君は僕を操作し、にっこりと笑った。
「潮先輩……」
嬉しさのあまりなのか、君はまた僕を放り投げた。
微笑んだまま眠りに落ちた君に、僕は何かしてあげたくなった。
少しの間考えて、僕は君のお気に入りを奏でることにした。
♪彼ピ・ピ・ピ ゾンビ・ビ・ビ
君は飛び起きて、僕の演奏を止めた。
「びっ