中小企業の人材活用事例集 9 - 大浦貴金属工業株式会社さま
中小企業庁が出している事例集 (正式名:中小企業・小規模事業者の人材活用事例集)に掲載されている全50社レビュー9本目は、奈良県の大浦貴金属工業さまです。トップ画像はHPからお借りしました
インターネットでの情報に基づいた、著者の分析や見解であり、インタビューに基づいた内容ではありませんのでご了承ください
貴金属といっても、宝石ではなく、さまざまな工業製品や歯科用医療機器における貴金属を取り扱われている会社です。
こちらの会社も、どこの中小企業さんもかかえている人材不足が課題です。
どのように対応されたか見てみましょう
目次
まとめ
ここがスゴイ
入口と出口と、前回の記事でも書いたのですが、いまいち伝わりにくいなと思ったので、スライド1枚にまとめてみました
書いてみるとあらためてわかりますが、1つの打ち手だけでは、何も変わらなそうだと、想像できます
こんなことを言いたかったのですが、伝わりますかね・・・(今までの事例で共通するような部分や一般的な打ち手をまとめたものです)
リソースの限られた中小企業で、全部のことをするのは不可能だし、無意味ですが、1つだけでもダメそうです。
今までの事例集でも、やはり複数の打ち手を組み合わせて実施されている企業が多い気がします
その中でも、入口として採用の強化。採用も新卒と中途採用で、それぞれ戦略も違います。例えば、中小企業では、ほとんどの大手企業が新卒採用に使っているマイナビは、コストもかかり、数人しか募集しない中小企業では、効果が高いとは思えません。。。その企業にあったやり方があるはず。
出口は、できるだけ離職を防ぐためにも、早期離職を防ぐ施策と、一般的な離職防止策(やりがいを感じて長く働く、その前提として成果にみあった報酬、働きやすい職場環境やそれをささえる人事制度)など
大浦金属工業さんでは、人材へ注目し、スキルをもった人事労務の方を外部から採用することで、制度をつくりました。特に中小企業では、何でも自前は無理ゲーに近いので、外部の力を使うのは素晴らしいと思います
また、人事評価制度は、人事考課のためではなく、育成のためというのが、ポイントです。私は、おそらくですが、離職防止も視野にいれた育成なんだと思いました
育成を重要視することにより、社員を大事にする会社、会社が従業員をサポートしてくれるという認識が従業員に生まれ、会社への愛着もわきますし、貢献意欲にも反映されるのではないでしょうか。最終的には業績に反映もされるような気がします
業績への結果はわかりませんが、打ち手の目的のとおり、応募者から選ばれる企業となり、多くの職種で採用が出来ております
また、中小企業庁の事例集には記載がありませんでしたが、この資料から、若年者の人材定着も成果が出ているようです
入社1年未満での離職者が、ここ数年0とのことです!
きっと、ミスマッチを防ぐ施策(インターンシップや職場見学など)が有効に機能したのでしょう
なお、ここで職場見学と書きましたが、たんに見せるだけの職場見学はけっこう危険ですのでご注意を
見せるだけ危険!
手間暇はかかりますが、目的を明確にし、意図、戦略をもって、職場見学を企画して、実施することが、優秀人材の採用につながる秘訣と思います
最後までお読みいただきありがとうございました。