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チキンヤローが「口だけじゃん」といわれ、社長になった話。

口ではそれらしきことを言うが、実が伴わない。
あなたの周りにそんな人間はいないだろうか?

いわゆる、有言不実行(口だけ)なヤツだ。

まさに、それが私だ。
厳密には25才まで、そうであった。


しかし、いまは少しずつ改心し、ちょっとずつ前進している。
今回は、そんな私の体験をつづる。

『どうせ「このやり方を知れば、ビジネスで成功します」って情報商材を売りつけるんだろ』そう思われた人は、ちょっとだけ落ち着いてほしい。

ビジネスで成功しますって情報なら、Youtubeでタダでみれる。
わたしがどんなに頑張っても「マコなり社長」や「鴨頭さん」には遠く及ばないのだ。

私が、この記事をしたためる理由は1つ。

もう二度と、口だけ人間には戻らない


という、自分自身への戒めである。
欲をいえば、このnoteを読んだ人が「こいつにできるなら、俺(わたし)にも出来るじゃん」と思ってもらえたなら、なお嬉しい。

そんな毒にも薬にもならない、そんな私の決意を、一緒に見届けてもらえたら嬉しく思う。


| 不言不実行のチキンヤロー


もともと、
わたしは不言不実行だった。つまり、何も宣言しないし、何もやらない。

なぜなら、私は根っからのチキンハートだったため、主体的に何かをしようという意志を持ち合わせていなかった。

どれほどのチキンハートだったかというと。

左が私、右が兄

両親は私を「引っ込み思案すぎて、イジメられないか」と、いつも心配していたそう。確かに、壁ぎわにたたずむ姿はチキンそのもの。

大学時代のバイト先の副店長には…
「大坂谷は石橋を叩いてから渡る…というより、石橋を叩いておきながら、渡らないタイプだよな」と、笑われていたほど。

そう、自他共に認めるチキン野郎(以下、チキン)だった。

言われてみれば…

・お化け屋敷に入れない ←いまも
・
両思いとわかっていても告白できない
・本当は最後の一つを食べたいのに食べたいと言えない

私のチキンっぷりを挙げだしたら、枚挙にいとまがない。

しかし、ただのチキンなら可愛いほう。
暗雲が立ち込めてきたのは、社会人になってからだ。

社会人になると、
自己啓発書を読み漁るようになり、チキンに「夢を描く」というアビリティが備わる。

この写真の真ん中にいるのは、パッと見、人間にみえると思う。
しかし実は、人間の皮をかぶった、ただのチキンだ。姿形は変わっても中身は変わらない。

さらに、
社内外の交流が増えたことで、“自己啓発書の受け売りの夢” を語るようになった。すると、チキンに「夢を語る」というアビリティも備わる。

当時のわたしは、夢を描き、夢を語ることに自己陶酔していた。

繰り返しになるが、根っからのチキンっぷりは変わらない。
だから、いくら夢を描き、夢を語ろうと、ぶっちゃけ何もしてないのだ。

想像してみてほしい。
恍惚と夢を語る、チキンを。

公式であらわすとこうだ。

夢描く ✕ 恍惚と夢語る ✕ チキン(何もしない) = キモい

そう、キモいのだ。

ここに数字をいれると、

夢描く(10) ✕ 夢語る(10) ✕ ノーアクション(0)= 0

そう、0なのだ。

何もしていないから、当然、0なのである。そしてキモいし、最悪だ。もう信じられない。

ちょっと言い過ぎである。すこし補足したい。
チキンそのものは無害であり、稀に動けるチキンもいるということを。そして、いまの私も実はチキンだ。だから、チキンたちを侮辱する意図はない。

何より、わたしが無類のチキンナゲット好きであることは、ここで伝えておくことにする。

| 危機感…。でも、寝たら戻った



そんな私は24才のとき、
友人に誘われて(断れず)、とある経営者さんの講演会に参加した。その講演のなかで、ハーバード大学かなにかの調査結果を耳にした。

その調査は『80歳以上のシニアに「人生で後悔していること」を答えてもらう』というものだった。

これが、70%以上のシニアの方々の回答結果。

もっと冒険をすれば良かった
もっと自分を大切にすれば良かった
もっとたくさん恋愛すれば良かった
もっと自分の情熱に従うべきだった
もっと家族と時間を過ごせば良かった
もっと思い切って旅をすれば良かった
もっと自分のために頑張れば良かった
もっと目標に向かって挑戦すれば良かった
もっと他人がどう思うか気にせず生きれば良かった
他人のいうことよりも自分の直感を信じれば良かった

一言でまとめると、もっと挑戦すればよかったということになる。

その話を聞いてわたしは「 “もっと” どころの話じゃなく、そもそもなんもしてねぇ」と思った。

チキンは単純な生き物である。

私はその帰り道、本屋さんに駆け込み『7つの習慣』を手にした。

これが実物だ。

そして、「よし!明日からがんばるぞー」と意気込み、そして寝た。
戦いに挑む前の戦士たちは、戦に備え、寝るものである。

翌朝、目覚めると、、、

あいにく私は、チキンに戻っていた。

チキンは、寝たら戻るのである。

それから数ヶ月…

本棚を整理していると「あ、こんなの買ったっけな?」そう思い、奇跡的に『7つの習慣』を読み始めた。

その中で、次のようなワークがあった。

想像して欲しい。
あなたは今、葬儀会場にいる。
飾ってある写真はあなたのもの。

これは「あなた自身の葬式」なのだ。 葬式では、4人の人が弔辞を述べる。

1人は、家族。
1人は、友人。
1人は、仕事の人。
1人は、コミュニティー(自治会やサークル)の人。

ここで深く考えてみて欲しい。

集まってくれた人に、何と言って欲しい?
あなたの人生について、どう述べて欲しい?


どんな人格に見られたかったのか...
どんな貢献や業績を覚えていて欲しいのか...
残された人に、どんな影響を及ぼしたかったのか...

考えてみて欲しい。

私はこのワークをやってみた。

すると、悔しさや、憤りが湧き出てきた。何もしていない私自身への。

「このままいったら、空っぽの人生になる…」
「このままいったら、妄想で塗り固められた人生になる…」

そんな事実を受け止めつつあった。


| おまえ、口だけじゃん


その翌週、

前々から予定していた、会社経営をしている高校の同級生とのサシ飲みだった。

彼は、早々に聴いてきた。

「大坂谷さ、1年前に『独立して社会貢献したい』って話してたけど、いつ独立するの?」と。

ぶっちゃけ何もしてなかった私は、しどろもどろになって答えると、彼は真剣な眼差しで、私にこう言った。

おまえ、口だけじゃん。


と。

痛いところをつかれ、顔がひきつった。

7つの習慣のワークで「俺、ダメかも」とノックアウトされ、立ち上がろうとする直前で再びヒザを食らったようなもの。THE・泣きっ面に蜂。

さらに、彼は続けて言った。

「そのままじゃ絶対に上手くいかないよ。なんでかわかる?話を聴いてると、1年前と同じことやってるよね?自分を変えるには、環境、習慣、人脈のどれかを変えなきゃ。まずはそこからやってごらん」

そして

「あと、早く確実に進めたいならメンターはつけな。でも、これは誰でも良いわけじゃなくて、自分が目指したい場所に到達している人がいいよ」

このアドバイスは、私の胸の奥に突き刺さった。

「なぜ、変われないのか?」
「どうしたら、変われるのか?」

一筋の光が見えた。

|「一石三鳥だ!」と、早合点


その帰り道…

友人からのアドバイスが、何度も頭のなかを駆けめぐる。

「会社が…。家族が…。お金が…。時間が…。」

などと、あらゆる理由を引っ張り出しては、そこにとどまり続けていた。そんな私が「このままじゃ、絶対に嫌だ」と痛烈に感じた。

そんな切迫感が

「変えたい!変わりたい!」
「行動したい!挑戦したい!」

と、わたしの奥底にあった想いを爆発させた。

しかし、ほとんど挑戦という挑戦をしてこなかった私は、何から始めたら良いのかわからなかった。

とりあえず何かやろう。と、本を読んだり、セミナーに参加したが「やった感」はあれど、現実は何も変わらない。

夢描く(10)✕ 夢語る(10)✕ やった感(0) =  0

「やっぱり0なんだ」と、私は気づいた。

セミナーは起爆剤にはなるが、最初の一歩は自分で踏み出さなければならない。
とにかく「具体的な行動」「直接的な行動」をしなければ、そこからは何も生まれないのだ。

「人生を変えるには、環境、人脈、習慣のいずれかを変えないと…」

という、友人の言葉を思い出した。

私は思った。

会社をやめればいいんだ!!


と。

会社をやめて海外にでも旅に出れば、一石三鳥だ!


と。

チキン並の思考力で考え、逃げまどう早さで、その日に辞表をだした。


|当たり前の基準が変わった


退職の翌日、わたしがいたのは東南アジア。

不安がなかったわけではない。超怖かった。
1人の海外旅行は未経験。さらに “英会話力が小学生未満” という事実が不安を助長する。

ここで、わたしの英会話力を解説しよう。

わたしのベースの英語力は、中学時代で300人中280位。
高校は、偏差値38という超イージーモードな学校に入学した。にも関わらず、英語は赤点を量産していた。決して褒められたものではない。

それもあって、コミュニケーションは顔芸と身振りのみ。
ぶっちゃけ海外生活はキツかった。

しかし、
からっぽになると、何かやりたくなってくるもので、色々なことを吸収できた。

表情がややキレてみえるが、現地の人のカメラをお願いしたら、シャッターポイントにたどり着く前に撮られた。チキンだから「撮り直して」と言えず。


東南アジアの旅の道中は、とにかく人との出会いに恵まれた。

「俺は日本の寺の慣習を変えたい」と話す、3年かけて世界中の寺を巡りながら修行をされている、お坊さん。

「彼女を作ってデートしたいから、毎日休まずに働いている」と笑顔で話す、カンボジアの17歳の青年。

「何歳になっても挑戦し続けたい」と話す、単身赴任で東南アジア一帯を一旦に担う、大手企業の支社長さん。

あらゆる出会いが刺激的だった。

そして、当たり前のようにみんな、何かに挑戦していた。

それから私は、少しずつ

「挑戦するのが当たり前」
「行動するのが当たり前」

と、当たり前の基準が変わり始めた。


|でも、なんか違う…


輸出入、ホームページ作成、デザイン、ゲストハウス運営など、手当たり次第に挑戦した。

しかし、思いつきでやっていることなので、上手くいかない。
その上、すべてのカードを使い果たし、次の一手もなくなり意気消沈した。

いま一度、原点に戻ることに。

「そもそも、俺って何したいんだっけ?」

と。

その時、
『7つの習慣』に「価値観に基づいた目標をつくると…。過去の体験を振り返ると良いことある…うんぬんかんぬん…」みたいなことが書かれていたのを思い出した。

他にやることもなかったので、ひたすら幼少期から現在にいたるまでの体験をノートに書き綴った。

これは当時のノート。ノート5冊分がびっしりになるほどの超大作になった。

そして、思い出した。

「あぁ…。学生時代、子どもたちの夢を応援するスクールカウンセラーになりたかったんだ…」

と。

この話の詳細は、こちらのnoteに記載しているため、ここでは割愛させていただこうと思う。

会社を辞めた後は、奇をてらって、アレコレと手を出した。
でも、「本当にやりたいことは対人支援だった」と。

次にやることは、明確だ。思い出したからだ、

「メンターをつけること。これは誰でも良いわけじゃなくて、自分が目指したい場所に到達している人がいい」

この友人からの助言を。
メンターを探すため「夢 応援 仕事」と、ググった。

すると、“コーチング” というキーワードが目に入る。

「よくわからないけど、試しに受けてみるか」
そんな軽い気持ちで、体験コーチングに申し込んだ。

『なんだよ。結局、コーチングの話かよ』
そう思ったかもしれない。でも、これが事実なのだ。

骨折したときに「添え木を探して、自分で治す」という人以外は、医者にかかると思う。当時の感覚はそんな感覚に近かった。

「医者(コーチング)にいけば、きっと、なんとかなる」と。

|50円のビールが、決断力を鈍らせる


指定された場所は新宿にあるホテルのラウンジ。

ビビりすぎて、ドタキャンしようか迷った。
なぜかというと、前もってネットで調べると“コーヒー1杯1500円”と記されていたから。

想像してみて欲しい。
つい数週間前まで東南アジアの屋台で、1杯50円のビールをすすっていた私を。いくらなんでも価格帯が居心地わるすぎる。

写真は、実際の生活拠点。

コーチに指定されたホテルにつくと、
そのラウンジは、ホテルの上層階にあった。

写真はイメージ。

窓からは都心のビル群が煌々と輝き、客層もインテリチックな紳士淑女たちばかり。そんな中、わたしは足を踏み入れた。しばらく洗っていないスニーカーと、アイロンすらかけていない、しわくちゃのシャツを着て。

席まで案内されると、場違いチキンの私を、コーチは温かく出迎えた。
曇りのない笑顔だった。

場の空気に完全に飲み込まれていた私は「(この場をどうやり過ごそう…)」という方向に意識が向いていた。

しかし実際に話してみると、

超楽しかった!

漠然としていた夢と、行きあたりばったりだった行動に、1本の軸が通り、何をすれば目的地にたどり着けるのかクリアになった。まさに霧が晴れたような感覚だ。

さらに、
懲りずに独立しようとしていた私にとっては、その方がすでに事業をされていたのも心強かった。「このまま受けたら変われる」と直感し、私は訪ねた。

「これ、継続するのって、いくらすか?」

コーチは答えた。

「半年で、750000円です」

「え?」

ってなった。

なぜなら、当時の私は、ほぼ無職だ。
「仕事は?」と聴かれると「トラベラー」とカッコつけて答えていたが、ただの無職のチキンだ。

繰り返すが、わたしは数週間前まで、50円のビールを飲んでいたのだ。

極貧チキンにはキツい。

でも、よく考えてみた。

25年も変われなかった自分が、半年で変われるなら安いのではないか、と。
意識や行動が変わって収入も増えたら、50円のビールとはオサラバできるやん、1500円のコーヒーにビビらない自分になれるやん、と。

そして、私は

「(ええええい!)お、お願いします…!!」

と震えながら、成功へのチケットを手に入れた。24回払いで。


|チキンがゆえ、周りを固めた


それからは、色々な挑戦をしまくった。

視界がクリアになり、どうすれば目的地にたどり着くのかも明確となり、すべての行動が進んでいる実感が湧いた。

さらに、
これまでは「自分でなんとかしよう」と思ってやってきたが「誰かと一緒にやったほうが前進するかも」そんな事実にも気がついた。

そう思った私は、地元の友人2人に「朝活をやろう」と声をかけ、毎週朝6時半に駅前のマックで朝活をした。

写真は、朝活ではなく花火をしたときの写真。
朝活のメンバーは、この3人だ。

・食を極めようとしている人
・絵本作家を目指したいと思っている人
・コーチングを習得したいと思っている私

この朝活は、毎週欠かさず、1年間つづけた。

続ける意志力があったから、できたわけではない。
朝6時半になると、他の2人がきちゃうので、誘った手前いかざるを得なかったのだ。


|思いのほか前進し、おどろく


実際、本当に物事が早く進んだ。

食を極めようとしている人は、老舗の和食料理屋を継ぎ、二代目となった。

これは実際のお店。


「絵本作家を目指したい」と思っていた人は、今では本を出版したり、展示会など、精力的に活動するまでになった。

田中映理という人物である。


私も、副業で形をつくることができ、プロのコーチとして独立をした

「死ぬほど頑張った」「気合いでやった」などは一切ない。

チキンであることには変わりなかった。
ただ、やる環境が整っただけだ。それで自然と前進できるようになった。

さらに、大きな気づきがあった。

それは、何かになるために挑戦しようと思っていたが、挑戦している一瞬一瞬に喜びがある、と。


|大失敗と、教訓


しかし、独立当初は散々な結果に。


詐欺まがいで◯◯◯万円を失い、仕事の報酬が◯◯◯万円ちかく支払われず、生活資金がなくなり、カードローンで◯◯◯万円ほど借りたことも。

正直、この時期は保守的だった。
しかし、信頼している友人の一人に不安を漏らすと、

「不安は分かるけど、大坂谷はなんのために独立したの?」

と、問われ、目が覚めた。

「ここで守りに入ると、くっそキモいチキンに逆戻りする」

そう考え、再びコーチをお願いして目的に集中した。
さらに、起爆剤となるコミュニティを新たに作り、行動に集中した。


そして、

1ヶ月に100名近くの人に会い、
1日14時間以上を360日間は働き、
1年間で300冊以上の本を読み実践した。

「不安だ」
「やる気がでない」

なんて、言っているヒマすらない。

気づいたら、カードローンは返済し、事業も形になり始めた。
この苦境を救ってくれたのも、周囲の環境(人)だ。

上手くいかないときほど、自分でやろうとしている。
上手く行っているときほど、周りに支えてもらっている。

と、気づいた。

その結果、

気づくと、コーチングのクライアントも増え始めた。

経営者、自営業者、士業、医師、教師、芸能、リーダー、マネージャー、コーチ、カウンセラー、学生など、いろいろな人の自己実現をサポートできるようになった。

コーチングを受ける目的は、独立起業を目指す人、上場を目指す経営者、自分の道を探す人など、人によってさまざまだ。

気づくと、スクールを立ち上げ、

同じビジョンを追いかける仲間たちが集まった。
そして、気づくと、法人を設立していた。

「自分の実力だ」とは一切、思わない。

ぶっちゃけ、なにもしてない。

講演会で焚き付けられ、
高校の友人から焚き付けられ、
東南アジアの出会いで焚き付けられた。

そして、

コーチに鼓舞され、
同級生との朝活で鼓舞され、
友人からの問いかけに目が覚めた。

すべて借りたモノだ。人の力を。
本当に自分の力でやったことなんて、1つもないのではないか。

でも別にこれは、悪いことではない。
チキンな自分をありのまま受け入れ、頼れる人に恵まれている証拠だと思う。


|跳べないノミも、ただのノミ


すこしだけ話題を変える。
コロンビア大学の教授、シーナ・アイエンガーの著書にこのように書かれている。

動物園の動物は、食事が満足に与えられ、外的から身を守られているのにも関わらず、脱走します。

さらに、野生のアフリカ象の平均寿命が56歳であるのに対し、動物園のアフリカ 象はたったの17歳です。


動物園の動物は、野性の動物に比べて、自由が少ないことからストレスを感じるらしく、寿命が短いのだとか。

タラレバの話だが、このゾウが寿命を伸ばすためにはどうしたら良いのだろう。

きっと、ヒントとなるのは【ノミとコップの話】なんじゃないかと思う。
ノミは、あの小さい虫のノミだ。

このような話だ。

<ノミとコップの話>
ノミをコップに入れて、蓋をする。
ノミはコップから出ようと必死にジャンプをするが、蓋にあたって出れない。

何度も何度も蓋にぶつかる経験を繰り返すことで、蓋にぶつからないよう、ジャン
プする力を弱めてしまう。
ぶつかることで感じる痛みの体験が、跳ぶことを諦めさせてしまう。

その後、
コップにかぶせてある蓋を取ったとしても、ノミは蓋があったときの高さしか跳べなくなってしまうのだ。

では一体、どうすればノミは以前のように高く跳ぶことができるようになるのか?

それは、
元気に跳びまわるノミを投入すること。

自分の横でピョンピョン飛び跳ねるノミ仲間を見ることで、

「あれ?昔、あんな高さ跳べてた気がする」
「よし、試しに一緒に跳んでみようかな!」
「おお、跳べる、跳べる!!」

と意識に変化が出てきて、最終的には自分の姿、自信を取り戻し、再度高く跳べる
ようになる。

同じように、このストレスフルなゾウが(心の)自由を取り戻すには、威勢のいいゾウを投入する必要がある。

そして、威勢よく自由に生きるゾウの姿を見て、そして「おまえ、いつまでそうしてるの?」と問われることで

「あれ、俺って弱気になってる?」
「本来の俺って、もっと快活だった気がする…!」
「あれ?俺いけんじゃね?」

と、気づく。

すると、本来の力を発揮できる可能性があるし、動物園から脱走して本当の自由を取り戻すかも知れない。

いずれにせよ「いけるかも」と心に火が灯り、生きる活力がうまれる。

私たち人間も、一度は同じような経験をしたことがあるのではないだろうか。
一度、手痛い失敗をしたことで、臆病になってしまったことが。そんな、不安、恐怖が、自分の限界をどんどん狭め、チキンができあがる。

そして最終的には、チキンであることにすら気づくことなく、自らの歩みを止めてしまう。なんてこともあるだろう。

私も同じだ。

現実の世界では不平不満を語り、妄想の世界だけで夢を見ていた。
違和感は感じていたものの、いつまでも同じ環境にいた。ただただ、一歩を踏み出す勇気がなかったのだ。

たしかに、わたしが10代で体験したできごとの数々は、わたしを根っからの臆病者にするには充分すぎた。その体験は、以下の記事に綴っている。

しかし、

そんな私に「口だけじゃん。いつまでそこにいるんだよ?」と声をかけてくれる友人がいた。

怖気づいている私に「人生、挑戦してナンボだろ?」そう思わせてくれる出会いがあった。

守りに入る私に「いつまで守りにはいってるの?」と問いかけてくれた友人がいた。

その度に

「あれ、俺、どうしちゃったんだ…」
「昔、夢もってたじゃん!」

と目が覚める。

そして、少しずつ歩み始める。

いまでも私は、家族や友人、コーチングスクールのメンバー、クライアントさんに両脇を抱えられながら歩いている。

ただ、昔と違うのは、私もみんなの脇を支えている。力強く。

だからこそこれからはさらにジャンプアップすることで

「そういえば、俺もやりたいことあるわ…!」
「チキンな大坂谷にできるなら、俺にもできるかも!」

そう思ってもらえるよう、挑戦する背中をバシバシと見せていくつもりだ。


|チキンな夢物語


私は「しなくていい苦労は、しなくて良い」そう思っている。
わざわざ、チキンになる必要はないのだ。

私のようなチキンが生まれる背景には、大人の学び直し(リカレント教育)の不足があると思っている。

日本の「学び直し」はOECD諸国のなかでも最下位層。

時代の移り変わりに合わせ、風習・ルール・価値観などの一新(学び直し)ができておらず、古い慣習にしがみつかざる負えないからこそ

・失敗をダメだしする
・出る杭を打とうとする
・ミスした人を袋叩きにする
・夢を語る人はバカにしようとする
・言われたとおりにやればいいという風潮

こういった時代錯誤な考え方が残り、その中でわたしのようなチキンができ上がるのではないかと考えている。

この環境で育った子どもたちはどうなるだろう。
挑戦に臆病な大人になるのではないかと思う。

哲学者、トーマス・クーンはこう語っている。

古い世代の人たちに世界を変える力はない。世界を変えるのはいつも新人なのだ。

わたしは新人といえる年齢ではないが、子どもたちが伸び伸びと生きる社会を実現したいと切に願う。

もちろん、そのためには大人たちも伸び伸びと生きる背中をみせてあげる必要がある。

この実現のために「国が、、、行政が、、、」と言うつもりは毛頭ない。
不満や欲求があるなら、自分で変えればいい。

そのためには、すべての人に、

『自ら考え、自ら答えを出し、自ら実行し、自ら実現する』

といった、自ら学び直す(価値観の一新ができる)力が必要だ。
すべての人が、自ら生き方・働き方を描き、自ら選べるようになったらどうだろう。

きっと、わたしたちが生まれたときより、笑顔を増やして死ねるのではないか。

もしかしたら、夢物語に聞こえるかも知れない。
でも、始めてみなければ「夢の物語り」か「現実の物語り」かは、わからない。

だからこそ、まずは、以下の2つを実現したい。

①学校教育にコーチングを!
子供が将来、生き方・働き方に迷わなくて良いよう、コーチングを学校教育に取り入れたい。自分はどう生きたいのか?社会に何を残したいのか?こういったことを自ら考え、自ら答えを出し、失敗を恐れずにチャレンジする経験をサポートする。

鶏が先か卵が先か…
の話になるが、やはり社会人へのアプローチも必要だ。

②企業に専属コーチを!
スクールカウンセラーの様に、企業に外部の専属コーチをつけることをデフォルトにしたい。そして、自ら考え、自ら答えを出し、失敗を恐れずにチャレンジする経験をサポートする。

この2つを実現することで、自分らしく生きられる人間は大幅に増えるのではないかと思う。

ぶっちゃけ、
どうすればこの2つが実現するのか…。全く見えていないが、とにかく実現したいと思っている。もちろん、周りの力を借りて。


|最後に


ここまでお読みいただき、感謝します。
正直、まだまだ発展途上ですが、本当に支えていただき前進しております。

笑っていても、やっぱり今もまだチキンです。

でもチキンだからこそ、わたしのコーチングでは、高めな目標を描いたときにも必ず「一歩目」まで丁寧に行動デザインできていると自負しています。

「俺も(私も)チキンかも」という方は、ぜひ一緒にお互いの肩を支え合いましょう。あなたの人生の起爆剤になれます。

わたしは、ゼロイチに特化したパーソナルコーチング、少人数制コーチングスクールを運営しています。「ちょっと興味が湧いた」という方は、まずは各種SNSを「ポチっ」としてあげてください。


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ゆうき|コーチング会社の経営者・伴走家(大坂谷 勇輝)
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