お酢の正しい飲み方と7つの効果
「お酢をたくさん飲むと体に良い!」
と思っている人はいませんか?
ダイエットもサポートし、たくさんの健康効果を発揮してくれるお酢。
でも飲み方を間違えると、体に良いどころか負担となって逆効果になることも……!?
そこで、お酢の7つの効果、効果的な摂り方、量、タイミングについてお伝えいたします。
お酢の7つの効果とは?
1.高血圧の予防(血圧を下げる)
酢の主成分である「酢酸」は、血圧を上げるホルモンを穏やかにして、働きを抑制する効果があります。
このおかげで高血圧を下げる効果が期待できるのです。
もちろん、酢を飲んですぐに血圧が下がるということでなく、毎日続けることで血圧が安定していきます。
お酢の量は、1日に大さじ1~2杯が目安。
「血圧が安定してきたところでお酢を飲む生活をやめると、また高血圧に戻ってしまった」
という人もいます。
高血圧に限らず、お酢の効果は毎日摂り続けてこそ。
しっかりと続けてみてください。
2.血糖値の上昇をおさえる
お酢には血糖値の上昇を抑える働きもあります。
お酢には、ごはんやパンなどの糖質を分解する消化酵素の働きを抑える効果があります。
その結果、糖質の分解が穏やかになって、血糖値の上昇を抑えてくれるのです。
血糖値の上昇をおさえるのには、毎日大さじ1杯のお酢が目安。
1日の食事のどこかに、お酢を一杯入れることを意識してみましょう。
3.内臓脂肪をへらす
年齢とともに代謝が低下すると、つきやすくなるのが内臓脂肪。
お酢には内臓脂肪を減らす働きがあることも分かってきました。
お酢に含まれる「食べた物が脂肪にならないようにする力」と「体の脂肪を分解する力」。
このダブルの働きによって、内臓脂肪を減らす効果が大いに期待できるのです。
4.血液サラサラ効果
お酢といえば、「サラサラ効果」がまず思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
食生活の乱れ、食べすぎ飲みすぎ、ストレスなどで血液はドロドロになっていきます。
お酢に含まれるクエン酸やアミノ酸が、
①血管を広げる
②血液の中のゴミを回収
③白血球や血小板が必要以上にドロドロに固まるのを防ぐ
これらをしてくれることによって、お酢が血液をサラサラにしてくれます。
5.疲労回復
酢にはクエン酸やアミノ酸が豊富。
これらの成分が疲労回復をしっかりサポートしてくれます。
体が疲れた時は疲労物質である「乳酸」が体内にたまった状態。
この乳酸を分解して疲労回復してくれるのが、クエン酸です。
アミノ酸は血液やホルモンになることで体をつくり、守ってくれます。
スポーツ飲料などにアミノ酸が含まれているものが多いので、「アミノ酸=疲労回復」というイメージはお持ちでしょう。
長時間の運動をすると食べ物からのエネルギーでは足りなくなり、筋肉の中にあるたんぱく質をアミノ酸に分解してエネルギーにします。
逆に、アミノ酸を補給すれば体の負担が軽くなるということですね。
6.便秘の解消
お酢は胃や腸を刺激して、便を出そうとする「ぜん動運動」が活発になるので、便秘の解消に役立ちます。
また、お酢に含まれる「グルコン酸」は善玉菌のエサ。
腸の中の善玉菌を増やして悪玉菌を減らす働きもあります。
善玉菌が元気に働いて腸内環境が整うので、便秘の解消が期待できます。
7.食欲増進
暑い夏など食欲が出ないとき、「酢の物」が食べたくなりませんか?
酢を使った料理を食べると唾液がたくさん分泌、味覚や嗅覚を刺激され、食欲がわいてきます。
胃液の分泌も促進され、消化酵素の働きも活性化されるので、さらに食欲は増進。
食欲を増進させ、消化吸収も助け、血糖値の上昇もおさえ、便通もスムーズにする。
トータルでうれしい効果をもたらしてくれるのがお酢なのです。
お酢の効果的な摂り方とは?
お酢の飲む量、飲むタイミング、飲み方についてお伝えします。
お酢を飲む量は?
お酢の飲む量は、一日に15〜30mlにしましょう。
お酢はたくさん飲めば飲むほど効果が高くなる、というものではありません。
飲みすぎると胃に負担がかかってしまいますので、飲む量には気をつけましょう。
夕食時だけにまとめて飲むよりは、朝食時に10ml、夕食時に10ml、といった摂り方がおすすめです。
もちろん、飲むだけでなくおかずにかけたり料理に使ったり、という摂り方もおすすめです。
お酢を飲むタイミングは?
料理にお酢を使った場合は、食べるのはもちろん食事の時になりますよね。
これならいいのですが、問題なのはお酢のドリンクを飲むタイミング です。
おすすめのタイミングは「食事中」と「食後」です。
反対に飲まないほうがいいタイミングは「空腹時」と「寝る前」です。
空腹時に飲むと胃や食道をいためてしまうことがあります。
また寝る前は、お酢の酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてしまう可能性があります。
もし寝る前に飲んだ場合は、歯磨きやうがいをしましょう。
注意したいこと
お酢をドリンクとして飲む場合は、原液のまま飲まず、必ず5倍~10倍を目安に薄めて飲んでください。
十分に薄めず飲んでしまうと、胃や食道をいためることがあります。
5倍~10倍を目安に、お手元のお酢のボトルに記載の飲み方を守って飲むようにしてください。
上手にお酢を取り入れよう
高血圧の予防から内臓脂肪を減らすことまで、お酢が持つさまざまな効果をご紹介しました。
値段も手頃で、少しの量であらゆる効果を発揮してくれるお酢。
大切なことは「毎日続けること」です。
料理に、ドレッシングに、ドリンクに。
毎日の食生活にお酢のパワーを取り入れたいものですね。