京都最古の禅寺、今年最も感動したアート作品。心静かに自分と向き合う時間。
GWに京都最古の禅寺・建仁寺へ行ってきました。
境内でいただいたパンフレットには、
“ここにいるだけで、こころ静かに自らと向き合える”
“人のこころは本来自由で大らかである”
と書いてありました。
実際に訪れてみて、日々あくせくと生き急ぐ現代にこそ、訪れるべき場所だと再認識したのでnoteでシェアすることにします。
本記事は写真をメインにした記事ですので、休憩がてら気分転換に読んでもらうのもいいですし、時差紀行として私と一緒に現地を旅するような気持ちで楽しんでいただけると嬉しいです。
それでは、一緒に新緑の京都へ参りましょう。
建仁寺とは
建仁寺は京都最古の禅寺であり、臨済宗建仁寺派の大本山。
宋で禅修行を積んだ栄西が、鎌倉時代の建仁2年(1202)、中国の百丈山を模して建立したお寺です。
800年の時を経て、今も国内外から多くの訪問者が訪れ、禅の道場として広く人々の心のオアシスとなっています。
【国宝】風神雷神図屏風
二曲一双の屏風前面に金箔を押し、右側に風神、左側に雷神が描かれています。
薄暗い部屋に金箔のゴールドが煌々と輝きを放っていました。
雲龍図
桃山時代に描かれた方丈襖絵全50面を高精細デジタルにて複製し、常設で一般公開されています。
直近で見てもデジタルとは思わず、現代のプリント技術の高さに圧倒されました。
【重要文化財】方丈(ほうじょう)大雄苑(だいおうえん)
方丈は慶長4年(1599)、安芸の安国寺から移築した優美なこけら葺きの建物。
法堂(はっとう)天井画「双龍図」は圧巻
今回の建仁寺のメインの目的である双龍図。
2024年が辰年であることから、なんとしてでも今年中に訪問をしてみたかったのです。
2002年、創建800年を記念して小泉淳作さんにより描かれたという双龍図。
龍が本当に空を泳いでいるかのような圧倒的なインパクトと躍動感がありました。
世界中様々な場所を巡ってはアート鑑賞をしていますが、身近な京都にこんなにも胸を打たれる美術作品があったことに心から感動しました。
潮音庭(ちょうおんてい)—三連の庭—
建仁寺本坊中庭にある潮音庭は、中央に山尊石その東には坐禅石、まわりに紅葉を配した四方正面の禅庭があります。
国内外から訪れた訪問者が各々お庭に向かって、心静かに座禅を組んでいる姿は一種の統一感のようなものを感じました。
雑念を取り払うには最適な美しいお庭を眺めながら、時間を忘れて自らと向き合う時間。
忙しなく生きる現代人にこそ、必要な時間と思いました。
建仁寺・基本情報まとめ
本記事をお読みいただいた方の気持ちがホッと和んだり、これから京都を旅される参考になりますと幸いです。