![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96514075/rectangle_large_type_2_95be5030c2cb10f0b47d00bdba73fd14.jpeg?width=1200)
コイ科の魚の調理法5選
こんにちは。ボルネオ島の手工芸品店を営んでおりますラヤンラヤンと申します。毎週金曜日にマレーシア・ボルネオ島に暮らす先住民ドゥスン人の村での暮らしを紹介させて頂いております。今回は、村でよく獲れるコイ科の魚の調理法についてお話させて頂きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1674812296425-6nEY6vBUNC.jpg?width=1200)
私が暮らしていたドゥスン人の村は、山間部に位置し、熱帯雨林の広がる山奥で村人は自給自足の生活を営んでいます。焼畑で米や野菜を育て、山菜を採り、狩猟や漁労を生業にしています。村人にとって川魚な主要なたんぱく源であり、村に流れる大きな川とその支流で、投網漁やすくい網漁、また仕掛けを設置したりして魚を獲っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1674711955279-Yhk8yFXx88.jpg?width=1200)
村では、よく2種類のコイ科の魚が獲れます。中央にある大きな魚は現地のドゥスン語で「ポリアン(polian)」、マレー語で「ぺリアン(pelian)/イカン・クラ(ikan kelah)と呼ばれています。周りの小さい魚は、「サラウィ(sarawi)」と呼ばれてます。
![](https://assets.st-note.com/img/1674711552510-cYJ6L7tPo4.jpg?width=1200)
私が暮らしていた当時、まだ村では電気が不安定で冷蔵庫がなかったため、捕獲された魚はすぐに内臓と鱗を取ります。サラウィは小骨が多いので、必ず5ミリ幅程度に切り込みを入れます。内臓は捨てずに煮詰めて塩で味付けをして、ご飯のお供にもしています。
①バーベキュー
![](https://assets.st-note.com/img/1674718617984-pYfHzI3lvK.jpg?width=1200)
新鮮な魚はバーベキューが美味しいですよね。ボウルに油と塩、味の素を入れて、レモングラスを刷毛にして、魚に塗りながら焼いていきます。焼きあがった魚には、唐辛子とカラマンシーを絞ったりしても美味しいです。
②醤油揚げ
![](https://assets.st-note.com/img/1674711266580-5qcMwLaOzo.jpg?width=1200)
こちらは、私が好きな村料理の一つである揚げ魚です。醤油と塩、味の素に漬け込んでから油で揚げます。よく揚げるとカリカリとして骨まで食べられます。
③マンゴスチン煮
![](https://assets.st-note.com/img/1674718445599-sk0p5YE6Wv.jpg?width=1200)
森で採れた野生のマンゴスチンを乾燥させて、魚と一緒に煮た料理です。乾燥マンゴスチンはスープなどに入れて煮ると酸味が出るため、調味料としてよく使われます。魚はしっとりしていて、マンゴスチンの酸味が効いてとても美味しいです。
④レモングラスのスープ
![](https://assets.st-note.com/img/1674711465661-o8VKznkB3q.jpg?width=1200)
こちらは川魚に水と塩、レモングラスを入れたシンプルなスープです。この日は農作業にスープを鍋ごと持って行き、お昼にみんなで食べました。
⑤花びらのスープ
![](https://assets.st-note.com/img/1674711356313-goUtRUkSQt.jpg?width=1200)
魚の上に乗っているピンク色のはトーチジンジャーの花びらです。お魚に水と塩、川岸で採れたトーチジンジャーの花びらを入れて煮た村料理。花の香りがとても良いです。もちろん花びらも食べられます。
今回は村で定番の魚料理を紹介させて頂きました。村では他にも、魚と炊いたお米を混ぜて発酵させたり、燻製にしたりして保存食にもしています。