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いつか、人生に乾杯を…「パニック障害とアダルトチルドレン」

やりきれない人生に
乾杯。
「カチン」

(ドラマ"クレオパトラな女たち" 黒崎裕)
2012年のドラマで、中学から大人になってもずっと好きだった人に叶わない恋をしていた
綾野剛さん演じる黒崎裕くんの言葉です。

愛情や人を想う気持ちが
とても健全で温かい人です。
黒崎裕の言葉を聴くと涙が出ます。



いつかこんな風に言える人間になれたら、って思います。



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ひとつ前は、HSPについて書きました。
次回は、アダルトチルドレンとパニック障害!
と言ったのですが…


ダウンです笑

詳しく描こうと、自分の過去を掘り返してたら、パニック症状が一時的に悪化しました!
まだ治療中カウンセリング中ということを忘れていました…笑 …ので!簡単に、書こうと思います。(結局長くなったけども笑)

質問などあればお気軽にどうぞ。

もくじ
1.●パニック障害って●
    (きほんの情報+私の実際の症状)
2.パニック障害と診断される
    →休職→"実家"という違和感
3.◆アダルトチルドレン(AC)って◆
    (きほんの情報)
4.精神科にプラスして、カウンセリングに
    通い始める
    (+私のACの種類と、なり立ち)
5.カウンセリングの先生とのケンカ笑
    そして、現時点までの学習してきたこと


ーーーーー



まず、なぜアダルトチルドレン(以下ACと書きます)とパニック障害を一緒に書くかというと、
パニック障害の根本の根本が「私がAC」だからです。※パニック障害の原因は人それぞれです。あくまで私の場合。

●パニック障害って●

①何かあったわけでもないのに、不安感(胸がザワザワする・心臓がドキドキする・息が速くなったりしづらいなど)が突然襲い、
簡単にいうと勝手に身体が「パニック状態」や「緊張したような状態」になります。

不安感の種類や強さは人それぞれで、
私の場合は上に書いたように
胸騒ぎ(胸がザワザワ)
動悸(心臓がドキドキ)
周りの空気が薄くなる感覚→息がしづらい→過呼吸
身体が動きづらい感覚(実際は動くと思います)→強く出る場合は身体がガビガビする感じ
めまい、ふらつき
などがあります。


自己判断だと、自律神経がやられてるのかなと思う方も多いかもしれません。
が、明らかに違うのはそれが常にではなく
「突然」襲ってくることです。

しかも原因(例えば上司に怒鳴られたとか)がなく、リラックスしているときでさえ突然きます。


②突然って怖いですよね…。この怖さ(不安)が強くなると「予期不安」という症状が出るようになります。この症状は、"もしかしたらパニック症状が起きるかも…そうしたらどう対処しよう、周りに迷惑をかけるかもしれない…症状がいつくるかわからなくて怖い"というものです。
予期不安の症状はパニック時の症状と同じです。

そうすると、

・コンビニ、スーパー、書店、ドラッグストアなど、人がたくさんいる場に行くことが怖くなり症状がでる
・バスや電車などは、何かあった時にすぐに1人になれないので乗ることが怖くなり症状がでる

など、出かけようとしたときやその場所に行く想像をすると、症状が起こってしまうようになります。

これが私自身が感じるパニック障害の特徴です。



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考えてみれば、

①実家にいて働き始めた20歳頃から、寝る前に"周りの空気が急に薄くなる"と感じることがありました。

②それから、母の再婚・家族の死・いくつかの恋愛・いくつかの職場で働く を経験して、
じわじわと「生きづらさ」を感じるようになり、まずは過呼吸。その後、他の症状も出るようになりました。

(この12年間、めちゃくちゃ生きづらくてつらかった……心屋先生の本を読んでみたり、ネットで〇〇診断や占いも結構やって、
自分が何者か・どうやって生きればいいのか、ずっと彷徨っていました…)


③そして①から12年後、2019年秋
30代に入って恋愛で症状が悪化し、過呼吸をもっていることが親にバレて余計に症状が悪化し、
精神科へ行くことを決意。


そこで、ついに
「不安障害という中の"パニック障害"です」
と診断を受けます。


職場環境はよかったので、薬を飲みながら仕事をする日々の始まりです。先生に飲むタイミングなどのアドバイスももらい、強い過呼吸が頻繁に出ることは少なくなりました。
でも、薬を飲んでいても"症状をやわらげている"程度。
・数ヶ月で治るものではありません。
・症状がなぜか出やすい日など、波もあります。
・生理前はホルモンの影響が元々あるので、薬を飲んでも症状が出やすくなったりします。


④その後、2020年夏
職場が変わりました。そこで、症状が最悪になりました。
その職場の上司は、良かれと思って事細かに新人を監視する人でした。HSP気質が災いして、見張られている居心地の悪さを、強く、強く感じる毎日。
元々、お守り代わり程度に持っていた"症状が起きた時に飲む頓服のお薬"を1日の最大量飲む日々が続きました。
なぜかって「仕事前・休憩中・仕事後・帰宅後翌日の仕事を考えるとき」に毎回、必ずと言っていいほど過呼吸になるからです。


ついに、先生から


「休職」しよう。
今の職場を辞めて、働かずに休もうと言われました。
「今のあなたは、翼が傷ついて飛べない鳥の状態。一人暮らしの家にひとりでいるよりも家族といた方がいい。実家に長期間帰ってみるといいよ」と。




そこで、私は
"違和感"を感じたのです。



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"実家"へ滞在することになり、今度は別の感情が浮き上がりました。
"母に迷惑をかけて、気を遣わせている私は何なんだ。再婚相手とのふたりの生活の邪魔者でしかないじゃないか。"
その感情でまた起こる過呼吸。

その家は私にとって居心地のいい場所ではありませんでした。先生の言う一般的な"安心できる実家"なんて私にはもう無かったんだと、忘れていたことを思い出しました。




少し脱線します

自分を信じられないとなると、そいつの軸足はどこだ?ゴム底のついてない靴で油の上を走るようなもんだ。大丈夫なのか、そいつは。”

(刑事ドラマ"MIU404" 蒲郡慈生)

この台詞を聴いたとき、なにかゾワっとしたものを感じました。
これは、星野源さん演じる志摩の「他人も自分も信じない」という様子を聞き、小日向さん演じる蒲郡が言った言葉。
"自分まで信じられない"ことへの心配をして言った言葉です。
この「志摩」は、過去のあるトラウマをきっかけに、自分を責め続け信じられなくなったのです。



ゴム底のない靴で、油の上を走る…
昔から付き纏う、
自分の足が地に着いていない感覚、
ふわふわとした感覚…
それを言い当てられたような気分でした




ではつづいて、

◆アダルトチルドレン(AC)ってなんでしょう◆

簡単にいうと、機能不全家族で育ち、大人になって"生きづらさ"を感じる人たちです。家族や人・愛情にトラウマがあります。

そのため
・自分を信じられない
・自尊心が低い
・恋愛がうまくいかない
・生きる意味がわからなくなりもう消えてしまいたい
このような生きづらさを感じて生きています。


◇機能不全家族とは?◇
言葉の通り、家族としての機能が果たされていない家族のこと。
・虐待や、最近よく目にする"毒親"に育てられる
・親→子供の面倒を見るはずが、矢印が逆を向いている
など、様々あります。

これによって、強い言葉で言ってしまうと"洗脳"(認知の歪み=こうしなければならない・こうできなければ自分には意味がない存在だ。など)を受けて育ち、大人になっても無意識に刷り込まれたままとなります。
それから、何かに対して強い恐怖を感じることもあります。



ーーーーー

2020年初秋
カウンセリングに通い始めました

理由は、
・薬だけでは根本の治療にならない気がする
・ネットや本を見て、私はACではないか?でも、いくら読んで実践してみても自分だけの力じゃどうにもならない
と思ったからです。



実際その通りでした。
私の場合は「親→子供の面倒を見るはずが、矢印が逆を向いている」だと言われました。

私は、
・両親はフルタイムの共働きで、父方の祖父母も一緒に暮らしていた
・昼間は祖母に面倒を見てもらった
毎晩のように夫婦喧嘩
・父がギャンブル中毒で毎日夜遅く帰ってくるが、祖母は母が悪いと言っていた
嫁姑問題
・にもかかわらず、毎年家族旅行へ行く
・世間体が大事な祖母の権力が強く、一見仲良し家族にみえる(仮面家族)
・思春期に、母と共に家を出る
自分は母を守るべきだと当たり前に思う
・子供が成人するまでは離婚はしないとのこと
・そのふわっとした関係性を父が利用
・養育費が予定額用意できなかったと毎回父が言いにくる。口論が聴こえる。
・しかし、ふらっと"父母子どもで、旅行に行こう"と誘いにくる。なぜかそれに応じる母。

そんな中、育ちました。
父親には嫌悪感が今もあります。



しかし、ACは"母親との関係性"がいちばんの原因なんだそうです。

前回の記事で、
"母親のことを「かわいそう」で「つらそう」だと感じていた"と書きました。
独りぼっちに見えるおかあさん。
・私はぜったいおかあさんの味方でいよう
・守るべき存在だ
・自分も含めて、おかあさんを困らせるやつは嫌いだ
と、当たり前に思いながら生きてきました。

自分は母の重荷にはならない。なってはいけない。自分は何をしてあげられるだろう。何をしたら喜んでくれるだろう。
でも子供の自分にできることは限られていました。
それならせめて、迷惑をかけないようにしようと思っていました。



ーーーーー

ところで、
初めてのカウンセリングで私、
先生とケンカしたんです笑


夫婦喧嘩を見て育った私は、自分が"怒る"ことが苦手ですぐ怒りをだす人間が大嫌いでした。でもイライラはします。
そうすると怒りではなく、いつも涙が出てきました。

そんな私が、初対面の先生と
口喧嘩したんです。笑



先生が母のことを
「弱いね。本当に弱い人だね」と言ったことが原因でした。

「弱くないです」
「本当はすごく弱い人なんだよ。弱いね」
「むしろ強い人です。ずっとがんばってきたんだから」
「いいえ、弱いよ」

母はひとりでずっとがんばってきて強い人だと思っていたから、バカにされたようでむかつきました。

今思えば、その意味がわかりました。
あの口喧嘩は先生の手の内だったんだと。



現時点で学習したことは、
・母も機能不全家族で育ったこと。
(断ち切らない限り先祖から受け継がれていきます)
・母は自分がACであることに気づいておらず、おそらく心に蓋をした。
・だから「これ以上近づいてこないで」と感じて、小さい私はめいっぱい甘えられなかった。愛情を受け取れなかった。だから恋愛がうまくできない。
・守るのは親の役割。私は子供が当たり前に受ける「守られる」をされていない。だから安心感を受け取るのも与えるのも下手。
・私は本当は、母や家族に「怒っている」。



一回1時間強のカウンセリングを9回ほど受けてきて、何度も、学習とインナーチャイルド(自分の中の成長できなかった子どもの自分)との対話を繰り返してきました。


そして今やっと"反抗期"です。
(この前、生まれて初めて母にキレました笑)



自分が、本当にやりたいことがもうすぐ見えてきそうな気がしています。
好き嫌いがけっこう明確になってきています。

自分の中に溜まりに溜まった
「怖さ・さみしさ・怒り」

私のパニック障害は、これが原因なんだろうと今ではわかります。


認知の歪み(考え方のくせ)による
愛着・見捨てられ不安などと向き合っていくにはまだまだ時間がかかります。

今後も、カウンセリングは続きます。


でも、感じるんです。いい方向へ向かい始めた気がするって。
パニック障害はまだ治りませんが、精神科へ通いはじめた頃の地獄に比べたら……



母の人生の脇役だった私の人生を、
私主人公の人生に。

これからもがんばります。



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