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遠藤彰子展『巨大画の迷宮にさまよう』

 新潟市美術館にて開催中の遠藤彰子展に来ている。とても素晴らしい。
 壁一面に架かる大きなキャンパスは500号というサイズらしく私の身長の何倍もあります。それを3枚組にした作品もあり壁画とも思える圧巻の大きさに、溜め息をもらす観覧者もいらっしゃいました。

 非常に大きな油絵が彩る世界は、その細部にまでエネルギーに溢れる。さらには、渦を巻くような構図で描かれているのも相まって、何かをもっていかれるような錯覚がする。細い筆と鮮明な色で描かれた世界をよく見ようと巨大なキャンパスに近づいて見上げる光景は、高所から真下を見下ろしたように不安にもさせるが、あと一歩踏み出せばその作品世界に入り込めるというような誘惑を味わうことになる。

 この方の絵ははじめてだが、一発で惚れてしまった。好きだと心が訴えてくる画家が見つかるのは、嬉しい。
 帰りのミュージアムショップでポストカードや画集も手にとってみたのですが、そこで改めて実物の色鮮やかさにびっくりしました。すぐにさっきまで居た展示室に戻りたい、そう感じました。開催期間中にまた来ようと決めました。
 皆さんもこの感覚を味わってほしい。まだ始まったばかりで8月25日までやっているので、ぜひ見てほしい。本当に大きい絵なのに細かいところに動物や人物が描かれていて、漫画や間違い探しの絵でも観ている気にもなれるので、子供でも楽しいと思えるかもしれない。寧ろ、子どものほうが色々な発見があるかもしれない。


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雨音ムッツ
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