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世界は膨張し続ける

刃は形を変えたいときに、いつも使われる。
植木を剪定し、髪型を整え、生地から品物を生み出す。そして、相手を退かせ、心を傷付ける。
風通りをよくしたり丸みを出したりと、それが互いの納得の行くところに落ち着き喜びとして昇華されれば、まわりも大方良しとする。
問題は、そうならないときにある。
使い方、まずはこれを気を付けるのは当然だ。これは昔からそうなのだから、「刃」はそれ程に危ない物だということを気にしながら生活する必要がある。
それと同時に、向き合い方を忘れてしまっているように感じる。私を含め、「刃」の防御を忘れている。もしくは、知らないということもありそうだなと考えている。
その場から、自分を切り離すのがシンプルで効果的なのは分かる。相手の間合いに入らない、ひいてはターゲットとから外れることがいい。でも、それができないこともある。こればっかりは当事者個人のタイミングと環境なのだから、まわりには伝わりづらい。
みんな忘れているだけで、経験している。子供時代は、その近くにある世界だけがすべてで、そこにある時間と人物と繰り返しの毎日だけしか、この世には無いと思いこんでいる。友達は永遠で、今行われている常識も世界共通の万能な理屈から成り立っていると感じていた、それと同じだ。
だけど、そんなことはまったくない。
何一つない程、違う世界が存在する。
まあ、これも防御の一つの形だろう。時間が守ってくれることもあるということだ。守ってもらったらそしらぬ顔でその場から離れるのは、ズルいなんて思わなくていい。いつまでも相手を睨みつけてリベンジの機会を伺わなくてもいいはずだ。
だけど、睨み合いに予期せず入ってしまうこともあるだろう。ここが、昨今しんどくなってきた理由だと思う。

メッセージ、コメント、刃、優しさ、厳しさ、親切、暴力、無意識、無意味。嘘や誘惑。

色々同時に存在する海の中で、それらを見極めるのは少々のセンスも訓練も、運も必要なのかもしれない。たまには、息もしないといけない。ヘルスが削られるのは、当然だ。

でも、一旦、全部自分の方に向いてないと思うのがいい気がしている。いいことも、悪いことも。
別にあなたに向かってないと。

わたしの性格上、あまりにしんどい内容が続くのは嫌なので、少し砕くことにする。
わたしは漫画が好きだ。だから、大抵のことは漫画の中から探す。探し出すのだ。もし、知っている漫画に答えがないなら他の漫画を読めばいい。漫画家の先生が担当の編集さんと「どうすれば面白いか」を追求した結果がそこに描かれているのだから、絶対見つかる。見つけるのだ。
想像力の刃をそこに向けて。
そういう「刃」の使い方をするなかで、回り回って防御にも使えることもある。中二病だって捨てたもんじゃないさ。
最近だと呪術廻戦は、よく当てはまりそう。
「領域展開より洗練された領域展開をぶつける」という表現が凄くいいと思った。相手を倒すという表面上は乱暴な中に、好きな物同士をぶつけるっていうのが素敵な意味合いがある気がする。あとは、攻撃を受け切る事と、成功率は低いけど領域展開の外に逃げ出せれば、それでもいいらしい。
この辺も、現実でもそんな解決のしかたもあるなと思えてきて面白かった。

好きなことを洗練するのが解決の鍵になる、そんな世界で生きていたい。
現状わたしが出せる答えはそんなとこなので、もし誰かの気が楽になればと思いこんなことを書いてみた。




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雨音ムッツ
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