税理士試験について㉘ 結局、どの科目を選択すれば良いのか。
結局、どの科目を選択すれば良いのか。
さて、長きに渡って11科目全科目の説明をしましたがいかがでしたでしょうか?
受験者数や配点等、ざっとした解説になってしまいましたので、詳細は資格予備校講師ですとか大学院通学中の方は担当の教授に是非聞いてみてください。
以下、11科目についてまとめを書いていきます。
①それぞれの科目に大きな特徴があるため、必ず調べてから選択すべし。
・簿記論・財務諸表論の同時学習
・法人税・所得税の選択
・消費税or酒税、住民税or事業税
・相続税を取るべきか
・その他の税法(国徴、固定)
前回までのnoteでまとめた通り、科目ごとに特徴が大きく異なりました。
各個人によって優先するべきことは違うため、よく調べてから選択すべしです。
②簡単な科目は存在しない。
基本的な合格率はどの科目も10%~15%でした。
受験者数が多い・少ないに関わらず変動がありませんでしたので、簡単な科目というものは、税理士試験にはありません。
③中長期的プランを計画するべし
・何年で税理士5科目を受験するか
・学習専念か、働きながらか
・転職(就職)のタイミング
・大学院の免除制度の利用(選択肢に入れるかどうか)
ご家族がいる方、収入が(少)ない方は周囲の協力が不可欠です。
意外と一番の課題だったりします。(震え)
また、予備校・大学院の利用を検討されている方は掛けられるお金の問題も出てきますね。
④何を優先するか
税法への理解を深めていきたい方、専門性を高めて強みを持って仕事をしていきたい方、とにかく合格を目指したい方、色々な方がいらっしゃると思います。
私見ですが、その中でも私がお勧めしたいのが、「王道から外れず、かつ最短合格できる」道を選ぶべきだと思います。
(そんな方法はあるのか)という疑問はさておき、
やはり基本は「簿記論、財務諸表論、法人税、消費税、(相続税)」というものは間違いなく税理士試験の王道です。
ただ、相続税のボリュームの多さ(・難しさ)、法人税や消費税の難しさを考えると数回受験した後は科目を変更してもいいと思います。
何よりも優先したいのが「税理士試験に合格する」ということ。
実は、合格するまでの平均年数は「8.3年」ですとか「8.8年」とか言われております。(ここまで隠していてすいません。。)
ただ、「合格者に聞いた合格までの平均年数」になると思いますので、5科目合格するまで「10年」と見積もっても決して言い過ぎではないと実感しています。
また、税理士として働き始めた後も一生知識のブラッシュアップを行っていくことになります。ここ数年でも相続税改正・消費税10%・民法大改正・
収益認識基準の改正等々、税法は適宜変わっていきますし、大震災や感染症の影響で税率軽減・特定給付金等も関わっていきます。数年前にはふるさと納税なんてものも流行りましたしね。
仕事や生活を通して、税理士試験受験時に選択しなかった内容も学習していくことになるため、まずは何を優先するべきか是非ご検討くだされば、と思います。(偉そう)
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【今回のポイント】
・試験科目を選択する際は、よく検討すべし
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【お知らせ】
・いくつかの記事を有料にしてみました。
私の知識を総動員して書いたnoteなので、是非お読みただければと存じます。
この知識がお金を払うに値するか、実験でもあります。
・財務諸表論が直前期に入ってきたため、noteの更新頻度を落とします。
気合。