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14.Dec / Alcest・Le miroir 和訳

 ライブに行って以来、数年ぶりに沼級にドハマリしてるアルセストの、中でもお気に入り曲・Le miroir / 鏡の歌詞和訳をしてみました。
因みに前回の沼級ドハマリはマイティ・ソーのロキ役、トム・ヒドルストンだった😎ちょうど夏休みだったことをいいことにYouTubeのありとあらゆるインタビュー動画を端から端まで、当時対して英語が得意だったわけでもないのに見まくってました…。あれで特にイギリス英語の理解度は高まったと思う…。

ともあれ、今回の主役・アルセストはメタルに珍しく歌詞がフランス語なグループでもある。メタルに1ミリも明るくないので「珍しい」というのも聞きかじった話ではあるが、様々な分野で英語主体なのはメタルに限らず以前から変わらないのだろう。確かに、フランス語ってちょっと角が丸いというか、全体的に硬い印象が薄い。勿論ボキャブラリーから頑強さを醸し出すことは可能だけど(そして未だに根付く私の中のメタルのイメージはかなりトゲトゲしているけど)、音として聞いたときRが多いからか、割と滑らかな音を持つ言語だと思う。英語ドイツ語フランス語を並べたら、ドイツ語が一番カクカク、英語が真ん中でフランス語がわりと柔らかいイメージだ。チェコ語とかはもっと丸っこくて可愛いし、アイスランド語とかはちょっと違う種の硬さだったりして、言語の音は突き詰めるとかなり興味深い。利便性とか環境とかから発達したのかな?自分で喋っている日本語はなまじ理解できてしまう分評価の対象にはあまり適していないが、知らない言語というのは聞いているだけで楽しい。

 話を戻して、歌詞の和訳だ。

Je suis une image dans l'ombre
影の内に佇まう
Un lieu vaguement ébloui
Au sein des profondes ténèbres
濃黒の中に降り注ぐ光の一糸
Une diffuse clarté qui luit
眩い光芒が一閃、照らし出される
C'est pourquoi mon âme est sombre
嗚呼其れ故にこの魂には闇が染みつているのだろうか
Comme les fleuves de l'Erebe
かのエレボスの川面のように
Et les sources de la nuit
あの夜の源のように
C'est pourquoi je réfléchis
其れ故、私は思いを馳せる
Le ciel d'azur et la lumière
宇宙の碧さとその光へ
Tout ce qui passe tout ce qui change
移りゆき、過ぎて征く全てのモノへ

Le miroir / Alcest 

 韻は、残念ながら揃えるに至らず。
完っ全自己流、聞いて流れてきた頭の中のイメージの自己解釈そのまんま。実を言うと意訳がかなり強いので、ほんとうの意味はここまで細かくなくてもっと広い意味かも、と言う面も多々…。ちょっと漢字使いたい欲も顔を出して敢えて堅く、とっつきにくくしていないかが不安…。

調べ物:
・ténèbre. 闇
・Erebe、神話に登場する河の名前で、カロンが橋渡しをしている。闇の代名詞。
この辺が流石はラテン系、と思う。日本語で闇の代名詞といえば烏羽、納戸色、晦冥、陰翳、蔭くらいか。晦冥はErebeの訳に当てられるかな?冥府の冥だし。カロンを「コレットは死ぬことにした」から覚えたせいで思考が冥府に偏っているかもしれない。烏羽も表現としては好きなんだけど、ここにはちょっと独創が過ぎる気がして入れなかった。

Réfléchirは、熟考とか、単純に考えるも候補にあったものの、その次に来る景色の描写から広く遠くに思いを飛ばすイメージで「思いを馳せる」に落ち着いた。熟考ってなんだか一点集中型で、あんまり広がりを感じない。

以前はあまり気にかけていなかった一曲だったが、ライブでステージの音の響きようが感激モノだったのだ。以来ひたすらリピートの日々である。

 先日の続きながら、末永いご活躍を願っています。

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