#キス
049_彼女の誕生日 ~最後のハタチに乾杯~
2月15日(土)19時20分
45㎡のこの部屋はかなり広く、
彼女と一緒に過ごすには十分だった
二人で夜景をキレイに見るためには、
どうしたらいいか、
部屋の灯りを消したり、つけたり、
当然消した方がキレイに見える。
部屋の灯り全部消して、
窓際のカウンターで二人で座って、
外を眺める。
ボクはそっと、目を彼女に向ける。
彼女の横顔が美しい。
「お腹すいた?」
「うん、すいたー。どうする
051_彼女の誕生日 ~ハタチ最後のキス~
2月15日(土)
ボクの欲望も限界になった。
まずは寝てる彼女の唇に、
そっと、キスをした
それでも彼女は起きない
今度は彼女の胸を
触ってみようと思って、
お腹付近から、
ニットの下を掻い潜って、
ブラジャーまでたどり着こうと
手を伸ばしてみた
が、
ニットの下の肌着?が、
思いの外、長く、
肌着を掻い潜って、
なかなか直に肌を触れない。
あれ?これどこまで、
丈があるんだろ?
060_タイムリミット~今の幸福を抱きしめて~
「久しぶりすぎて、さやかの唇を忘れかけたわ」
「思い出してくれた?」
「うん」
「よかったー」
ボクは、いつもの席で、
彼女が作るハイボールを
飲んだ。
「いろいろあったみたいだけど、何があったの?」
「うん、いろいろあったよ」
「思い出したくない感じだね」
「うん、そうだね」
「じゃあ楽しかった話して、雪山行ってきたんでしょ?」
「うん、それはすっごく楽しかったよ」
そう言って、
彼
061_笑顔が眩しすぎて
3月6日(金)
「おはよ」
「今日はお店に行くか、実家に帰るかどっちになったの?」
「お店行くなら、一緒に夕飯食べよー」
「おはよ」
「じゃあ実家帰るのやめるー」
「ありがとー」
数時間前に会ってたはずなのに、
やっぱり彼女に会いたくなる。
依存症
今日はタイミングがよかったのか、
彼女からの連絡がすぐきた。
そして、
予想外に同伴することになった。
期待していなかっただけに、
ボク
068_ホワイトデー ~幸せな待ち合わせ~
3月16日(月)
ボクは、
バレンタインデーのお返しを、
鞄にそっと詰めて、
出社していた。
15時30分
彼女から連絡がない。
また寝てるのかな?
「連絡ないけど、今日予定通りの時間で大丈夫?」
「まだ起きてないなら、19時待ち合わせは厳しそうだね?」
ボクは、期待感を持たず、
彼女にLINEした。
最悪のケースも考えていた。
彼女と約束する場合、
ドタキャンもあり得るくらいに思っていな
069_ホワイトデー ~匂いに導かれて~
3月16日(月)
19時05分
予約していたお店に到着。
ボクは、どのタイミングで、
バレンタインデーのお返しを渡すか、
見計らっていた。
まずは、
会っていなかった1週間の話を
お互いに話をした。
だいたい彼女が、7割くらい。
ボクは、3割くらい。
そんな調子で、ボクらの会話は、
いつも成り立っていた。
ボクは彼女の話を聞きながら、
彼女の顔を見ているだけで幸せで、
それを素直に彼女にも伝