
049_彼女の誕生日 ~最後のハタチに乾杯~
2月15日(土)19時20分
45㎡のこの部屋はかなり広く、
彼女と一緒に過ごすには十分だった
二人で夜景をキレイに見るためには、
どうしたらいいか、
部屋の灯りを消したり、つけたり、
当然消した方がキレイに見える。
部屋の灯り全部消して、
窓際のカウンターで二人で座って、
外を眺める。
ボクはそっと、目を彼女に向ける。
彼女の横顔が美しい。
「お腹すいた?」
「うん、すいたー。どうするの?」
ボクの方を向いて答える。
「えっとね、覚えてる?今日はプランCなんだ」
「あはは、覚えてるよっ」
彼女は屈託ない表情で笑った
「ということで、そろそろ・・・」
(ピンポーン)
なんと、タイミングがいいんだろう。
誰かビデオに撮っててほしかった。
ドラマみたいなシーンだったよ。
ということも、彼女に言ってしまった。
ここから先は
735字
¥ 100