081_ボクはこの日を忘れない~part.2~
3月27日(金)
この時期にも関わらず、
店は思いの外、混んでて、
ボーイは、
他のお客さんを詰めさせて、
ボクの席ができあがった。
ボクの席から店の奥が見えない。
恐らく彼女がいるはず。
けど、
ボーイが奥に入って、
彼女にボクからの指名だと、
伝えて出てきたのは、
わかった。
別の親しいボーイが、
ボクのところにきて、
「これでいいですよね?」
と、シーバスを持ってきた。
「うん、お願いします」
ボクは、
目の前のボーイの声に、
反射的に反応しただけで、
頭の中は、