間も無く50歳になる、桜井貴哉。1人の女性の出会いから、心を無くしていた自分に気がつき、心を取り戻していく。愛するほど、憎悪も味わうことを初めて知る。切なく優しい愛のカタチ。
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#不倫女
【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(6)
怒りなのか悲しみなのか、よくわからない。
ユキの娘が来る予定も消え、部屋で酒を煽ったが、さっぱり酔えなかった。
祝日もあったから、数日頭を冷やす時間があったことが救いだ。
シンジは、ユキの心を今でも縛り付けている。安定した環境を捨てられず、子供が大切だっていうのは建前で、満たされない性欲と男として求められない寂しさを埋めたいだけにユキを利用した。
ユキもユキだ。もっと、毅然にしてれ