アルゼンチン共和国杯(GⅡ) レース考察と期待の穴馬
1.来年の古馬長距離戦線の主役
アルゼンチン共和国杯、、、
猫として思い出すのはグラスワンダーが6着に敗れた1998年のレース。
前走、毎日王冠でサイレンススズカの圧勝、同期のエルコンドルパサーにも大きく離された5着に敗れた次走として選んだこのレース。
骨折明けだった毎日王冠から中4週、サイレンススズカの悲劇の翌週ということで微妙な空気間のなか+10kgでの出走となり6着と、前年の朝日杯勝ち馬としての輝きはどこへ行ったのかという結果。
ところが、次走の有馬記念で4番人気まで評価を落としたところで復活の激走。猫はこのアルゼンチン共和国杯の6着で早熟の判断を下してしまい、痛い目見たにゃ~と苦い思い出を思い出すレース。
秋のGⅠの谷間となる11月初週が開催時期ということもあって、この後年内が大目標というお馬さんというより、ここで賞金を稼いで翌年の中長距離戦線の足掛かりにと考えるお馬さんの出走が多いのがこのレースの性格。ここ4,5年の勝ち馬はあまり目立った活躍馬が出ていないけど、そんな中でも昨年の勝ち馬ゼッフィーロはその後、香港とサウジで連続好走して、もし無事に走っていれば今年の中長距離路線の中心になっていたかもしれないし、少し前にはゴールドアクター、スワーヴリチャード、シュヴァルグランといったGⅠ馬を立て続けに輩出したレース。
今年の出走馬にそんなお馬さんが混じっていないか考えるのも楽しみの一つにゃ。
2.アルゼンチン共和国杯 レース考察と期待の穴馬3頭
このレースのコース東京2500mのスタート地点はダービーが行われる2400mから4コーナー寄り100m下がった場所。
この地点、坂の途中となっていてスタート地点からヨイショと踏ん張ってのスタートになることもあり、ペースが上がりづらく基本的にスローペースで進むことになりがちなレース。
今年の出走予定馬で逃げそうなのはショウナンバシットとジャンカズマの2頭だけど、どちらも近走長距離戦を使って速いペースでの逃げはしていないので、よほどの競り合いにならない限り、スローペースで流れる可能性が高いと思うにゃ。
その後ろの好位集団にサヴォーナ・クロミナンス・タイセイフェリーク・マイネルウィルトスあたりが続いて行って、中団にマイネルメモリー・ミクソロジー・メイショウブレゲ・ラーグルフ、後方集団にセレシオン・ハヤヤッコ、ペプチドソレイユといった並びになるかにゃ。
基本的にスローペースで流れるので、末脚勝負になりやすく、東京や新潟コースで速い末脚で好勝負してきた実績の持ち主が好走しやすいのだけれど、今年に関しては天気が怪しくて、今のところ、金・土・日の3日間に雨マークがついている状況。と、なると道悪になる可能性が高く、足元の悪いレースや洋芝実績があるお馬さんのほうが有利になるかとみて、穴馬を検討していこうと思うにゃ。
想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。
(1)マイネルウィルトス(想定オッズ5番人気 13.0倍)
年明けには9歳になるマイネルウィルトス。重賞勝ちは未だに無いけれど、8歳の今年もGⅡ日経賞で3着に好走し、他の2戦も5着。東京2500mは目黒記念とアルゼンチン共和国杯で4戦して2着3回、5着1回と2021年・2023年のこのレース2着と好相性。
そして、道悪実績も豊富で稍重以下の馬場で(2,2,3,4)の実績を持っているうえ、血統的に父親スクリーンヒーロー自身がアルゼンチン共和国杯勝ち馬なうえ、前述したゴールドアクターもスクリーンヒーロー産駒。父父グラスワンダー産駒もスクリーンヒーロー以外にもアルゼンチン共和国杯で馬券内好走馬を複数出しているので、血統的にも非常に好相性。
末脚勝負になりやすいと書いたけど、パンパンの良馬場になると上がりの速さに限界があるタイプだけに、天候も味方につけてこのレース3度目の馬券圏内好走を期待したいにゃ。
オッズも去年2着馬にもかかわらずそこまで人気しなさそうなので、妙味ありそう。2度あることは3度あると期待して印を重くしたいと思うにゃ。
(2)タイセイフェリーク(想定オッズ8番人気 18.3倍)
2頭目は3勝クラスからの格上挑戦となるタイセイフェリーク。
このお馬さんを推す理由は3走前の町田特別で今年の菊花賞馬ヘデントールの2着に好走しているところ。ハンデ戦だったとはいえ牡馬換算55㎏とヘデントールより1kg重いハンデでの出走だっただけに価値はあると思えるし、実際、その次走の夕月特別では秋華賞で穴人気をしていたオークス5着馬ランスオブクイーンに競り勝って3勝クラスに昇級。前走、さっそく2着に好走したけれど、この時の勝ち馬ワイドエンペラーは過去に日経賞でタイトルホルダーの0.6秒差5着や金鯱賞でプログノーシスの1.2秒差6着と、GⅠクラスの相手にそこそこ走れていたお馬さんで3勝クラスならかなり上位のお馬さん。
この馬自身は勝ちみには遅いけれど、直近13戦中11戦で3着内に好走していて相手なりに走れるキャラクターの持ち主。今回ハンデ52㎏と軽量を利しての好走は十分可能性としてあると思うにゃ。
(3)ハヤヤッコ(想定オッズ10番人気 22.9倍)
期待馬1頭目のマイネルウィルトスと同じく、年明けに9歳になるハヤヤッコも期待馬に挙げておきたいにゃ。
ハヤヤッコを推す理由はひとえに馬場が悪化した時に好走してくるキャラクター。芝で重賞を獲った函館記念は洋芝の重馬場だったし、だいぶ前になるけど日経賞でタイトルホルダーから0.5秒差5着と好走した時も稍重。
左回りについても特に苦手にはしておらず、直近では昨年12月の中京で行われた中日新聞杯でも2着に突っ込んできており、流れ一つで馬券内好走するだけの実力はまだまだ維持してそうにゃ。
この辺りの要素を踏まえると、馬場が良より悪化した時に狙いたいと思うので、当日の馬場状況を見ながら取捨選択に悩むと思うにゃ。
3.まとめと予告
期待の穴馬として3頭上げてはいるものの、上位人気に推されそうなクロミナンス・サヴォーナに関してはどちらかが馬券内に好走する可能性が高いと思うにゃ。2頭とも既にGⅡで2回連対経験を持っていて重賞勝ち鞍は無いものの、実力的には上位評価で違和感はないレベル。
そして、3番人気に推されそうなセレシオンは前走新潟記念で32秒台の末脚を繰り出して2着に突っ込んだ実績は光るけど、ハンデが57㎏とかなり見込まれているのと、未経験の重たい馬場で通用するかどうか未知の要素が多いので、軸にはしずらいと思っているにゃ。
土曜日当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてほしいにゃ。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。
土曜日が来るのを待つとしましょう。
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